シアトルは、海と山に囲まれた「エメラルドシティ」として知られるワシントン州最大の都市です。成田・羽田から直行便で約8時間50分と、日本から最も近い米国本土の都市でもあります。
国外から空路で訪れる場合は、シアトル・タコマ国際空港(SEA)が玄関口となります。本記事では、2026年現在の最新情報に基づき、旅行前の準備から到着後の移動、気候や服装、治安、そして定番から新名所までの観光スポットをご紹介します。
シアトルの位置
シアトルは、北海道よりも北の南樺太と同じ緯度に位置していますが、近海を流れる暖流のおかげで雪が降るのは珍しく、夏は基本的に過ごしやすい、穏やかな気候に恵まれています。
中心部は、ピュージェット湾とレイク・ワシントンに挟まれた起伏の大きな土地にあり、西にはオリンピック山脈、東にカスケード山脈が見えます。
今ではアマゾンやスターバックスなどの本社があることで知られていますが、何万年も前から先住民(ネイティブ・アメリカン)が住んでおり、白人が入植したのは日本の江戸時代後期にあたる1851年でした。日本との結びつきも強く、1880年代に渡米した大勢の日本人が鉄道の建設工事、炭鉱や農場で働き始め、1896年(明治29年)に日本郵船が横浜とシアトルを結ぶ定期航路を開設すると、アジアとの貿易の拠点として成長しました。
旅の準備
シアトルまでの航空券
現在、日本とシアトルを結ぶ直行便は、下記の航空会社がデイリー運航しています。
- ANA(全日本空輸): 羽田(HND)〜シアトル
- JAL(日本航空): 成田(NRT)〜シアトル
- デルタ航空: 羽田(HND)〜シアトル
- アラスカ航空: 成田(NRT)〜シアトル(2025年5月12日より運航開始)

渡米に必要な手続き
- ESTA(電子渡航認証システム): 日本人が観光目的で90日未満滞在する場合、ビザは不要ですがESTAの申請が必須です。渡米の少なくとも72時間以上前に申請を済ませてください。詳細はこちら。
- モバイルパスポートコントロール(MPC): シアトル・タコマ国際空港(SEA)を含む一部の空港で利用可能な無料アプリです。入国審査の専用レーンを利用でき、時間を大幅に短縮できます。詳細はこちら。
- REAL ID: 2025年5月7日から、アメリカ国内線の搭乗には「REAL ID法」に準拠した身分証明書が必要です。旅行者はパスポートを提示してください。詳細はこちら。
アメリカの入国審査とビザウェーバー(無査証)で入国する場合の注意点
どこの国でもそうですが、入国は保証されているものではありません。また、入国審査を軽視してもいけません。シアトルの移民法専門弁護士の琴河利恵さんは、「アメリカの入国審査はさらに厳しくなっている傾向にあるので、スムーズに入国手続きを進めるために、また、正しい目的に沿ってアメリカ滞在を有意義に過ごせるように、しっかりと準備した上で渡航することを勧めます」と述べています。下記の記事で詳細をご一読ください。

持ち物リスト
- パスポート(有効期間が残り6ヶ月以上であること)
- 往復航空券
- ESTA申請(認証を受けておくこと)
- 旅行の日程表(印刷しておくこと)
- 宿泊先の予約確認証(印刷しておくこと)
- スマートフォン
- eSIMなどネットへの接続方法の確保
- スーツケース、スーツケースの鍵、スーツケースのカバーやセーフティベルト
- クレジットカード(キャッシュレス化が進んでいます)
- 米ドルの現金(大金は持ち歩かない)
- 国際運転免許証
- 変圧器、充電ケーブル
- 充電バッテリー(リチウム電池は預け入れ不可)
- ノイズキャンセリングのヘッドフォンや耳栓
- マスク、ポケットティッシュ、ウェットティッシュ
- 常備薬や一般薬(頭痛、腹痛)、目薬、虫除けのワイプ
- スキンケア用品、化粧品、生理用品、歯ブラシ、歯磨き粉、ヘアブラシ、日焼け止め
- 簡易スリッパ
- 衣類、下着、帽子、雨具(フード付きジャケットがおすすめ)
シアトルの基本情報

日本とシアトルの時差
アメリカには9つのタイムゾーンがあり、シアトルのあるワシントン州は「太平洋標準時」です。時差についての詳細はこちら。
- 通常時間: 日本がシアトルより17時間遅いです。
- 夏時間(サマータイム): 3月第2日曜から11月第1日曜までは、日本がシアトルより16時間遅いです。
シアトルの気候
シアトルは日本より緯度が高く、気温も湿度も低いですが、四季の変化がはっきりしています。
- 春(3〜5月): まだまだ寒く、軽量ダウンやジャケットが必須です。
- 夏(6〜8月): 7月4日を過ぎると夏本番。平均気温は75°F(24℃)前後で、湿度が低く爽やかですが、日差しが強いためサングラスや帽子が必要です。近年は異常な暑さに見舞われる日もあります。
- 秋(9〜11月): 曇りや雨の日が増え、紅葉が楽しめます。
- 冬(12〜2月): 雨が多く、日照時間が短い季節です。最も降水量が多いのは11月で、平均160mmの雨が降ります。
| シアトルの平均最高/最低気温(F: 華氏 C: 摂氏) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
| 48F/37F | 50F/37F | 54F/40F | 59F/44F | 66F/50F | 71F/54F |
| 9C/3C | 10C/3C | 12C/4C | 15C/7C | 19C/10C | 22C/12C |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 77F/58F | 77F/59F | 71F/54F | 61F/47F | 53F/41F | 47F/37F |
| 25C/14C | 25C/15C | 22C/12C | 16C/8C | 12C/5C | 8C/3C |
服装のアドバイス: シアトルは基本的にカジュアルです。雨が降る日が多い季節は、ウォータープルーフでフードつきのジャケットが便利。折り畳み傘もあると便利です。室内は夏でも20°C程度に冷房が効いているため、羽織るものやスカーフなどがあると便利です。
物価とチップ
シアトルの物価は日本の3〜4倍が目安です。消費税は市内中心部で約10.1%かかります。チップの相場は昼が15%、夜が20%程度。レストランによっては「サービス料」があらかじめ加算されている場合があるため、二重払いに注意してください。

シアトルのホテルと宿泊エリア
旅行先で快適に滞在するには、ホテル選びが非常に重要です。シアトルでは、高級ホテルから中級ホテル、個性的なブティックホテルまで選択肢は豊富ですが、価格と治安は密接に関係していることに注意が必要です。
- ダウンタウン・中心部: 観光地へのアクセスが良く、比較的安心して過ごせますが、宿泊費は高額になります。
- ベルビュー(Bellevue): シアトルの東側に位置する都市。治安が極めて良く、近年急速に発展しています。空港からの直行シャトル(ベルビュー・エアポート・シャトル)も運行されており、より安全・快適な滞在を求める方に人気です。
- 注意点: 予算を抑えるために極端に安価なホテルを選ぶと、治安に不安のあるエリア(後述)に位置している場合があります。予約前に周辺環境を必ず確認してください。また、ホテルの部屋では必ず鍵とチェーンをかけ、貴重品は金庫で管理してください。

治安と安全対策
シアトルの犯罪率は日本より高く、地域によって雰囲気が大きく異なります。詳細は「シアトルの治安」でご覧ください。
- 特に注意すべきエリア: * ダウンタウンの Pine Street(1st Ave 〜 3rd Ave の間)
- キング郡裁判所周辺(516 3rd Avenue)
- パイオニア・スクエアの一部
- ユニバーシティ・ディストリクトの University Way NE(夜間)
- オーロラ・アベニュー(Aurora Avenue)
- 基本の対策: 荷物から目を離さない、後ろポケットに財布やスマホを入れない、夜間の一人歩きや公共交通機関での居眠り厳禁。
- 緊急連絡先: 警察・救急・消防は「911」へ通報。英語が話せない場合は「Japanese, please」と伝えてください。
シアトル・タコマ国際空港(SEA)活用ガイド

空港はシアトル中心部から約23km南にあります。30以上の航空会社が就航する、米国北西部のハブ空港です。
到着・入国手続き
- 荷物受け取り(Baggage Claim): シアトルではまず、ターンテーブルで預け入れ荷物を受け取ります。
- MPC(モバイルパスポートコントロール)の活用: 無料アプリ「MPC」を事前にダウンロード・登録・送信しておくと、専用レーンを利用でき、入国審査を大幅に迅速化できます。空港に到着してからでもOKです。
- 入国審査(Immigration): 入国審査へ進みます。
- 税関(Customs): 申告が必要なものがある場合は申告します。
出国手続き
- 空港到着の目安: 国際線利用の場合は出発の3時間前、国内線は2時間前の到着が推奨されます。
- 保安検査: 混雑が予想されるため、空港公式サイトでリアルタイムの待ち時間を確認するとスムーズです。

空港から市内・郊外へのアクセス
シアトル・タコマ国際空港(SEA)に到着後、市内へのアクセスは主に5つの方法があります。
① リンク・ライトレール(電車)
最も安価で一般的な方法です。空港からダウンタウンまで約40分。詳細はこちら。
- 運行: 5:00〜24:00(日曜は6:00〜)。10〜15分間隔
- 料金: 一律 3ドル(2026年現在)
- 最新トピック: 2026年3月28日、シアトルとイーストサイド(ベルビュー・レドモンド)を繋ぐ2号線が全線開通します。これにより、空港からシアトルを経由してベルビュー方面への移動が劇的に便利になります。
② ライドシェア(Uber / Lyft)
- 乗り場: 空港駐車場(Parking Garage)の3階(3rd Floor)にある専用ピックアップエリア。
- 料金: 市内まで45〜110ドル程度(道路状況・需要により変動)。
③ タクシー
- 乗り場: ライドシェアと同じく駐車場の3階。
- 料金: ダウンタウンまで定額、またはメーター制で約60ドル(チップ込み目安)。
④ ベルビュー・エアポート・シャトル
ベルビュー方面へ向かう方に最適。2024年末より空港からベルビュー中心部まで直行便が運行されています。

公共交通機関の運賃の支払い方法
- 1日券: 6ドルの「Regional Day Pass」が観光には非常にお得です。
- Transit GO アプリ: スマホでチケットを購入・利用できるアプリです。バス、ストリートカー、ウォータータクシー、ライトレールが対象。詳細はこちら。
- 18歳以下無料: 2022年より継続して、バスやライトレールなどの公共交通機関は18歳以下は無料です。

レンタカー
シアトル市の外に行くなら、レンタカーもあります。レンタカーを使う場合は「日本人が迷いやすい・間違えやすいワシントン州の交通ルール15個」のまとめを参考にしてください。


シアトルでの喫煙・飲酒
シアトル(ワシントン州)では、日本とは異なる法律が適用されます。知らずに違反するとトラブルの原因となるため、以下のルールを必ず把握しておきましょう。
- 飲酒のルール:
- 年齢制限: 21歳から可能です。購入や注文の際は、必ず写真付きの身分証明書(パスポート)の提示を求められます。
- 飲酒場所: 公共の場所(公園、路上、ビーチ、一般の車内など)での飲酒は法律で禁止されています。お酒は許可を受けたレストラン、バー、またはホテルの室内などで楽しみましょう。
- 喫煙(タバコ・Vape)のルール:
- 年齢制限: 21歳から可能です。購入や注文の際は、必ず写真付きの身分証明書(パスポート)の提示を求められます。
- 場所の制限: ワシントン州の法律により、公共の建物(レストラン、バー、職場など)の屋内はすべて禁煙です。
- 屋外での規制: 建物の出入口、窓、換気口から25フィート(約7.6メートル)以内での喫煙も禁止されています。歩行喫煙もマナー違反とみなされるため、指定された喫煙エリアを探す必要があります。
- 大麻(マリファナ)について:
- ワシントン州法では21歳以上の娯楽目的の使用が合法化されていますが、公共の場での使用は禁止されています。日本国法(大麻取締法)では国外での所持・譲受も処罰の対象となる可能性があるため、決して手を出さないよう強く推奨します。

シアトルの人気観光スポット
パイク・プレース・マーケット

現存するマーケットでは全米で最も歴史の長い、パイク・プレース・マーケット。毎日にぎわっていて、さまざまなショップや食べ物のお店が並んでいます。魚投げのパフォーマンスが見られる魚屋、地階にあるローカルショップ、立ち止まって写真を撮る人が絶えないガムウォール、そしてエリオット湾を一望できるマーケット・フロント、ウォーターフロントと行き来できるオーバールック・ウォーク(2024年10月完成)など、見どころが多いところです。
一言メモ: 階段状の座席(シアター・ステアーズ)からはエリオット湾を一望でき、海と夕日を眺める憩いの場となっています。マーケットの喧騒から海辺へ抜ける際の開放感は、今のシアトルで一番の体験です。


スターバックス1号店

パイク・プレース・マーケットにある、観光客に最も人気があるスポットはスターバックス1号店。日中は行列ができていますが、早朝であれば行列がないことがほとんどです。店内には座れるスペースはないので持ち帰り(to go)になりますが、この1号店にしかないグッズが買えるのも行列ができる理由の一つとなっています。

スペース・ニードル

スペース・ニードルは、ダウンタウンのすぐ北、シアトル・センター内にある、高さ605フィート(184m)のタワーです。シアトル万国博覧会(World’s Fair)が開幕した1962年4月21日にオープンしたシアトルのランドマークの一つで、地上520フィート(約158m)の展望台からはシアトルを一望できます。2017年9月から総額1億ドルを投じた大規模な改築工事が行われ、地上520フィート(約158m)に世界で唯一の360度回転するガラスの床の展望台が完成しました。スペース・ニードルのより詳しい情報はこちら。
一階にチケット売り場ありますが、事前にオンラインで予約できます。営業時間は午前10時から午後8時まで。シアトルのダウンタウン(ウエストレイク・センターというショッピング・センターの3階)から、モノレールに乗って2分で到着します。モノレールの料金は大人(19~64歳)は片道3.25ドル、子ども(6~18歳)は1.50ドル。5歳以下は無料です。観光にもおすすめの交通系カードOrca(オルカ)が使えます。


チフーリ・ガーデン&ガラス

ワシントン州出身の世界的ガラス作家、デール・チフーリの集大成。スペース・ニードルのすぐ隣に2012年5月末にオープン。1.5エーカー(1,836坪)の敷地に巨大なガラスの花々が咲き乱れる温室や、屋外庭園と作品が調和する様子は圧巻です。

パシフィック・サイエンス・センター

シアトル・センターにあるパシフィック・サイエンス・センターは、科学・数学・テクノロジーを子供から大人まで誰もが楽しめる体験型の博物館。1962年にシアトルで開催された世界博覧会で米国科学パビリオンとして公開された後、民間非営利団体のパシフィック・サイエンス・センターとして生まれ変わりました。生物や科学に対する知識を深めてもらうことが目的で、観察と体験を通して自然界に冠する発見と学びを提供する展示が中心となっています。
アマゾン本社キャンパス

アマゾン本社ビルの足元にある、3つの巨大なガラス製球体。内部には世界中から集められた4万本以上の植物が育つ熱帯雨林のような空間が広がっています。
一言メモ: 一般公開は隔週土曜日(予約制)のみ。予約サイトは15日前の午前10時(米国太平洋時間)に解放されますが、瞬時に埋まるため事前のスタンバイが必須です。
シアトル公立中央図書館

Instagram: @rachaeljonesphoto
レム・コールハース設計による、ガラスと鉄骨を組み合わせた独創的な建築。2004年に完成した11階建ての建物は、曇りや雨の日も暗すぎるように感じさせないよう天井が高く、フロアによってインテリアや配色が異なるので、歩いているだけでも楽しいはず。さまざまなイベントやクラス、ワークショップなども開催しています。
パイオニア・スクエア

パイオニア・スクエアは、白人の入植者が最初に街を建設したエリアです。シアトルの名前のもとになったシアトル酋長の胸像やトーテムポール、19世紀後半に建てられた建物が並び、すぐ隣のダウンタウンとは違った雰囲気があります。スタイリッシュなアート・ギャラリーやオフィス、バー、レストランなども軒を並べ、その古い面影と共存しています。
チッテンデン・ロックス(水門)

ダウンタウンから車で約15分のところにあるチッテンデン・ロックスは、ピュージェット湾とレイク・ユニオンという水位の異なる海と湖を行き交う船が通る水門として1917年に完成しました。今では年間4万隻以上のヨットやボート、そしてツアーの船舶が通過する、アメリカで最も多くの船舶が利用している水門です。
水門の規模は小さいので、水位が上下し、海水と淡水が入れ替えられる様子が見られます。意外に簡単な仕組みがわかっておもしろいはず。入場はもちろん無料。

新名所:トロール

デンマークの環境アーティスト、トーマス・ダンボさんがリサイクル素材を使って2023年に完成させた巨大なトロールの彫刻。誰でも無料でアクセスできるパブリック・アート作品で、シアトル市内のバラード、ウエスト・シアトル、そして郊外のイサクア、ベインブリッジ・アイランド、バション・アイランドの合計5ヶ所に設置されています。

シアトル水族館

シアトルのウォーターフロントにある水族館。ワシントン州の西端の海を再現した大きな水槽『Puget Sound Great Hall』で水槽の中を泳ぐダイバーと対話しながら生物について学べるインタラクティブなイベント、ヒトデなどにさわることのできる 『Life on the Edge』、近海に住む大きなタコ、オットセイ、ゴマフアザラシ、ラッコ、カワウソなども飼育されています。天気のいい日は海の上に張り出したデッキでエリオット湾を眺めるのがおすすめ。屋外の子連れの観光のオプションとしてぜひ。2024年8月には熱帯の海を再現した新館『オーシャン・パビリオン』がオープンしました。

シアトル・グレート・ウィール(大観覧車)

シアトルのウォーターフロントのピア57に、2012年に完成した高さ175フィート(約53m)の観覧車。ダウンタウン、エリオット・ベイ、スペースニードル、オリンピック山脈などが一望でき、海の上を通過するときはスリルがあります。乗車時間は12分から20分。VIPチケットを購入すると、床がガラスでレザーシートのあるキャビンに乗ることができます。
アゴシー・クルーズ

映画『めぐり逢えたら』の撮影に使われたことでも有名なレイク・ユニオン周遊クルーズを始め、オリンピック半島やダウンタウンの景色が美しく見えるエリオット湾や、ビル・ゲイツの家が湖畔に見えるレイク・ワシントンなどを巡るクルーズなどがあります。一般のクルーズは毎日運航しており、名所の説明もあります(英語)。

ワシントン大学

ダウンタウンの北にあるワシントン大学(英語名はUniversity of Washington、略してUW:ユーダブ)は、1861年に開校した、西海岸では2番目に古く、ワシントン州最大規模の総合州立大学です。総面積703エーカー(約86万坪、2千8百45万平方メートル)もある広大なキャンパスには博物館やギャラリーなども含めて約220もの建物があり、毎年平均して約3万5千人もの学生が受講しています。
祝日やその前後、また学期休暇期間は閉館していたり時間が異なったりするので事前に時間を調べておくことをおすすめします。(スザロ図書館の開館時間を調べる)


また、2019年10月にリニューアルオープンした自然史文化博物館バーク・ミュージアムも見逃せません。ワシントン州唯一の恐竜の化石を含む所蔵品1600万点の約60%が、6つのギャラリー、遊び場、ラボ、ワークルームなど12のスペースで公開されているほか、敷地内では8万種類の在来植物が栽培されています。
シアトル日本町

シアトルのインターナショナル・ディストリクトには、太平洋戦争の勃発まで「日本町」として栄えていた一角があります。そんなかつての「日本町」に現存するパナマ・ホテルは、1942年当時の経営者タカシ・ホリ氏が強制収容される日本人・日系アメリカ人の所持品を保管するためにホテルの地下室を提供したことで知られています。1階のカフェ、そして不定期に開催される地階の公共銭湯 『橋立湯(Hashidate-Yu)』は、貴重な歴史を感じさせます。
パナマ・ホテルは2006年にアメリカ合衆国国定歴史建造物(National Historic Landmark)に指定され、さらに2015年4月9日には国宝(National Treasure)に選ばれました。アメリカ国内でこの称号を受けたのはわずか60件です。


インターナショナル・ディストリクトの中心は、ワシントン州に3店舗とオレゴン州に1店舗の計4店舗を展開し、2022年で創業94周年を迎えた日系スーパーマーケットの宇和島屋です。1930年代に愛媛県からアメリカに移住した森口富士松さんは、シアトルの南にあるタコマ市に最初の宇和島屋を開店しました。第2次世界大戦中の強制収容所での収容を経て、戦後にシアトルで再出発。2000年に現在のシアトル店が完成し、2022年にリニューアルしました。現在は富士松さんの孫のデニース・森口さんがCEOを務めています。
こうした日本町の歴史をたどることのできる無料ウォーキングマップもあります。ウィング・ルーク博物館の公式サイトからダウンロードできるので、ぜひご覧になってみてください。

ウッドランド・パーク動物園

シアトルのダウンタウンから約5.5マイル(約9キロ)のフィニー・リッジという地域にあるウッドランド・パーク動物園は、米国西海岸では最も古い動物園の一つ。東京ドーム約8個分を誇る園内では、できるだけ自然な環境の中で生活できるよう設計された展示に300種類を超える1090匹以上の動物たちが飼育されています。トドラーから小学生ぐらいまでが楽しめる遊び場のある屋内施設やカルーセルもあります。

シアトルをツアーで効率よく観光

初めてシアトルを観光する場合や、何度も訪れているけれど新しい体験をしたい場合、ツアーに参加するのも一案です。名所を回る観光船、大自然を身近に感じられるホエールウォッチング、サイクリングやパラセーリングといったアクティビティだけでなく、ドライバー付きのワイナリー巡りや公共交通機関では行きづらい国立公園にもアクセスできるツアーも充実しています。さらに、少人数のプライベート・ツアーや、操縦可能なホットタブ付きボート、SUPやカヤックを使ったユニークな体験もあります。詳細は下記の記事でご覧ください。

シアトルで食べておきたい!グルメ情報

自然に恵まれたシアトルは新鮮なローカル食材が豊富で、世界各地からの移民が持ち込んだ食文化を取り入れた、バラエティに富んだ食事が楽しめます。特に、サーモン、オイスター、レーザークラム、グイダック、ダンジネスクラブ、コーヒー、ワイン、レーニアチェリー、りんごなどが、アメリカで食にこだわる人にはよく知られています。

コーヒーの街シアトルでカフェ巡り
スターバックスの本社

シアトルに来たら、パイク・プレース・マーケットにあるスターバックスの1号店へ。営業時間中はかなり長い列ができている時もあります。ここでしか買えないカップなども販売されているのでチェックしてみてください。
1971年に創業したスターバックスの本社は、シアトルのダウンタウンのすぐ南、ソードー(Sodo)と呼ばれる地域にあります。なお、本社1階にあったリザーブ®・ロースタリーのカフェ、キャピトル・ヒルにあったリザーブ®・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルームの旗艦店は、2025年10月に突如閉鎖されました。

シアトルならではのカフェ

コーヒーの街で知られるシアトルには数えきれないほどたくさんのカフェがあり、競争率も高いためどこもユニーク。そこでジャングルシティでは、シアトルでぜひ行っていただきたいおすすめカフェをまとめました!「老舗カフェ」や「インスタ映えするモダンなカフェ」など、あなたのお気に入りを見つけてシアトルのカフェ巡りをひと味違ったものにしてみてください。

クラフトブルワリー

ワシントン州は、ビールの主な材料であるホップの全米最大の産地。クラフトビール産業も成長し続けていて、現在、ワシントン州には420軒を超えるブルワリーがあります。定番ビールで自分の好みのタイプがわかったら、新銘柄や個性的なビールにもどんどん挑戦してみてください。


ディスティラリー

シワシントン州の州法が改定され、ワシントン州内初のディスティラリー 『Dry Fly Distilling』 がワシントン州東部のスポケーンで創業したのが2008年。その後、全米規模で巻き起こったウイスキー・ブームにもあやかって、ワシントン州の小規模蒸留所(クラフト・ディスティラリー)は2019年前半に132軒まで増え、全米最大の蒸留所の集積地となりましたが、連邦政府の税制優遇措置が終了することを見据え、2019年後半に約25軒が閉業したと報じられています。

ワイナリー

シアトル市内から車で約30分のところにある郊外の街ウディンビル市は、ワシントン州のワイナリーのテイスティング・ルームが集まるところ。ワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の東側で栽培された葡萄で造られたワインを手軽にテイスティングできるデスティネーションとして、成長を続けています。

ファーマーズ・マーケット

地元の生産者が食材を直売するファーマーズ・マーケットは、いわゆる「地域生産地域消費」、略して「地産地消」を体現したものです。ファーマーズ・マーケットで生産者さんから直接購入することで、利益の100%が農家に還元されます。元の食材を見たり食べたりするのは面白いですし、せっかくなので、地元の人と話すチャンスがたくさんあるところへGO!

シアトル土産

「シアトル土産って何がある?」と聞かれると、あげる人や持っていく場所によってもチョイスは異なってくるかと思います。でも、一般的に人気があるのは、スモークサーモン、ワシントン州ワイン、ローカルのロースターのコーヒー豆、ローカル企業のユニークなチョコレート、マリナーズなどのスポーツチームグッズ、クラフトマンシップあふれる雑貨やアートなど。この記事ではジャンル別におすすめのシアトル土産をご紹介し、まとめて買える便利なショップ情報もお届けします。

シアトルの絶景・展望スポット

シアトルには、街の中心部や少し離れた海辺や公園といったさまざまなところに景色を楽しめる場所があります。その中でもジャングルシティがおすすめしたい展望スポットをまとめました!


シアトルでマリナーズ観戦

シアトル観光で、やはりシアトル・マリナーズは欠かせないという方も多いはず。そんな方々に役立つ、マリナーズの試合観戦やシアトル ・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park の楽しみ方、グッズやお土産購入についての情報をまとめました!

シアトルでアート&ミュージアムを楽しむ
シアトル美術館

シアトルダウンタウンにある、ハンマーを打ち下ろす黒い大きな彫刻 『ハマリング・マン(Hammering Man)』 が目印。地元では、頭文字をとって 『SAM』(サム)と呼ばれています。北西部屈指の規模を誇る収蔵品は2万4千件超。世界中のモダン・アートやファイン・アート、そして中にはアメリカ北西部のネイティブ・アメリカンや日本をはじめとするアジアの美術品も数多く所蔵しています。期間限定の展示も時期ごとにやっているので、公式サイトからぜひチェックしてみてください。
シアトル・アジア美術館

キャピトル・ヒルの緑豊かなボランティア・パーク内にあるシアトル・アジア美術館。アメリカでは数少ないアジア美術館の一つで、1900年代初期から収集されているアジアの美術品2万4千点以上を所蔵しています。1933年に完成したアールデコ調の建物は、2020年に大幅な改築工事が完了し、より充実した展示が楽しめるようになりました。

MoPOP ポップカルチャー博物館

シアトル出身でマイクロソフト共同創業者で慈善事業家だった故ポール・アレン氏が莫大な資金を提供して2000年に完成したポップカルチャーの博物館。ビルバオ・グッゲンハイム美術館や神戸の「フィッシュ・ダンス」などを手掛けた著名建築家フランク・ゲーリー氏がデザインした、なんとも不思議な形の建物は一見の価値あり。
アメリカのシアトル出身ロックバンドであるニルヴァーナやミュージシャンのジミー・ヘンドリックスの展示を始め、ゲームやバンドの体験、ハリウッドの有名なSF映画のコーナーなどといったアメリカのポップカルチャーを楽しめます。
シアトル航空博物館

シアトルの玄関口であるシアトル・タコマ国際空港の北約8.5マイル(約14キロ)、シアトルの中心地であるダウンタウン・シアトルの南約7マイル(約11キロ)にある航空博物館。米国西海岸では最大かつ最も完成度の高い航空機を所蔵していることで有名です。

シアトル歴史産業博物館(MOHAI)

1952年に開館した博物館。150年以上に及ぶシアトルの産業の歴史を写真や動画など、歴史を学ぶのにぴったりな展示物がいっぱい。年間入場者数は6万人。
ワシントン州の美しい自然を楽しむ
スノコルミー滝

シアトルから車で約40分、距離にして約30マイル(約48km)のところにあるスノコルミー滝。英語では Snoqualmie Falls と呼ばれるこの滝は、ネイティブ・アメリカンのスノコルミー族の神聖な土地として知られています。

マウント・レーニア国立公園

Visit Tacoma-Pierce County
Naches Peak Trail, Mount Rainier, Pierce County, Metro Puget Sound | Nature & Landscapes
マウント・レーニア国立公園は、1899年3月2日にオープンした米国で5番目に古い国立公園。中心となるマウント・レーニアは、ワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の最高峰で、世界で21番目に高い標高14,410フィート(4,392メートル)を誇ります。

マウント・セント・へレンズ国立火山記念公園

約4万年前にできたとされるマウント・セント・へレンズは、カスケード山脈の火山の中では火山活動が最も活発な火山。1980年5月18日の大爆発は、世界史において例外というほどの規模的ではなかったものの、米国本土での噴火では1914年にカリフォルニア州北東部にあるラッセン・ピークが爆発して以来だったことから、大きな注目を集めました。※ジョンストン・リッジ展望台は2027年まで閉鎖中です。他のビューポイントはオープンしています。

オリンピック半島

オリンピック国立公園を擁するワシントン州西端の半島。シアトルからは泊りがけで行く距離にあり、ダイナミックな自然が楽しめます。
オリンピック半島の中心を占めるオリンピック国立公園の面積は、奈良県とほぼ同サイズ、東京都の約1.66倍。万年雪をかぶったオリンピック山脈、針葉樹のレイン・フォレスト(雨林)、そして60マイル(約100キロ)以上に及ぶ海岸線と、ダイナミックな大自然の美しさを楽しめることから、「3 Parks in One(3つの公園が1つになった)」と言われることもあります。

ノース・カスケード国立公園

アメリカ本土の北西端、カナダとの国境に位置するノース・カスケード山脈。標高の高い山岳地帯、深緑の渓谷、閑散とした湖、雄大な氷河、パイカやマウンテンゴートなどの野生動物と、その自然はロッキー山脈やシエラネバダにも引けを取りません。
ワシントン州にある3つの国立公園の中でも「ノース・カスケード国立公園」は知名度が低いので、レーニアやオリンピックのように観光客が殺到することもなく、ゆっくりと大自然にひたることができます。

サンファン諸島

Jason Hummel Photography
San Juan Islands, San Juan County, Northwest | Transportation
アメリカとカナダの国境に近いサンファン諸島(San Juan Islands)は、「ワシントン州の宝石」とも呼ばれる人気の観光地です。ハロ海峡、ロザリオ海峡、ファン・デ・フカ海峡に囲まれたこの地域には大小700以上の島々が点在し、常緑樹の森林やオルカ(orca)の群れ、ピュージェット湾と北部海峡地域に残る数少ない原生草原など、豊かな自然が広がっています。



