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アメリカNo.1のホップ産地・ワシントン州でクラフトビールを味わおう

Image by beauty_of_nature from Pixabay
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ビールの香りや苦味、風味を決定づけるホップ——この重要な原料の7割以上が、実はワシントン州で生産されていることをご存じですか?

農務省(USDA)の2024年データによると、アメリカ国内のホップの約74%がワシントン州で栽培されており、名実ともに全米最大のホップ産地として知られています。

なかでも、州南部のヤキマ・バレー(Yakima Valley)は、豊かな火山性土壌、乾燥した気候、カスケード山脈の雪解け水、そして長い日照時間といった、ホップ栽培に最適な条件がそろう “ホップの理想郷” です。

目次

ホップがつくる、クラフトビールの個性

ホップはアサ科(Cannabinaceae)に属する多年生のつる性植物。
栽培ホップ(Humulus lupulus)の花の部分がビールの材料となります。

ホップは、味や香り、苦味、泡立ち、さらにはビールの保存性にまで影響を与える、ビール造りに欠かせない存在。柑橘系の香りやフローラル、ハーバルな風味など、品種によって表情はさまざまです。

ワシントン州では Citra、Mosaic、Simcoe、Cascade、Zeus など、多彩なホップが栽培されており、世界中のブルワリーに出荷されています。特に、フレッシュホップビール(fresh hop beer)と呼ばれる、収穫直後のホップを使った期間限定ビールは、地元ならではの味わいが楽しめるとあって毎年大人気。

ワシントン州最大のホップの産地「ヤキマ・バレー」の魅力と歴史

ホップ畑
©︎Jason Hummel / Courtesy of State of Washington Tourism

ワシントン州南中央部に広がるヤキマ・バレー(Yakima Valley)は、アメリカ最大のホップ生産地として知られています。火山性の肥沃な土壌、カスケード山脈からの雪解け水、年間を通じた長い日照時間といった、ホップ栽培に理想的な自然条件がそろっています。

ヤキマ・バレーでのホップ栽培の歴史は古く、1868年にニューヨーク州から移住してきたチャールズ・カーペンターが、父の農場から取り寄せたホップの根株を植えたのが始まりです。その後、1876年には商業出荷が可能となり、1890年代初頭には栽培地が南東方向に広がって、ヤキマ郡はワシントン州随一のホップの産地として発展しました(出典:Yakima Valley TourismAmerica Hop Museum )。

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