ワシントン州には、国立公園が3つあるのをご存知ですか?そうなんです、ワシントン州には、マウント・レーニア国立公園、ノース・カスケード国立公園、オリンピック国立公園があるのです。通常、ノース・カスケード国立公園以外は有料で、ピークシーズンの夏から秋にかけては、たくさんの人でにぎわいます。
マウント・レーニア国立公園
シアトルからの所要時間: 約3時間
ワシントン州で最も知名度の高い国立公園は、マウント・レーニア国立公園でしょう。
標高14,410フィート(4,392メートル)のマウント・レーニアは、ワシントン州最高峰で、世界でも21番目に高く、頂上から四方に向けて放射状に伸びる40あまりの氷河はアメリカ本土最大規模を誇ります。
空気の澄んだ天気の良い日は、万年雪と氷河に覆われたその美しい姿をあちこちから見ることができるので、シアトル地域で “The mountain is out!” と言うのは、「マウント・レーニアが見えている」ことを意味します。
Rainier(レーニア)という名前は、地図を作成するためにこのあたりを調査していたイギリス出身の探検家ジョージ・バンクーバー船長によってつけられたもの。友人のピーター・レーニア(Peter Rainier)提督にちなんでいます。
でも、この山はそもそも先住民が約9000年前から狩りや食べられる植物の採集を行っていたところ。ピュアラップ族は「Tahoma」(タホマ)または「Tacoma」(タコマ)と呼んでいました。これには “mother of waters” や “frozen water” といった複数の意味があります。
オリンピック国立公園
シアトルからの所要時間: 約3時間
シアトルのダウンタウンからピュージェット湾を挟んで西に見える山並み。ワシントン州の西端にあたるオリンピック半島の中心を占める、オリンピック山脈です。
このオリンピック山脈があるのは、奈良県とほぼ同サイズ、東京都の約1.66倍にあたるオリンピック国立公園。
万年雪をかぶったオリンピック山脈、針葉樹のレイン・フォレスト(雨林)、そして60マイル(約100キロ)以上に及ぶ海岸線と、ダイナミックな大自然の美しさを楽しめることから、「3 Parks in One(3つの公園が一つになった)」と言われることもあります。
ノース・カスケード国立公園
シアトルからの所要時間: 約3時間
ノース・カスケード国立公園は、アメリカ本土の北西端、カナダとの国境に位置するカスケード山脈北部に広がっています。
標高の高い山岳地帯、深緑の渓谷、閑散とした湖、雄大な氷河、パイカやマウンテンゴートなどの野生動物と、その自然はロッキー山脈やシエラネバダにも引けを取りません。
でも、ワシントン州にある3つの国立公園の中でも一番知名度が低いので、マウント・レーニア国立公園やオリンピック国立公園のように観光客が殺到することもなく、ゆっくりと大自然にひたることができるのがポイントです。