初めてシアトルを観光する場合や、何度も訪れているけれど新しい体験をしたい場合などにお勧めのツアーをまとめました。名所を回る観光船、大自然を身近に感じられるホエールウォッチング、サイクリングやパラセーリングといったアクティビティだけでなく、ドライバー付きのワイナリー巡りや公共交通機関では行きづらい国立公園にもアクセスできるツアーも充実しています。さらに、少人数のプライベート・ツアーや、操縦可能なホットタブ付きボート、SUPやカヤックを使ったユニークな体験もあります。ここでご紹介するツアーはどれも高評価なので、事前予約がおすすめです。ツアーでしか味わえないシアトルの特別な魅力を存分に楽しんでください!
パイク・プレース・マーケット
シアトルのダウンタウンのすぐそばに、1907年8月17日にオープンしたパイク・プレース・マーケットがあります。現存する公衆市場では全米で最も歴史のあるマーケットで、ストリートレベルでは、観光客が行列するスターバックス1号店、食材や生花を販売する店が目立ちますが、実はこのマーケットは地下2階まであり、旅の思い出やお土産になるようなものを販売するお店、カフェやレストランもたくさんあります。
マーケットで開催されているツアーには、参加店で食べ物を試食できるフードツアーや歴史ツアーなどがあります。自分で一通り歩いて回ってからツアーに参加するのも良し、最初にツアーで回ってから自分で散策するのも良し。ぜひこのアメリカでも貴重なパブリック・マーケットを存分に楽しんでみてください。
コーヒー・ツアー
シアトルはスターバックスが創業した街というだけでなく、インディペンデント系のコーヒーロースターやカフェがたくさんあるコーヒーの街です。自分でロースターやカフェを巡るのも良し、ツアーでキャピトル・ヒルやパイク・プレース・マーケットのカフェを巡ってから自分で探検するのも良し。ぜひローカルのコーヒーシーンを体験してみましょう。
フード・ツアー
シアトルのいろいろな食べ物を一度に体験できるフード・ツアーは、季節に関係なく楽しめるもの。パイク・プレース・マーケットのお店を回るツアーも、早朝ツアーやシェフ同伴ツアーなどユニークな体験ができるものがあります。歩きやすい靴と天気にあった服装で参加してください。
市内観光
小型バスや自転車、電動自転車などを使って、シアトル市内を回るツアーもあります。足腰に問題がなければ、天気が良くて暖かい日は自転車や電動自転車に乗ってまわれば、車からは見えないものが見えますよ!
シアトルの歴史を知るアンダーグラウンド・ツアーなど
1889年の大火が10ブロックほどが焼失した後、使われなくなった当時の1階(今の地下)の店先や歩道を散策するガイド付きウォーキングツアー。シアトルの街としての開発が始まったパイオニア・スクエの現在と過去を行き来するかのように、地下に降りたり、路上を歩いたりしながら、当時のままの街を見ることができるので、歴史好きな方には人気があります。歩きやすい靴で参加すること。照明のない暗いところを歩いたりするので、幼い子どもには不向きな可能性もあります。ホコリがたつ場合があるので、マスクをするのも良いでしょう。
インターナショナル・ディストリクトの歴史・食
日本や中国、フィリピンなどのアジア諸国や太平洋諸島からの移民の歴史を伝えるウィング・ルーク博物館が主催するツアー。館内ツアー、チャイナタウン・ディスカバリー・ツアー、フードツアーを提供しています。内容は季節によって変更するので、詳細は公式サイトで確認しましょう。ツアーは英語のみ。
アーゴシー・クルーズ
映画『Sleepless in Seattle(邦題:めぐり逢えたら)』の撮影に使われたことでも有名なレイク・ユニオン周遊クルーズを始め、オリンピック半島やダウンタウンの景色が美しく見えるエリオット湾、ビル・ゲイツの家が湖畔に見えるレイク・ワシントン、海から湖に戻る水門を通るクルーズなどがあります。出発はシアトルまたはカークランドから。
観光名所をいくつか回るなら、『CityPASS』が便利です。アゴシー・クルーズによる観光船も含まれているので、詳細は下記でご覧ください。
シアトルの水門 バラード・ロックス
地元では「バラード・ロックス」または「ロックス」と呼ばれるハイラム・M・チッテンデン・ロックスの歴史や環境保護活動について学びたいなら、ビジター・センターから始まる無料ツアーがおすすめ。1.8~7.8メートルも水位の異なるピュージェット湾とレイク・ユニオン、そしてレイク・ワシントンを行き来するために1917年に完成した水門の仕組みとは?夏の終わりから秋にかけては、生まれ故郷の川に遡上するサーモンを見ることもできます。所要時間は1時間。10月~2月は無料ツアーはありません。
セーリング
シアトルでは、海や湖から街を眺めるツアーもいろいろあります。観光船で回るのも良し、クラシックな帆船で回るのも良し。予算が合えば、プライベートなクルージングツアーもあります。夏の間は日が長く、晴れの日が多いので、美しい夕焼けが楽しめるサンセットクルーズもおすすめです。
電動ボートを操縦できる:ザ・エレクトリック・ボート・カンパニー
2005年に創業した電動ボートのレンタル会社。いろいろなサイズのボートがレンタルでき、最大のボートは12人が乗ることができます。25歳以上であれば未経験でも操縦でき、自由にレイク・ユニオンの眺めが楽しめます。リクエストすれば食事も用意してもらえるのが便利。レイク・ユニオン東岸から出発。
海賊船ツアー:エメラルドシティ・パイレーツ
2017年創業のクルーズ会社。海賊船のような船で、レイク・ワシントンとレイク・ユニオンのインタラクティブなツアーが楽しめます。家族向けのトレジャー・クルーズ、大人の海賊パーティークルーズ(21歳以上)、ローカルのクラフトブルワリーで特別に醸造されたビールを味わうクルーズなど、ユニークな体験ができそう。レイク・ユニオン南端のレイク・ユニオン・パークから出発。
ホットタブで湖を楽しむ:ホット・タブ・ボーツ
「ホットタブにつかりながら、レイク・ユニオンの風景を楽しむ」という、ユニークなコンセプトが人気。シアトルのバラード地域で建造された船はジョイスティックで操縦できるようになっており、最大で6人が乗船できます。Bluetooth 付きのスピーカーで自分の好きな音楽をかけ、持参したドリンクや食事を楽しみながら、まったり過ごせそう。2011年創業。レイク・ユニオンの北西から出発。
食事とクルーズを楽しむ:ウォーターウェイズ・クルーズ
レイク・ワシントンやレイク・ユニオンを周遊する観光クルーズ、食事付きのクルーズが楽しめます。午後の軽食のクルーズはオールエイジですが、夜の観光と食事のクルーズは13歳以上のみとなっています。出発はシアトルまたはカークランドから。
ボーイング工場ツアー
シアトルの北約35マイル(約56km)のボーイング工場を回るツアー。世界最大の容積を誇る建造物内で航空機の組み立て現場が見られる他、28,000平方フィート(約2,600平方メートル)におよぶアビエーションセンター・ギャラリーで体験コーナーや展示も楽しめます。隣接している 『Future of Flight』では、ギャラリーで現在および未来のボーイング製品およびサービス150点以上の展示が見られるほか、ドローンやロボティクスの体験もできます。スカイデッキからは、ペイン・フィールド空港、ボーイング工場、カスケード山脈北部が一望できるほか、プライベートジェットや商用機の発着、新型機の試験飛行の様子なども見てみましょう!
ダウンタウンからの送迎付きツアーが便利です。
工場ツアーに参加するには、身長が最低4フィート(48インチ/122cm)ある必要があります。安全のため、子どもを抱っこして参加することはできません。16歳未満の場合は大人の同伴が必要です。ツアーで移動する箇所には階段がありますが、エレベーターを利用できます。車椅子で参加する場合、事前に車椅子が乗車できるバスツアーを予約する必要があります。
シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park
シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park のツアーでは、シアトルの歴史、球場の特長、マリナーズ球団と太平洋岸北西部の野球の歴史などについて、ガイドが60分かけて案内します。ツアーの最後には30分間、マリナーズの打撃練習を見学することができます。詳細は次の記事でご覧ください。
なお、ツアーに参加できるのは、その日の試合観戦チケットを購入している場合のみです。試合観戦チケットを購入せずにツアーに参加することはできません。ツアーに参加すると、早く入場できる他、マリナーズの打撃練習を見学することができます。
クライメット・プレッジ・アリーナ
WNBA シアトル・ストームと、NHL シアトル・クラーケンの本拠地で、アリーナでは世界で初めてゼロ・カーボン施設に認定されたクライメット・プレッジアリーナのツアー。シアトルのランドマークのスペースニードルのそばにあります。アリーナだけでなく、チームのロッカールーム(空き状況による)、オーナー スイートなど、普段は公開されていない場所も見学できます。
ホエール・ウォッチング
ワシントン州は豊かな自然に恵まれ、特にオルカやクジラなどの大型海洋生物が数多く生息しています。ホエール・ウォッチングは人気のアクティビティの一つで、特に、シアトル発のツアーや、アナコルテス、サンファン諸島から出発するツアーは、海洋生物たちの姿を間近で観察できる貴重なチャンス。自然の素晴らしさを体感できるだけでなく、環境保護について考えさせられます。
マウント・レーニア国立公園
シアトルの南東にあるマウント・レーニア国立公園までは、高速道路も使って片道約2時間半。自家用車やレンタカーで移動しない場合、ツアーで行くのが便利です。日帰りで、パラダイスやリフレクション・レイクなど、メジャーな見どころを回ってくれます。ハイキングやツーリングを組み合わせたツアーや、カスタマイズしてくれるツアーもおすすめ。
ワインと自然を楽しむツアー
ワイナリーのテイスティングルームが集まる郊外の街ウディンビルや、スノコルミー滝、ドイツ村レブンワース、マウント・レーニア国立公園、ヤキマ・バレーなど、シアトル以外の場所で、米国第2位のワインの生産地であるワシントン州のワインを味わうという貴重な体験ができます。レブンワースやマウント・レーニア国立公園、ヤキマ・バレーは移動時間が2時間を超えるので、丸1日を見込んでおくと良いでしょう。
オリンピック国立公園やマウント・セント・へレンズなど
ワシントン州のオリンピック国立公園やマウント・セント・へレンズなどは、自家用車やレンタカーで移動しない場合、効率よく回るならツアーで行くのが便利です。世界遺産のホー温帯雨林、1985年に大噴火したマウント・セント・へレンズを歩けば、他ではできない体験ができるはず。