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シアトルのスターバックス1号店が予約制に。ファンなら知っておきたい、新しい入店方法

Crowd of people outside a Starbucks on a brick-paved street under red umbrellas and planters in front of the shop with a city backdrop.
スターバックス1号店
2026年6月13日撮影
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シアトルを訪れるスターバックスのファンなら、一度は足を向けたい場所があります。パイク・プレース・マーケットの一角にある、スターバックスの1号店です。2026年6月11日に一時休業を経て再オープンし、予約制として生まれ変わりました。閉店していた期間に、その準備も着々と進めていたのです。

シアトルに拠点を置いてシアトルの情報を発信し続けてきた立場からの感想は、「ついにそうなったか」。かつては90分もの待ち時間が発生することもあったそうなので、「その時間を行列に費やすのではなく、マーケットを散策するなど有効に使ってほしい」— 予約制への移行には、そういう理由があったとのことです。

でも、「予約は店頭でのみ受け付ける」と聞いて最初に思ったのは「それは結構ハードルが高いのでは?」ということ。そこで、いったいどんな仕組みになっているのか、実際に体験してみることにしました。

目次

店頭で予約をするために行列

Open green storefront cafe with the door propped open; people queue inside under warm hanging lights, Starbucks branding on the window.
1号店の入口

1号店まで行くと、店の入口のそばにタブレットを持ってたスタッフが立っています。茶色いエプロンをして、パイク・プレース・マーケットのマスコットであるブタのレイチェルのバッジをつけているのですぐわかります。

聞き方としては:
予約の列に並んで、スタッフに声をかける場合: “Hi! I’d like to make a reservation.”
もう少しカジュアルに言うなら:“Hi! Can I make a reservation?”
より実用的に:“Hi! I’d like to make a reservation for two.” のように人数を最初から添える

予約できるのは向こう48時間以内のみ。効率よく動くなら、こんな手順になると思います。

まず「一番早く入れる日時はいつですか」と聞く。「今日の午後6時半なら空いてます」と言われましたが、予定があったので、次に希望の日時を伝えて空きを確認してもらいます。空きがあれば、その場で予約成立です。”Are you local?”(ローカルの方ですか?)と聞かれたので、”Yes” と答えると、”Wow! Thank you for coming back!”(また来てくれてありがとう!)と言われました。

必要な情報は、ファーストネーム・ラストネームの頭文字・電話番号・人数の4つ。スマートフォンにすぐテキストで確認メッセージが届きます。

英語でのやりとりがまったくできない場合でも、タブレットの画面を見たいとジェスチャーで伝えて、画面で希望の日時を指差せばコミュニケーションは取れるはずです。

ただ、時間はかかるかもしれません。この日、英語を話せない両親のために、中国人の娘さんが中国語と英語を行き来しながら通訳していました。「この日時はダメ」「その日時もダメ」と、話がまとまるまでに時間がかかり、娘さんは “I’m sorry for taking too much of your time!” と何度もスタッフに謝っていました。スタッフは気遣ってか、小さなカップに入れたコーヒーとクッキーを娘さんにそっと手渡していました。

その後、別の場面も。その家族が予約を終えたタイミングで、予約のために並んでいる人たちの列の反対側からスタッフに近づき、「予約したい」と話しかけた男性がいました。スタッフはタブレットを見ていて気づいていない様子だったので、”Excuse me! The line starts back there.” と声をかけて後ろを指差すと、顔を上げたスタッフが状況を把握し、”There’s a queue. You’ll need to go to the back.” と列の方向を示しました。男性はその場を離れ、列の後ろに並びに行ったようです。こういったことはこれからもずっとありそうですね。

予約当日。快晴の土曜日の朝

Crowd of people outside a Starbucks on a brick-paved street under red umbrellas and planters in front of the shop with a city backdrop.
スターバックス1号店

予約したのは土曜日の午前7時30分。開店は午前6時なので、その時間から予約は入れられますが、さすがに早すぎるので少しずらしました。

当日は朝から快晴。5分前に到着すると、店の前にはすでに20名ほどが並んで待っています。タブレットを持って立っていたのは、木曜日の夕方に予約した時と同じスタッフでした。

名前を伝えると、すぐにチェックインが完了しました。並んでいる人たちを見ながら “So, how long is the wait?” と聞いてみると、”It will be about 10-15 minutes” とのこと。列の動き方からして、それでは収まらないだろうという感触がありましたが、予約客の最後尾に並びました。

Poster showing Starbucks merchandise with items and prices (hat, mug, ornament, pins, tumblers, canister, tote).
購入できる商品の一覧(1)
Shop card showing Starbucks merchandise: plush Bearista, mugs, tumblers, tote bag with prices listed (retail store).
購入できる商品の一覧(2)

購入できる商品の一覧をもらって、眺めながら過ごしました。待つエリアはパラソルがあるので日陰にはなりますが、ベンチはありません。暑い日中や寒い時期、雨の日だったら、立ちっぱなしはかなり辛そうです。

外には2人のスタッフがいて、チェックインと新規予約受付を分担していました。入口の内側にも1人が立ち、予約なしに入ろうとする人を止めていました。「予約制なので」と告げられながら、「えっ」と驚く人たちが途切れません。「少なくとも “Reservation Only” のサインを掲げておけば、少しは役に立つのでは?」と思いました。

いざ、店内へ。そしてひとつの質問

Interior of a busy coffee shop with a long service counter, baristas, and customers waiting to order or pay.
スターバックス1号店の店内

待つこと20分。ようやく中に入ることができました。スタッフがさらっと商品の説明をしてくれます。右側はドリンクの注文を取る人、ポアオーバーのコーヒーを作っている人、会計をする人で、左側の棚に1号店限定の商品が並んでいます。店の奥には、ドリンクを作ってくれるバリスタがいました。

A hand holds a small white Starbucks cup at a wooden café counter, with pastries in the background (left panel). The right panel shows two tall, colorful illustrated tumblers on the counter.
サンプルのコーヒー『1971』と、パイク・プレイス・マーケットにある『Bite Society』のクッキーをペアリング

右手のカウンターでポアオーバーのコーヒーを丁寧に淹れているスタッフに、”Is this a sample?” と聞いてみると、”Yes!” とのこと。新発売のブレンド『1971』と、パイク・プレイス・マーケットとシアトル・タコマ国際空港に店を構える 『Bite Society(バイト・ソサエティ)』のクッキー2種類(チョコチップとオレンジ・フェンネル)をペアリングしてテイスティングさせてくれました。勤続20年というバリスタの解説を聴きながら、クッキーの種類で味わいが変わる体験ができます。

手頃なおみやげとしてオリジナルロゴのキーチェーン($7.80)を買い、スタッフに聞いてみました。「商品だけパッと買って帰りたい人も、予約が必要なんですか?」 返ってきた答えは「それだけなら、開店と同時の午前6時に来てくれれば、予約なしで入れます」ということでした。午前6時に行けない人はどうすれば…そうするとやはり次の狙い目は閉店に近い時間帯になるでしょうか。

メディアで広く報じられていたのが、ドリンクの注文を受けた右側のスタッフがカップに注文内容を書いて、左側のバリスタに投げて渡す場面です。日本より長くアメリカに住んでいても、お客さんが口をつけるカップを投げることには、どこか引っかかるものを感じました。合理性と感覚の間にある、文化的なズレのようなもの。それがおもしろいといえばおもしろいのですが。

シアトルのリザーブを閉店した今、1号店があり続けることの大切さ

Close-up of a gold commemorative seal reading 'First Starbucks Store' on a metal cup, with coffee equipment and display in the background.

2025年10月、キャピトルヒルにあったリザーブのテイスティングルームと、本社1階のリザーブカフェが突然閉鎖したことは、あの規模でスターバックスを体感できる場所が消えたという意味で、少なからず衝撃でした。だからこそ、50年以上経っても世界各地からファンが訪れる1号店は、スターバックスの歴史を感じられる存在として存続して欲しいと思います。

椅子もテーブルもない小さな店であることは変わらないので、さっと入って、限定商品の買い物をして、テイスティングを楽しんで、ドリンクを買って出るまで、20分もあれば十分。シアトルに1泊できるなら、早起きして開店に合わせて行くのがいちばんスムーズかもしれません。もしシアトルで宿泊する予定がなく、店頭に行った日に予約が入れられる時間帯がなければ、閉店に近い時間帯ならどうにかなるかもしれませんね。

余談ですが、体験を通じて感じたのは、入口スタッフの負担の大きさです。予約受付・チェックイン・割り込みへの対応・言葉の壁。すべてが一点に集中しています。でも、このシステムはまだ始まったばかり。しばらく運用してみて、また変化があるかもしれませんよ。

実用メモ

  • 予約は店頭のみ・向こう48時間以内
  • 必要なもの:ファーストネーム・ラストネームの頭文字・電話番号・人数
  • 予約確認はテキストメッセージで届く(外国の電話番号で受け取れるか要確認)
  • 英語に自信がなくてもタブレットの画面を指差してやり取りできるはず
  • 開店直後(午前6時)は予約なしで入れる可能性あり
  • 予約客の待機エリアはベンチなし・立ちっぱなし。暑い日や寒い日、雨の日は対策が必要。

スターバックス1号店
住所:1912 Pike Place, Seattle(地図
営業時間:毎日 6am-9pm
公式インスタグラム:

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