ワシントン州は、カリフォルニア州に次ぐ全米第2のプレミアムワインの産地です。
1825年に最初のブドウがワシントン州東部に植えられてから200年近く。2021年3月時点で、ワイナリーの数は1,050軒以上、ワイン用ブドウ生産者は400軒以上を誇り、製造されているワインの種類は70種類以上、年間生産量は1770万ケース以上、ワイン産業の経済効果は84億ドルに成長しています。
ワシントン州のワイン用ぶどうはワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の東に位置する乾燥地帯で栽培されています。ここでは夏の平均日照時間が16時間と、カリフォルニア州より1時間長く、年間降水量は6~8インチ。緯度はフランスのボルドーやブルゴーニュといったワイン生産地と同じであるため、ワイン用ぶどうの育成には理想的とされています。
ワシントン州にあるアメリカぶどう栽培地域(American Viticultural Areas: A.V.A.)は、2021年に新たに2カ所が加わって合計19となり、栽培面積は60,000エーカーを超えています。
ワイン用ブドウの収穫量
ワイン用ブドウの収穫量は、2016年は27万2000トンで、史上最高を記録しました。ワシントン州ワイン・コミッションの Grape Production Report によると、2023年の収穫量は15万9000トンで、2022年から収穫量が34%も減少したものの、品質は非常に高いものでした。
カベルネ・ソーヴィニヨンは48,369トンで総生産量の30%を占め、ワシントン州で最大の生産量を誇る品種となっています。2位はリースリングで24,357トン(全体の15%)。次いでシャルドネ、シラー、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリが続きます。これら上位7品種で作物全体の88%を占めており、赤ワイン用品種は総生産量の59%を占めました。