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【お魚豆知識】ニベ (漢字名: にべ(さかなへんに「免」)(Yellow Croaker/Yellow Corvin)

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イシモチあるいはグチと呼ばれることもあるニベ類。全身がほぼ一様に光沢のある銀白色をしており、頬には暗色班が一つあるのが特徴で、ややずんぐりとした体型です。

インド洋、太平洋海域に分布し、日本では東北以南の水深20メートル~140メートルほどの泥底から底曳き網などで漁獲されます。

白身で柔らかく、塩焼きや煮付け、唐揚げやバター焼き、干物など、さまざまな料理法に合います。弾力のある練りものに適した材料でもあり、東シナ海で漁獲されるものの多くが練り製品の原料になります。開発途上地域では、身近な漁場から獲れる重要な食用魚でもあります。

筆者の営業経験からですが、昔から日本人よりも中国系や韓国系に非常に人気があり、"frozen yellow croaker" や "yellow corvina" という商品名でよく売れていました。中国および台湾では黄魚と呼ばれますが、40センチほどの体長のものは珍重され、内臓を取り出してからスターチを全体に薄くつけ、丸ごと唐揚げにし、スイート・アンド・サワー・ソース(甘酢)をかけた料理にするようです。

宇和島屋では "yellow croaker" の名称で、冷凍品で販売し、欠品のできない重要な商品です。

掲載:2006年6月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。



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