感謝祭の翌日から、アメリカはいっせいにホリデーシーズンのライトアップに包まれます。シアトルのダウンタウンやパイク・プレース・マーケットでは屋外のツリーが点灯し、ベルビューの大通りでは毎晩パレードが行われ、タコマの動物園は150万個を超える電球で彩られます。この記事では、シアトル、ベルビュー、タコマを中心に、毎年恒例のホリデーイベントを2026年の日程とあわせてまとめました。
シアトル
11月13日〜2027年1月17日:ウッドランド・パーク動物園『WildLanterns』

フィニー・リッジにあるウッドランド・パーク動物園の、恒例のランタン・フェスティバルです。ランタンは毎年すべて作り替えられます。今年は南極からアフリカまで7つの大陸と海の中をめぐる構成です。音や光を抑えた “low sensory night” や、65歳以上が40%引きで入場できる日(11月22日)、21歳以上限定の日もあります。雨でも開催され、チケットの払い戻しはありません。
園内では軽食やドリンクが楽しめるほか、さまざまなイベントもラインアップ。子ども向けの屋内の遊び場『Zoomazium』も午後8時30分までオープンします。収益は、模範的な動物飼育と、地域および世界の野生動物保護プロジェクトの支援に充てられます。入場日時を指定したチケットを事前にオンラインで購入するのがおすすめ。
11月16日〜12月1日:フェアモント・オリンピック・ホテル『Festival of Trees』

シアトル子ども病院への寄付を募るため、1978年から開催されているクリスマスツリーの展示販売イベント。デザイナーが飾りつけたクリスマスツリーがフェアモント・オリンピック・ホテルのロビーに展示され、11月21日にはツリーの販売(各$4,500)を含むガラで購入されたツリーの売り上げは、支払いが難しい家庭の治療費などにあてられます。ツリーの展示の見学は無料。2026年で49周年を迎えます。
11月19日〜2027年1月1日:シェラトン・グランド・シアトル『Gingerbread Village』
ダウンタウンのホテル『Sheraton Grand Seattle』で毎年開かれる、ジンジャーブレッド(しょうが入りのクッキー生地)でつくった建物の展示。1型糖尿病の研究を支援する非営利団体「Breakthrough T1D」へのチャリティとして開催されるもので、今年で32回目を迎えます。地元の建築事務所が設計図を描き、それをもとにホテルのシェフが土台を焼き上げます。何か月も前から準備が進められ、完成作品は高さ約6フィート(約1.8メートル)にもなります。見学は無料。会場で寄付もできます。デザインには、1型糖尿病の子どもたちも加わります。
11月20日〜22日:国立ノルディック博物館『Julefest』

バラードの国立ノルディック博物館で開かれる、北欧のクリスマスのお祝い『ユールフェスト』。毎年40を超える地元の店が並ぶ屋外のクリスマス・マーケットが開かれます。手づくりのクッキーや北欧の雑貨、音楽も楽しめます。
11月20日(金)は21歳以上のみが入場できる『21+ Julefest Night Market』(午後5時から午後9時まで)、11月21日(土)・22日(日)はオールエイジです。

11月27日:ウエストレイク・パーク『Tree Lighting Celebration』

ダウンタウンのホリデー・シーズンの幕開けとなる、ダウンタウン・シアトル協会(DSA)のツリー点灯式です。午前11時から催しが始まり、午後5時にツリーがともります。直後には打ち上げ花火が楽しめます。

2026年は、公園に6年ぶりにカルーセル(メリーゴーラウンド)が戻ってきます。1回のライドにつき4ドルの寄付が推奨されています。
11月27日〜12月31日:シアトル・センター『Winterfest』

シアトル・センター恒例のホリデーイベント。5週間にわたり、パフォーマンスやホリデーマーケットなど、さまざまなイベントが楽しめます。19世紀後半の町並みを模型の汽車が走る展示「ウィンター・トレイン&ビレッジ」(アーモリー)毎週土曜日の正午からの氷の彫刻の実演、週末のステージ・パフォーマンス(アーモリー)、金曜夜の映画上映など、多くの催しは無料です。大晦日にはスペースニードルでカウントダウンの打ち上げ花火もあります。ライブパフォーマンスのスケジュールは公式サイトでご覧ください。
11月27日〜12月27日:パシフィック・ノースウェスト・バレエ『くるみ割り人形』

Photo (c) Angela Sterling.
シアトル最大のバレエ団、パシフィック・ノースウエスト・バレエによるホリデー・シーズン恒例のバレエ公演 『The Nutcracker(くるみ割り人形)』。著名な振付家ジョージ・バランシンがニューヨークシティ・バレエ(NYCB)で手がけた初めての全幕もので、1954年に初演されて以来、世界各地のバレエ団が上演しています。パシフィック・ノースウエスト・バレエでは2015年に初演されました。詳細は下記の記事でご覧ください。

11月28日:パイク・プレース・マーケット『Magic In the Market』

シアトルの観光名所の一つ、パイク・プレース・マーケット恒例のホリデーのイベント。2026年で31周年を迎えます。心温まるパフォーマンス、ホリデーシーズンならではのクッキーのデコレーションや工作、サンタクロースとの記念撮影など、ホリデー気分が味わえます。
豪華絢爛で迫力満載というイベントではなく、100年以上の歴史を持つマーケットの伝統をしみじみと楽しむものです。詳細は下記でご覧ください。

11月28日〜12月23日:スペースニードル『Santa Lands on the Loupe』

シアトルのランドマークの一つ、スペースニードルにある世界初のガラスの床の回転展望台 『The Loupe』 で、プロフェッショナルの写真家がサンタクロースとの記念写真(デジタル写真)を撮影してくれます。撮影は入場券に含まれていて、日時の予約はできません。

12月5日:パイク・プレース・マーケット『The Great Figgy Pudding Caroling Competition』

さまざまな合唱グループがクリスマスキャロルなどの合唱で競い合う恒例のイベント。マーケット内の高齢者センターとフードバンクを支える寄付を募るための催しです。

12月5日・12日・19日:パイオニア・スクエアなど『Seattle Santa Con』

毎年恒例、世界各地の都市で行われている『サンタコン』。ここシアトルでも、ただのパブクロールではなく、ホリデーシーズンの雰囲気を楽しむイベントとして開催されています。プロのカメラマンによる撮影もあり。会場がサンタだらけになる光景は、このイベントならではです。参加は21歳以上のみ。
12月12日〜20日:オクシデンタル・スクエア『Holiday Ice Skating Rink』
パイオニア・スクエアのオクシデンタル・スクエアに、ダウンタウン・シアトル協会(DSA)が期間限定の無料スケートリンクをオープンします。年齢やスケートの経験は問わず、誰でも滑れます。スケート靴も無料で借りられます。
初日の12月12日には「ホリデー・バザー」も開かれ、30を超える地元の作り手が、クラフトやアート作品、環境に配慮したギフトなどを販売します。
12月17日・19日・20日:ベナロヤ・ホール『Handel’s Messiah』

©︎ Benaroya Hall
ヘンデルの『メサイア』を、シアトル交響楽団と合唱団がベナロヤ・ホールで演奏する、12月の恒例公演です。聖書をもとにした歌詞で、イエス・キリストの生涯を描いたオラトリオ(合唱と独唱、管弦楽による宗教的な声楽曲)です。終盤の「ハレルヤ・コーラス」はよく知られています。詳細は下記でご覧ください。

シアトル市内近郊
11月26日:シアトル各地『ターキー・トロット』
アメリカではランニングやウォーキングのイベントが年中を通してたくさん開かれており、シアトル地域も例外ではありません。ついつい食べすぎてしまう感謝祭の日も、朝から運動をしておけば大丈夫!?

11月27日〜12月23日:シアトル周辺の水辺『Christmas Ship Festival』

シアトルのクルーズ会社、アゴシー・クルーズが1949年から開催している恒例のホリデー・イベント。ライトアップした公式の「クリスマス・シップ」が、合唱団とサンタクロースを乗せて地域の水辺の町をめぐります。楽しみ方は3通り。クリスマス・シップに乗る、21歳以上限定の随行船に乗る、岸辺に集まって無料で見る、のいずれかです。
初日の11月27日は、ダウンタウンのPier 55から出航します。12月11日は「パレード・オブ・ボーツ」の日で、飾りつけた船の行列がレイク・ユニオンからフリーモント・カットを通ります。フリーモントのエバンストン・プラザでは、無料で観覧できるイベントがあります。チケット売り上げの10%は、地域の福祉団体を支えるシアトル・タイムズの基金に寄付されます。日によって出発するところが異なるので、詳細は公式サイトでご確認ください。
12月12日:グリーンレイク・パーク『Pathway of Lights』

グリーンレイク・コミュニティ・センターの、40年以上続く行事です。毎年12月の第2土曜日に開かれます。1周2.8マイル(約4.5km)の湖を周遊するトレイルに、何千ものろうそくの灯りが並びます。3か所のステージで音楽の演奏があり、天気がよければ光る熱気球も見られます。参加は無料。雨天決行。歩きやすい靴で参加するのがおすすめです。
12月31日:シアトル・センター:New Year’s at the Center

シアトルの年越しを象徴する恒例イベント『New Year’s at the Center』が、2026年12月31日にシアトル・センターで開催されます。昨年は午後11時53分から約500機のドローンを使ったショーが行われた後、午前0時にスペースニードルから花火が打ち上げられました。シアトル・センターのインターナショナル・ファウンテン周辺やフィッシャー・パビリオンが、花火を見やすい場所とされています。主催はシアトル・センター、冠スポンサーはアラスカ航空(本社:シアトル)。音楽、コメディ、ライト演出、そしてカウントダウン花火まで、キャンパス全体で新年を迎えるプログラムです。
ベルビュー
11月13日〜2027年1月18日:ベルビュー・ダウンタウン・パーク『Bellevue Downtown Ice Rink』

ベルビュー・ダウンタウン・パークの屋外スケートリンクで、2026年で29回目です。リンクは屋根に覆われ、9,000平方フィート(約840平方メートル)を超える本物の氷が張られます。期間中は毎日営業し、感謝祭、クリスマス、元日も休みません。営業期間は67日間で、昨季より1週間長くなりました。今季は窓が新たに設けられ、滑りながらダウンタウンの高層ビル群を眺められます。無料のスケート教室や、テーマを決めた夜のイベントもあります。
11月27日〜12月24日:ベルビュー・スクエア前『Snowflake Lane』

ベルビュー・スクエアとリンカーン・スクエアの間で、毎晩午後7時から約25分のパレードが開かれます。会場はBellevue WayのNE 4th StreetからNE 8th Streetまでの区間です。ドラム隊やダンサー、山車が通りを進み、頭上からは人工雪が降ります。見物は無料。
週末に行くなら開始の1時間前には着くのがおすすめ。混雑を避けたい場合は、月〜木曜の夜が比較的楽かもしれません。
11月28日〜12月31日:ベルビュー植物園『Garden d’Lights』

ベルビュー植物園の恒例のライトアップで、2026年で32回目。50万個を超える電球で、草花や鳥、動物、流れ落ちる滝の形をつくった展示です。植物園を支える非営利団体が制作し、収益は植物園の整備や教育活動にあてられます。
所要時間は30〜45分。期間中はギフトショップもオープンしています。駐車場からの距離を含めると、約0.75マイル(約1.2km)ほど歩くことになります。平均的な所要時間は30~45分。事前に日時を指定したチケットを購入する必要があります。詳細は下記の記事でご覧ください。
レドモンド:レドモンド・ライツ
レドモンド市恒例のライトアップのフェスティバル。2026年も1か月にわたりダウンタウン・パークとエステラ・パークがライトアップされます。初日の午後4時から午後8時までダウンタウン・パークで開催されるキックオフイベントでは、アートのインスタレーション、クラフトやアクティビティ、ライブパフォーマンス、ライトアップされたトレイルでのウォーキング、サイレント・ディスコ(ヘッドフォンが必要です)、30分間隔で作られる人工雪、子どものライトファッションショーなどが楽しめます。詳しいスケジュールはこちら。
チュラリップ

Tulalip Lights & Ice
ワシントン州チュラリップの屋外劇場で開かれる、入場無料のホリデー・イベントです。1,000万個を超える電球が会場を彩ります。本物の氷を使ったスケートリンク(有料)があり、地元の店がギフトやお菓子を販売します。リードをつけた犬も一緒に入れます。初日の11月21日午後4時30分に点灯式があります。

タコマ
11月27日〜2027年1月3日:ポイント・デファイアンス動物園&水族館『Zoolights』

タコマのポイント・デファイアンス動物園&水族館の恒例のライトアップで、2026年で39回目です。150万個を超える電球が園内を彩ります。オンラインの時間指定チケットが必要です。犬を連れて入れる夜や、刺激を抑えて楽しめる日も設けられています。
なお、水族館はイベント開催時間(午後4時30分〜午後10時)は閉館しています。動物を見たい方は、日中に来園してください。

スノコルミー
11月28日〜12月20日:ノースウエスト鉄道博物館『Santa Train』

デコレーションされたアンティークな客車で、束の間の列車の旅を楽しめます。2歳以上は事前にチケットを購入する必要があるので、お忘れなく!
ノースウエスト鉄道博物館で1969年から続く、ホリデー・シーズンの列車の旅です。飾りつけた昔の客車に乗り、サンタクロースに会えます。2種類のコースがあり、どちらも2歳以上はチケットが必要です。
「North Pole Limited」
ノース・ベンド駅を出発する約2時間のコース。列車で博物館の「Railway History Campus」まで行き、そこで1時間を過ごします。クッキーやホットチョコレート、季節のクラフトを楽しめ、写真撮影もできます。サンタクロースには、修復された礼拝堂車両「Chapel Car 5」の中で会えます。子どもは全員、サンタクロースからプレゼントをもらえます。そのあと、再び列車に乗ってノース・ベンドに戻ります。
「Yuletide Express」
スノコルミー駅を出発する短い往復コースです。スノコルミー滝の上まで走り、冬のスノコルミー・リバー流域の景色を眺められます。サンタクロースは乗車中に各家族の席を回り、子どもは全員プレゼントをもらうことができます。スノコルミー駅に戻ると乗客全員にペパーミントのお菓子が配られます。
レブンワース
クリスマスタウン

ワシントン州のドイツ村レブンワースで開催される、ホリデーシーズンのお祝い。2026年は11月27日から12月24日までサンタクロースとミセス・クロースとの記念写真撮影、街角でのクリスマスソングの合唱、ジンジャーブレッドハウスの展示、子ども向けのアクティビティ、コンテストやプロモーションなど、さまざまなイベントが楽しめます。ライトアップは、2月末まで毎日午前6時から午後11時まで。
感謝祭とクリスマス当日
アメリカでは、感謝祭(2026年は11月26日)の翌日からホリデー・シーズンが本格的に始まります。今年も11月27日に開幕する催しが目立ちます。一方、クリスマスイブの12月24日と連邦祝日に当たるクリスマスの12月25日は休業となる催しが少なくありません(クリスマスは連邦祝日のため、多くの小売店・飲食店も休業)。屋外の催しの多くは雨でも決行されるため、しっかり防寒対策をしてフード付きの防水ジャケットやコートを着るのがおすすめです。


