シアトルは、世界的コーヒーブランド「スターバックス(Starbucks)」が誕生した街です。特にパイク・プレース・マーケットにある1号店は、今も観光客が行列をつくる人気スポットとして知られています。この記事では、この歴史ある1号店に加え、シアトルを訪れるスターバックスファンにぜひ立ち寄ってほしいおすすめ店舗をご紹介します。
1. スターバックスの1号店

シアトル観光で外せないのが、1971年にオープンしたスターバックスの1号店です。場所は有名なパイク・プレース・マーケット内。茶色のロゴを使った当時の外観がそのまま残されています。小さな店舗なので座る場所はなく、ドリンクやお土産を買うだけですが、他店では手に入らない限定グッズも販売され、スタバの原点を体感できること間違いなし。いつも観光客でごった返しています。
実は、コーヒー焙煎会社として3人の創業した1971年当時の店舗は、「1号店」と呼ばれるこの店の数ブロック北、2000 Western Avenue にありました。
2. スターバックス本社(リザーブ・カフェは閉店)

スターバックスの本社は、ダウンタウン・シアトルの南に隣接するソードー(Sodo)地域にあります。シアトル・シーホークスとシアトル・サウンダーズの本拠地ルーメン・フィールド(旧センチュリーリンク・フィールド)、シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park の南にあたります。建物の最上部にはスターバックスのロゴにある人魚の顔が半分見えた状態のものが設置されているのが目印です。建物自体は1912年に Union Pacific Railroad が建設したもので、スターバックスは1997年に入居しました。
シアトルのキャピトル・ヒルにあったリザーブ®・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルーム(1124 Pike Street, Seattle)と本社1階にあったリザーブカフェは、2025年9月25日に閉店しました。2014年12月にキャピトル・ヒルにオープンした旗艦店は焙煎機や抽出工程を間近で見られる大規模な施設で、スターバックス リザーブ®の希少なコーヒーを体験できる「コーヒーのテーマパーク」のような場所として観光客にも特に人気でした。
3. 歴史ある101号店(4th Avenue & Cherry Street コロンビア・タワー1階)

ダウンタウンの4th AvenueとCherry Streetの角にあるこの店舗は、1986年にハワード・シュルツ氏が立ち上げた『Il Giornale(イル・ジョルナーレ)』を前身とし、翌年のスターバックス買収後に合併して101号店となりました。現在も営業しており、スターバックスの歴史を感じられる貴重な店舗です。創業ストーリーに触れたいファンには必見の場所といえます。
4. コロンビア・タワー40階

シアトルの高層ビル「コロンビアタワー」の40階にある店舗は、地上約150メートルからダウンダウンから高速道路 I-5を挟んで東側、レイク・ワシントンの湖面が少し、そしてカスケード山脈を見ることができる特別なロケーションが魅力です。観光展望台に行かずともコーヒーを片手に絶景を楽しめる、知る人ぞ知る穴場的なスターバックス。73階には有料の展望フロアがあります。詳しくはこちら。

5. ワシントン大学 スザロ図書館

ワシントン大学のレッド・スクエアと呼ばれる広場に面し、荘厳な雰囲気をかもしだすスザロ図書館(Suzzallo Library)。Business Insider による「全米で最もクールな大学図書館16」に選ばれ、映画 『ハリー・ポッター』 に登場するホグワーツ魔法魔術学校を彷彿とさせることでも知られています。特に、英ガーディアン紙が「米国で最も美しい図書館」に選んだ読書室は必見。

その中に2017年半ばにオープンした店舗がこちら。図書館の元々の雰囲気をいかし、木を多用したあたたかみのあるインテリアが特徴となっています。
6. ワシントン大学キャンパスに来るスターバックス・トラック


ワシントン大学では、夏学期のみ、スターバックスのコーヒートラックが営業しています。場所は法学部図書館横(William H. Gates Hall)です。天気のいい夏は、芝生でゆっくりコーヒーを味わうのもいいですね。
7. コンテナを再利用した店舗

シアトルのバラード地域にあるコンテナを再利用したドライブスルー。原材料や商品の輸送に使用しているコンテナを廃棄するのではなく再利用するデザインをと、2011年にタクウィラ市にコンテナを再利用した最初のドライブスルーがオープンしました(現在は閉店)。2014年にはシアトルのバラード地域の15th NW と 53rd NW の角にもオープンしています。
8. アイスリンクを見ながらコーヒーが飲める店舗

シアトルのノースゲートに2021年にオープンしたザ・クラーケン・コミュニティ・アイスプレックスの中にあるカフェ。地域の経済活動を活性化するため、スターバックスが2025年までに100店舗の開店を予定しているコミュニティ・カフェの一つです。スターバックスの通常の店舗のようなインテリアではありませんが、アイスリンクに面した店舗はシアトルではここだけです。
建物内には北米プロアイスホッケーNHLのシアトル・クラーケンの本部とトレーニング施設があり、地域住民が参加できるアイスホッケーやスケートのクラスも提供されるアイスリンクが中心の施設なので、カフェのある2階は特にスターバックスらしい内装にはなっていませんが、窓から NHL サイズのアイスリンクが見渡せるようになっています。同じ階にはクラーケンのチームストアやレストランもあります。
まとめ
シアトルには「スターバックスの聖地」と呼べる店舗が数多く存在します。パイク・プレース・マーケットの1号店から大学キャンパスの店、本社直営のリザーブカフェまで、ファンならぜひこの店舗を巡ってみてください。