去る4月24日、ベルビュー市庁舎にて、ワシントン州日米協会(Japan-America Society of the State of Washington、以下JASSW)の年次総会とスプリング・ガラが開催されました。100年以上の歴史を持つ JASSW の年次イベントには、伊従誠在シアトル日本国総領事や、ベルビューのモー・マラクティアン市長をはじめ、多くの会員・関係者が集まりました。
年次総会:新会長にジョシュ・イシバシ氏が就任

Photo by Maria Niki
年次総会では1年間の活動報告と会員投票に続き、「Passing the Gavel(ガベルの引き継ぎ)」と呼ばれる会長交代の儀式が行われました。2025〜2026年度の会長・清水楡華氏からジョシュ・イシバシ氏へと引き継がれ、7月から2026〜2027年度がスタートします。
イシバシ氏は、アメリカ・イギリス・アジアにわたるインフラ・建設プロジェクトを20年以上にわたって手がけてきた人物。アメリカ陸軍士官学校ウェストポイントで土木・環境工学の学士号を、ワシントン大学フォスター・ビジネススクールでMBAを取得。元陸軍将校として7年間の軍務と戦闘任務を経験し、現在はパシフィック・ノースウェストの大規模交通インフラ整備に携わっています。
就任スピーチでは、日本への旅行熱の高まりを追い風として「その関心をこのコミュニティとの継続的なつながりに変えていく」というビジョンを語り、教育プログラムの充実、会員の拡大、他団体との連携強化を今後の重点課題として挙げました。
活動報告:5つの柱で日米をつなぐ

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年次総会では、2025〜2026年度の活動が「教育」「ビジネス」「食文化」「芸術・文化」「未来」という5つの柱に沿って報告されました。主な実績は以下の通りです。
- 教育: 学校訪問プログラム「Japan In the Schools(JIS)」が今年度3,012人の生徒へのリーチを達成見込み。1994年の開始以来の累計は6万8,052人に達しました。また、裏千家シアトル淡交会との連携による茶道体験を導入し、好評を得ています。
- ビジネス: AIセミナーを2回開催。若い世代を中心にいずれも満員となりました。
- 食文化: 「Celebrate Washoku」を開催。マシューズ・ワイナリーとのコラボで、アメリカ人シェフと日本人シェフによる和食とワインのペアリングという新たな魅力を発信しました。
- 芸術・文化: ホリデー・ガラでの着物ショーでは、初めて袖を通したアメリカ人参加者から「まるで身に纏う折り紙のようだ」と感嘆の声が上がる一幕もあり、日本文化の奥深さを再発見する機会となりました。
- 未来(次世代育成): 初のガバナンス委員会を設立し、組織基盤を強化。また、長年にわたりこの地域で日米関係の強化に尽力してきた峯岸夫妻(Naomi and Yoshi Minegishi)の寄付による「峯岸フェローシップ」が創設され、若い人材が協会オフィスで実務を学ぶ機会が設けられています。
会員数が大幅増加
組織の拡大も顕著です。法人会員は前年比4.8%増の65社となったほか、個人会員は62名から152名へと145%の増加を記録しました。「10年以上ぶりに個人会員が100名を超えた」と、コミュニティの広がりに手応えを見せています。財務面でも、州からの助成金5万9,000ドルの獲得を含め、健全な状態を維持しています。
スプリング・ガラ

年次総会に続いて行われたスプリング・ガラでは、「I Love Sushi on Lake Bellevue」の握り寿司と日本食ビュッフェ、ワシントン州日米協会スモールビジネス部の支援を得て起業した「Sakura Sweets」による花をモチーフにしたカップケーキが振る舞われました。一枚一枚手作業で花びらを絞り出した韓国スタイルのバタークリームカップケーキは、”食べるアート”として会場を彩りました。

日本への関心が高まる中、新体制となったJASSWは、その関心を強固なコミュニティの絆へと変え、次世代へとつなぐ新たな一歩を踏み出しました。詳細は下記でご覧ください。

