スー・バードがアメリカ女子バスケ代表初のマネージング・ディレクターに就任!シアトル・ストームでの20年の経験を代表チームへ
アメリカ女子バスケットボール代表チームに、歴史的な変化が訪れました。WNBAのレジェンドであるスー・バードが、女子代表チームで初となるマネージング・ディレクター(Managing Director)に就任しました。これまで委員会による運営だった体制を、男子代表チームと同様に単独の責任者による指揮体制に移行し、2026年のFIBA女子バスケットボールワールドカップ(ベルリン開催)や2028年ロサンゼルスオリンピックに向けた強化が進められるとのことです。
バードはWNBAでの20年にわたる現役生活のすべてをシアトル・ストームで過ごし、4度のWNBA優勝に貢献した伝説的プレーヤー。また、アメリカ代表としてもオリンピックで5大会連続金メダル、FIBAワールドカップで4度の優勝という輝かしい実績を誇ります。シアトルで築いたキャリアと、国際舞台での豊富なリーダーシップ経験が、今後の代表チームにどのように生かされるのか注目です。
アメリカ女子バスケットボールは、これまでオリンピックで7大会連続金メダルを獲得するなど圧倒的な強さを誇っています。

ビル・ゲイツ氏、2045年までに資産99%を寄付し財団閉鎖へ―グローバル課題解決に向けた最後の大規模支出
マイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏は、自身の資産の99%をビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付し、2045年に同財団を閉鎖する計画を発表しました。同氏は自身のブログ Gates Notes で、「今後20年間でさらに2000億ドルを投入し、マラリアやポリオの撲滅、感染症研究、貧困問題解決などのグローバル課題の解決に取り組む」という決意を新たに表明しています。この財団は2000年、ゲイツ氏と妻メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏(後に離婚)によって設立され、感染症対策や貧困削減、教育支援などを目的に活動しています。

ワシントン州の高額家賃エリアランキング
ワシントン州では、住宅価格の上昇とともに家賃相場も依然として高止まりしています。特に都市部では家賃負担が大きく、これから新生活を始める方には事前の情報収集が欠かせません。Apartments.com によると、ワシントン州の平均家賃は月額$1,821で、前年から1.4%(25ドル)上昇しています。特に、1ベッドルームや2ベッドルームの物件では、月額2,000ドル前後の予算が必要です。しかし、これも地域によってかなり異なります。詳細は下記の記事でご覧ください。

ワシントン州で州全体の家賃上昇率に上限を設ける法律が成立
5月8日、ワシントン州のボブ・ファーガソン知事は、州全体の家賃上昇に上限を設ける新法・下院法案1217(House Bill 1217)に署名しました。これにより、ワシントン州はオレゴン州とカリフォルニア州に続いて、全州で家賃規制を導入した全米で3番目の州となりました。新法では、年間の家賃上昇をインフレ率+7%または10%のいずれか低い方に制限(一部住宅では5%に設定されます)。なお、新築住宅は最初の12年間は対象外となるほか、公共住宅や低所得者向け住宅、小規模な自宅併設物件などにも例外が設けられています。Washington State Standard によると、家賃を引き上げる場合は、従来の60日ではなく90日前の通知が義務化され、違反した場合はテナントが20日間の通知で退去可能となり、違反1件につき最大7,500ドルの罰金が科されます。
この法律は15年間適用され、住宅の安定確保と価格高騰の抑制を目的としています。一方で、住宅業界からは供給減少を懸念する声も上がっています。
Rite Aidが再び破産申請 全米約1,200店舗閉鎖へ ― シアトル発の Bartell Drugs(バーテル・ドラッグス)も閉店
5月7日、全米に展開する大手ドラッグストアチェーン Rite Aid(ライトエイド)が連邦破産法第11章(Chapter 11)の適用を申請したことが明らかになりました。

ワシントン州など17州、EVインフラ資金の違法打ち切りに対し連邦政府を提訴
ワシントン州のニック・ブラウン司法長官は5月7日、同州がカリフォルニア州およびコロラド州と共同で、連邦政府による電気自動車(EV)インフラ資金の違法な打ち切りに対して訴訟を起こしたと発表しました。ニュースリリースによると、問題となっているのは、議会が2021年のインフラ投資・雇用法(IIJA)に基づき承認した「NEVIプログラム」の合計50億ドルの資金を、連邦高速道路局(FHWA)が撤回・停止すると各州に通達したことです。これにより、ワシントン州は7,100万ドル以上の資金を失う恐れがあります。ワシントン州は全米でも有数のEV導入率を誇り、2035年までに新車販売をすべてゼロエミッション車にする法規制も導入済みです。この訴訟には他に、オレゴン州やハワイ州、ニューヨーク州など計17州・地域が加わっています。
2023年時点の州別EV登録数の上位5位は次のとおりです。
順位 | 州 | EV登録数 |
1 | カリフォルニア州 | 1,256,646 |
2 | フロリダ州 | 254,878 |
3 | テキサス州 | 230,125 |
4 | ワシントン州 | 152,101 |
5 | ニューヨーク州 | 134,753 |
ワシントン大学で違法占拠 開館間もない新校舎に被害、逮捕者は31人に
今月5日午後5時ごろ、ワシントン大学に新たに完成した工学系の建物インターディシプリナリー・エンジニアリング・ビルディングがパレスチナ支持を主張する「SUPER UW」という集団により占拠する事件が発生。参加者はボーイング社との関係断絶を大学に要求し、建物を占拠、家具を積んで入り口を塞ぎ、屋外で火をつけるなどの行動に出ました。しかし、警察が突入し、31人を不法侵入や器物損壊などの容疑で逮捕、7日午後には21人のワシントン大学在校生が停学処分となったとシアトル・タイムズが報じました。わずか数週間前に開館したばかりのこの建物は事件の影響で閉鎖されていますが、今回の破壊行為による被害総額は100万ドル以上と推定されています。1917年の開校からこれまでボーイングはワシントン大学に1億ドルを提供しており、占拠された建物の建設費1億5,000万ドルのうち1,000万ドルも提供したとのことです。
アナ・マリ・カウス学長は、この行動を「暴力的かつ違法な占拠」と強く非難し、同団体がハマスのテロ行為を称賛した声明にも「断固として対話しない」との姿勢を示しました。大学広報担当者は、31人が不法侵入や器物損壊などの容疑で逮捕され、関与した学生は学生懲戒手続きに回すと発表。ワシントン州のニック・ブラウン司法長官も「抗議の自由は保障されるが、安全なキャンパスの維持が優先」との声明を出しています。トランプ政権は反ユダヤ主義の懸念から、教育省などを通じて大学への連邦資金支給の見直しを含む調査を開始しています。ワシントン大学の声明はこちら。
ワシントン州勢がビアコンペで快挙!CloudburstとResonateが金賞を受賞
インディアナポリスで開催された世界ビール杯(World Beer Cup)で、ブラインドテイスティング審査会にて、シアトルの Cloudburst Brewingが「Strong Red Ale」部門で1位を獲得しました。受賞ビールは、ワシントン州ヤキマとオレゴン産のホップを使用したPeaked in High School。さらに同社は、Ebb and Flowで「アメリカンスタイル・アンバーラガー」部門でも2位に輝いています。また、ベルビューの Resonate Brewery + Pizzeria は、「ジャーマンスタイル・アルトビール」部門で1位を受賞。ミディアムボディでモルティな味わいのLithiumが高く評価されました。これらの金賞ビールは、それぞれのタップルームで味わえます。

ワシントン州、US News and World Report 2025年「全米ベスト州ランキング」で全米第10位
ワシントン州は、US News and World Report による2025年の「全米ベスト州ランキング」で全米第10位にランクインしました。昨年の第8位から順位を落とし、かつて1位を誇った2019年や2021年からは大きく後退しています。自然環境とインフラは全米7位と高評価で、教育(9位)も上位でした。しかし、高等教育では3位ですが、Pre-Kでは31位と評価が低くなっています。また、ヘルスケアは15位、財政の安定性は16位(長期的財政の安定性では1位、短期的財政の安定性は49位)、経済は23位、犯罪・矯正は33位(治安は44位と最下位に近い)、機会は40位と評価が低いです。また、高等教育は3位と優れていますが、K-12教育は31位と課題が残ります。
シアトル在住の作家・アーティスト、テッサ・ハルズ氏、初の著書『Feeding Ghosts』でピューリッツァー賞(回想録・自伝部門)を受賞
シアトル在住の作家・アーティスト、テッサ・ハルズ氏が、初の著書『Feeding Ghosts』(Amazonのリンクが開きます)で2025年ピューリッツァー賞(回想録・自伝部門)を受賞しました。Cascade PBS によると、本作(Amazonのリンクが開きます)は、、母、祖母の三世代にわたる中国系女性の物語を描いたグラフィック・メモワールで、歴史的研究と個人的な体験を融合させた作品です。ハルズ氏は、家族のトラウマと向き合いながら、移民としてのアイデンティティや母娘関係を探求しています。この受賞は、グラフィック・ノンフィクション作品としての評価を高めるものとなりました。ハルズ氏のインスタグラムはこちら。
ワシントン州、HHSの解体を止めるための訴訟に参加
ワシントン州は5日、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官、保健福祉省(HHS)、およびトランプ政権関係者を相手取り、HHSの解体を止め、解雇の中止とサービスの回復を求める訴訟を他州の18人の司法長官と共同で起こしました。ニュースリリースによると、ケネディ氏と政権は就任以降、数千人の連邦保健職員を解雇し、重要な保健プログラムを次々と閉鎖。各州は連邦支援なしに深刻な公衆衛生危機に直面しています。一例として、労働者向けのN95マスクの認証施設や麻疹(はしか)の検査を行うCDCの研究所が閉鎖され、薬物依存治療や妊産婦医療の現場でも大規模な人員削減が行われました。9.11の救助者を支援する The World Trade Center Health Program(WTCHP)でも、がん診断の認定が行えなくなる事態が発生しています。
ワシントン州、連邦政府による風力発電の開発停止を違法とする訴訟に参加
ワシントン州は5日、アリゾナ州やカリフォルニア州など18州とともに、連邦政府による風力発電の開発停止を違法とする訴訟を起こしました。2025年1月20日、トランプ大統領は洋上・陸上の風力発電に関する連邦承認を無期限で凍結する大統領覚書(presidential memo)を発表。これにより、すでに許可されていたニューヨーク州の建設中プロジェクトも中断されています。ブラウン司法長官は「風力は雇用と地域経済、クリーンエネルギーの柱。停止は気候変動対策にも逆行する」と述べ、覚書は連邦法や行政手続法に違反すると主張。風力発電は全米の発電の10%以上を占めています。また、ワシントン州は風力発電で2024年に8,421メガワット時を発電しており、水力に次ぐ再生可能エネルギー源として重要な位置を占めています。
ホー温帯雨林へのアクセス再開|Upper Hoh Road が5月8日に復旧、人気の世界遺産エリア観光再開へ
昨年11月の爆弾低気圧による被害で通行止めとなっていたホー温帯雨林(Hoh Rain Forest)への唯一のアクセス道路Upper Hoh Road が、2025年5月8日(木)午後12時30分に正式に再開されることが発表されました。世界遺産にも指定されているホー温帯雨林はオリンピック国立公園の中でも特に人気の高いエリアで、2024年だけで約45万人が訪れました。
