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シアトルの主なビジネス&経済ニュース:2024年2月26日(月)〜2024年3月1日

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もくじ

ワシントン州民の2023年の詐欺被害総額は約2億5000万ドル

FTC(連邦取引委員会)の新たな報告で、2023年にワシントン州民が詐欺で失った被害総額は約2億5000万ドルに上ることがわかりました。アメリカ全体での被害者数は約69万人、被害総額は過去最高の100億ドルを超え、2022年の被害者数62万4000人、被害総額89億ドルを上回りました。被害者は老若男女を問わず、またコンピュータに詳しい人であっても、進化し巧妙化する詐欺の被害にあうとのことです。詐欺の種類で一番多いのは “imposter scam”(身元詐称詐欺)で、これには恋愛関係を装って金銭を騙し取るロマンス詐欺も含まれます。報告の詳細はこちら

シアトル地域で一般的な住宅の購入に必要な年収は21万4000ドル近く

シアトル地域の住宅価格の高騰が続いています。木曜日に発表されたZillow(本社:シアトル)の分析によると、2024年1月のシアトル地域で一般的な住宅の購入に必要な年収は21万4000ドル近くで、2020年に必要とされた年収約12万ドルから約79%上昇したことがわかりました。シアトル・タイムズによると、シアトルの世帯収入中央値は2020年1月の11万5,000ドルから約22%しか上昇していないと分析されています。一般的な住宅の購入に必要な年収が全米で最も高いのはカリフォルニア州サンノゼで、2位はサンフランシスコ、3位はロサンゼルス、4位はサンディエゴ。シアトルは全米5位と、カリフォルニア州以外の主要として最も高くなっています。

サンゼルス発『IN-N-OUT BURGER』 ワシントン州初進出決定!

大人気のハンバーガーチェーン『IN-N-OUT BURGER』(イン・アンド・アウト・バーガー)が、ついにワシントン州1号店を開店すると発表しました。詳細は下記の記事でご覧ください。

United Healthcare サイバー攻撃で処方箋や請求に影響

全米最大の医療保険会社ユナイテッド・ヘルスケア(United Healthcare)の一部門がサイバー攻撃を受けたことにより、全国で63,000以上の薬局が影響を受け、「影響を軽減するために電子請求処理を変更する」ことを余儀なくされたと見られると、シアトル・タイムズが報じました。ユナイテッドヘルス社のオプタム(Optum)社の一部であるチェンジ・ヘルスケア社のデータ漏洩が発覚したのは2月21日で、外国からのものと思われると、今週初めにThe New York Times が報じました。ユナイテッド・ヘルスケアは現在も問題が続いているとの報告は受けていないとのことですが、シアトル・タイムズによると、州内の2,000の地域薬局とそのスタッフをサポートしているワシントン州薬局協会(Washington State Pharmacy Association)のCEOは、ユナイテッド・ヘルスケアは事態を軽視しており、状況についての不透明さに薬局は不満を募らせているとコメントしています。影響の度合いは薬局によって異なりますが、

FAA、ボーイングに90日以内に包括的な行動計画の提出を要求

FAA(連邦航空局)は28日、ボーイング社に対し、「体系的な品質管理の問題」に対処するための包括的な行動計画を90日以内に提出するよう求めたと発表しました。これは、今年1月にアラスカ航空(本社:ワシントン州シータック)が運航していたボーイングの737 Max 9のプラグドアがオレゴン州ポートランド空港を離陸中に吹き飛んだ事故を受けたもので、シアトル・タイムズは、「FAAは、品質問題を解決する計画は、現在進行中のFAA製造ライン監査の近日中の結果と、FAAが委託した専門家検討委員会の報告書で火曜日に発表された調査結果の両方を考慮に入れなければならないと述べた」「この計画には、ボーイング社が2019年に実施を約束した正式な安全プログラムである安全管理システムを成熟させるためのステップも含まれなければならない」と報じています。

Macy’s、業績不振の150店舗の閉鎖を計画

デパートメントストアの Macy’s が、業績不振の150店舗の閉鎖を計画しているとシアトル・タイムズNPRなどが報じました。ワシントン州のベルビューやレドモンドなどで展開している22店舗が閉店の対象となるかどうかはわかっていません。同社はプレスリリースで『A Bold New Chapter』という計画を発表。業績不振の店舗を閉鎖する一方で、より業績の良い高級店ブルーミングデールズと美容に特化したブルーマーキュリーの店舗を2026年までに最大45店舗新規オープンし、デジタルマーケットプレースを強化するほか、屋内モールとは対照的に成長している屋外ショッピングセンターにも小規模店舗を増やす計画です。

司法省、ボーイングの航空機のドアプラグ吹き飛び事故を調査

今年1月にアラスカ航空(本社:ワシントン州シータック)が運航していたボーイングの737 Max 9のプラグドアがオレゴン州ポートランド空港を離陸中に吹き飛んだ事故について、司法省が調査を行なっていると、ブルームバーグABC News などが報じました。また、この調査に加えて、今回の事故が過去2件のボーイング737 Max 墜落事故に関する、2021年に連邦政府と交わした訴追延期合意(DPA: Deferred Prosecution Agreement)に該当するかどうかの調査も行われており、もしこの合意に違反すると判断されれば、ボーイングは刑事責任を問われる可能性があると、匿名の人物は述べています。

カナダの広東料理レストラン、ベルビューに開店予定

カナダのリッチモンドとバンクーバーに2店舗を展開している広東料理の『Sun Sui Wah Seafood Restaurant』が、この4月にベルビュー市に開店すると、シアトル・タイムズが報じました。ベルビュー店の業績次第で、シアトルなど他の都市にも進出する可能性があるとのことです。

ベルビュー市には、カナダのリッチモンド発のアジア系スーパーマーケット『T&T Supermarkets』も開店する準備を進めています。

エクスペディア、年内に1,500人の人員削減を計画

世界70カ国以上で展開する世界最大級のオンライン旅行代理店エクスペディア・グループ(本社:シアトル)は26日、年内に1500人の解雇を行う計画を発表しました。シアトル・タイムズによると、この解雇では商品チームと技術チームが最も影響を受けるとのことで、対象となる社員には来週から通知される予定です。同グループは今年5月にCEOが交代することを発表しています。

27日になって、ワシントン州では208人が解雇対象となることが発表されました。解雇が始まるのは5月1日です。シアトル・タイムズによると、エクスペディアのシアトル本社では3500人が勤務しており、208人の削減はその6%にあたります。

FTCが提訴 クローガー社とアルバートソンズ社の合併阻止が目的

連邦取引委員会(FTC)と9つの州は、スーパーマーケット大手のクローガー社によるアルバートソンズ社の買収を阻止するため、26日に提訴しました。FTC は、両社の合併は、食品雑貨類の値上げ、労働者の賃金低下、福利厚生の縮小、労働条件の悪化につながると主張しています。シアトル・タイムズなどによると、クローガー社とアルバートソンズ社は、「クローガー社のビジネスモデルは、事業のコストを削減し、価格を下げることに投資することだ」と反論しました。ワシントン州は合併を阻止するために1月15日に訴訟を起こしているため、この訴訟には加わっていません。

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