ワシントン州には、低所得の住民やその家族が無料または低料金で利用できる公的医療保険『Washington Apple Health』(ワシントン・アップル・ヘルス)があります。これは、州におけるメディケイド(Medicaid)の名称で、Washington State Health Care Authority(HCA)が運営し、現在約200万人が加入しています。
なお、2025年7月に成立した連邦予算調整法(H.R.1)により、2026年から2028年にかけて加入資格や更新手続きが段階的に変更される予定です。ここでは、その対象や申請方法、今後の変更点も紹介します。
ワシントン・アップル・ヘルスに加入できる人
加入資格は、主に収入と世帯人数によって決まります。対象は以下の方です。
- 低所得の成人
- 子どもとその家族
- 妊娠中の方
- 高齢者
- 障害のある方
所得基準は Federal Poverty Level(FPL:連邦貧困ライン)に基づいて設定されています。
なお、移民の在留資格によって加入できるプログラムが異なります。永住権保持者や難民などの「適格移民」は、要件を満たせば通常のアップル・ヘルスに加入できます。しかし、これまで在留資格を持たない方(不法滞在者)向けに州が運営してきた別枠プログラム「Apple Health Expansion」は2025年12月より新規加入の受付を停止しています。
提供されるサービス
ワシントン・アップル・ヘルスでカバーされる主なサービスは次の通りです。
- 予防ケア(定期健診、予防接種、各種検査)
- プライマリケアおよび通常の診察
- 入院治療
- 救急医療サービス
- 産前・出産・新生児ケア
- メンタルヘルスサービス
- 薬物依存症治療
- 歯科治療
- 子どもの視力検査やメガネを含む眼科治療
- 処方薬
- 長期介護サービス
多くのアップル・ヘルス加入者は、以下いずれかの管理型医療プラン(マネージドケアプラン)を通じてサービスを受けます。
- Community Health Plan of Washington(CHPW)
- Coordinated Care(CC)
- Molina Healthcare of Washington(MHW)
- UnitedHealthcare Community Plan(UHC)
- Wellpoint Washington(旧Amerigroup)(WLP)
申請方法・費用
加入を希望する場合は、Washington Healthplanfinder™でアカウントを作成し、オンラインで申請できます。必要に応じて、保険ブローカーやナビゲーターによる無料サポートも利用可能です。
多くのアップル・ヘルスは無料で、特定のプログラムでは少額の自己負担が発生する場合があります。現時点では、ほとんどのアップル・ヘルスに保険料・自己負担・免責額はありません(「アップル・ヘルス・フォー・キッズ」の一部は低額の保険料が必要な場合があります)。ただし、2028年以降はこの仕組みにも変更が予定されています。
今後予定されている制度変更
2025年7月に成立した連邦予算調整法(H.R.1)により、アップル・ヘルスには2026年から2028年にかけて、加入資格・更新手続き・自己負担に関するさまざまな変更が段階的に導入される予定です。特に、一部の在留資格を持つ方は2026年9月30日をもって対象外となる可能性があるなど、影響が及ぶ範囲は多岐にわたります。
制度の詳細は複雑で、個々の状況によって適用の有無が異なります。該当する可能性がある方には、HCAまたはワシントン州社会保険福祉局(DSHS)から順次通知が送付される予定です。通知が届いた場合は、内容をよく確認し、期限内に対応することが重要です。
ご自身やご家族への影響について詳しく知りたい場合は、以下の窓口へ直接お問い合わせいただくことをお勧めします。
- 19~64歳のアップル・ヘルス加入者(HCA):1-800-562-3022
- 65歳以上のアップル・ヘルス加入者(DSHS):1-877-501-2233
- Washington Healthplanfinder カスタマーサポート:1-855-923-4633
また、保険ブローカーやナビゲーターによる無料の申請サポートも利用できます。
アップル・ヘルスに加入できない場合
アップル・ヘルスに加入する資格がない場合でも、以下の選択肢があります。
- Washington Healthplanfinder™で保険を購入(補助金の対象となる場合あり)
- 雇用主が提供する健康保険
- 子ども向け健康保険プログラム(CHIP)
- 地域の医療センター・無料/低コストクリニック
- 州の特定疾患向けプログラム(例:乳がん・子宮頸がん検診など)
なお、在留資格を持たない方向けの州費負担プログラム「Apple Health Expansion」は、州の予算上の制約を理由に、2025年12月より新規加入の受付を停止しています。既に加入している方の保障は継続されますが、新規申請は受け付けていません。
無料の申請サポート
アップル・ヘルスは、医療費の負担を軽減し、必要な医療サービスへ確実にアクセスするための重要な制度です。今後数年にわたり制度が段階的に変わっていくため、自身や家族の健康を守るためにも、利用できる制度の内容を知っておくことが大切です。
必要であれば、保険のブローカーやナビゲーターに無料で専門的な申請サポートを受けることができます。ブローカーやナビゲーターの検索はこちら。
詳細はメディケイドの公式サイトでご確認ください。

