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シアトルの注目ニュース&話題:2025年11月3日(月)〜11月7日(金)

Photo by Felipe Galvan on Unsplash
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目次

シアトル・サウンダーズ、PK戦の末に敗退 2025年シーズン終了

11月8日、ミネソタ州セントポールのアリアンツ・フィールドで行われたMLSカップ・プレーオフ1回戦第3戦で、シアトル・サウンダーズFCはミネソタ・ユナイテッドFCにPK戦の末に敗れ、2025年シーズンを終えました

  • サウンダーズは前半、2対0とリードしましたが、ミネソタに3連続得点を許して逆転され、終盤、ジョーダン・モリスが同点弾を決め3対3で90分が終了。
  • PK戦に持ち込まれ、10人ずつが蹴る激闘の末にミネソタが勝利しました。
  • 今季サウンダーズは西地区5位(15勝9敗10分)でプレーオフに進出。
  • 23勝13敗14分を記録し、リーグスカップで優勝を果たしました。
  • 今シーズンの試合数はクラブ史上最多の50試合。

シアトル・レインFC、オーランドに敗れシーズン終了

11月7日、フロリダ州オーランドのインター&コ・スタジアムで行われたNWSL準々決勝で、シアトル・レインFCはオーランド・プライドに0対2で敗れ、2025年シーズンを終えました

  • レインは序盤から積極的に攻めましたが、相手GKの好守に阻まれ先制できませんでした。
  • 反撃に出たオーランドが試合開始後21分に先制。試合終了間際、オーランドがPKを決めて試合が終了しました。
  • レインは今季、2024年のプレーオフ逃しから立て直し、NWSL全体5位でプレーオフ進出
  • レインの創設期から13年間在籍したディフェンダー、ローレン・“ルー”・バーンズは、この試合でプレーオフ通算12試合出場のクラブ新記録を樹立し、引退しました。

トランプ政権によるオレゴン州ポートランドへの州兵派遣 連邦判事が恒久的差止め命令

11月7日、オレゴン州連邦地裁のカリン・イマーグット判事は、トランプ大統領による州兵派遣を違法と判断し、恒久的差止め命令(permanent injunction)を出しました。これにより、州兵をオレゴン州へ派遣することは当面禁止されます。

  • トランプ前大統領は9月27日、自身のソーシャルメディア上で「必要なすべての部隊をポートランドに派遣する」と表明し、市を「戦場のような惨状(war-ravaged)」と形容。「必要であれば全力で対応する」と警告していました。
  • これを受けて政権は、移民政策への抗議デモを抑える目的で州兵の派遣を進めましたが、同判事はこの決定を違法と判断しました。
  • 判決では、派遣の根拠とされた連邦法(10 U.S.C. § 12406)が定める「反乱」や「法執行不能」の条件は満たされておらず、デモの多くは「おおむね平和的だった」と指摘。大統領の裁量には一定の尊重を認めつつも、「事実に基づかない軍事介入は州の主権を侵す」として違憲と結論づけました。
  • この判決により、同政権が他の都市に対して同様の州兵派遣を行うことにも制約が生じる可能性があります。
  • 判事は「今後、法が定める条件が満たされる場合には、大統領が州兵を派遣することを妨げるものではない」とも述べ、今後の事態次第では再び派遣が可能であることを付け加えました。
  • トランプ政権側は控訴の意向を示しており、今後は第9巡回区控訴裁判所で審理される見通しです。

詳細はポートランド市の公式サイトでご覧ください。

シアトル市長選挙 現職ブルース・ハレル氏が僅差でリード

11月4日から開票が続いているシアトル市長選挙では、現職のブルース・ハレル氏が再選を目指し、進歩派のケイティ・ウィルソン氏と接戦を繰り広げています。キング郡選挙管理局(King County Elections)の11月7日時点の発表によると、ハレル氏が11万6,435票(約50.7%)、ウィルソン氏が11万2,135票(約48.9%)で、票差はわずか約4,300票、2%未満に縮まっています。

キング郡行政長官選挙 ギルマイ・ザヒライ氏が当選

同じく11月4日から開票が続くキング郡行政長官(King County Executive)選挙では、キング郡議員のギルマイ・ザヒライ(Girmay Zahilay)氏の当選が確定しました。ザヒライ氏は約53%の得票でリードし、対抗馬のクラウディア・バルドゥッチ氏はすでに敗北を認めています。

  • キング郡はシアトルやベルビューなどのある郡で、総人口約230万人を擁し、ワシントン州最大、全米12位規模の自治体。
  • ザヒライ氏は1987年、エチオピア出身の難民の両親のもと、スーダンで生まれ、3歳のときに家族でアメリカに移住。
  • シアトル南部の公営住宅やホームレスシェルターで幼少期を過ごし、フラクリン高校からスタンフォード大学に進学して生物学を専攻した後、ペンシルベニア大学ロースクールで法学博士号(J.D.)を取得。
  • 大手事務所で弁護士として勤務した後、教育格差の是正を目的とする非営利団体を設立して地域の若者支援活動に携わる。
  • 2019年にキング郡評議会第2区で初当選しました。詳細はこちら

シアトル・マリナーズのカル・ラレー、球団史上初の捕手としてシルバースラッガー賞を受賞

MLB(メジャーリーグベースボール)とルイビル・スラッガー社は7日、シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレー(28)がアメリカン・リーグの捕手部門で2025年のシルバースラッガー賞を受賞したと発表しました。

  • この賞は、メジャーリーグの監督とコーチの投票によって選ばれ、両リーグ(ア・リーグ、ナ・リーグ)の各ポジションで最も優れた打撃成績を残した選手に贈られる名誉ある賞です。
  • 外野手3名とユーティリティプレーヤー1名も対象で、さらに「オフェンシブ・チーム・オブ・ザ・イヤー」も選出されます。
  • ラレーは、アスレチックスのシェイ・ラングリアーズ、ロイヤルズのサルバドール・ペレスとともに捕手部門の最終候補に選出されていました。
  • 2022年以降4年連続で候補入りしており、今回が初受賞。マリナーズ捕手としては球団史上初。
  • 2025年シーズン、ラレーは捕手としてのシーズン最多本塁打記録を更新(従来の記録はサルバドール・ペレスの48本)、スイッチヒッターとしての最多本塁打記録(ミッキー・マントルの54本)などを更新。メジャー史上9人目となる「100得点・100打点」を捕手として達成。
  • 2025年はプレイヤーズ・チョイス・アワード、スポーティング・ニュース「年間最優秀選手」にも選出。
  • ラレーは現在、全米野球記者協会(BBWAA)によるア・リーグMVP最終候補。結果は11月13日に発表予定。

トランプ政権、SNAP全面資金提供命令の一時停止を控訴裁に要請 政府閉鎖下で法廷闘争続く

11月7日、トランプ政権は、連邦裁判所による「今月の食糧支援制度「SNAP(スナップ)」を全面的に資金提供せよ」との命令を一時停止するよう、連邦高等裁判所(第1巡回区控訴裁判所)に緊急申し立てを行いました。政府閉鎖が続く中でのこの攻防は、社会保障政策と連邦予算権限をめぐる大きな法的・政治的争点となっています。

  • ロードアイランド州のジョン・J・マコーネル連邦地裁判事は6日、政府が11月分の給付を半額または65%にとどめる計画を「回復不能な損害をもたらす」として全面支給を命じました。
  • しかし、政権側は翌7日に控訴し、議会の予算承認がない中で裁判所が資金の使途を指示するのは「憲法上の越権」と主張。
  • 一方、原告側や州政府は、支給遅れが飢餓やフードバンクの逼迫を招くと反論しています。
  • SNAPの受給者は約4,200万人で、そのうち1,600万人近くは子どもといわれています。

シアトル公立学区、新教育長にミシガン州ランシング学区のベン・シュルディナー氏を選出

11月5日、シアトル教育委員会は全会一致でベン・シュルディナー氏を新しい教育長に選出したと発表しました。シュルディナー氏は2021年からミシガン州ランシング学区の教育長を務めており、これまでニューヨーク市で教師・校長・教育委員を歴任してきました。ハーバード大学を卒業し、ハンター・カレッジでの講師経験もあります。契約交渉を経て、2026年初頭に正式に就任する予定です。シアトル学区は現在、財政赤字、生徒数の減少、学校安全への懸念など複数の課題を抱えており、過去10年間で教育長が頻繁に交代していることから、安定したリーダーシップが強く求められています。

詳細はシアトル公立学区の公式サイトでご確認ください。

シアトル・タコマ国際空港 オペレーションに関する最新情報

米連邦航空局(FAA)が全米40の空港で運航容量を10%削減するよう指示した翌7日、シアトル・タコマ国際空港(SEA)は「現在は平常通りのオペレーションを維持している」と発表。ただし、今後の状況次第では変更が生じる可能性があるとしています。

  • 利用者は最新のフライト情報を航空会社に確認すること。
  • 国内線は出発の2時間前、国際線は3時間前までに空港へ到着するよう引き続き注意喚起しています。
  • 空港側は「理解に感謝し、情報が入り次第アップデートを続ける」としています。

Seattle Torrent 誕生―シアトルが新たな女子プロホッケーチームの本拠地に

2025年11月6日、北米の女子プロホッケーリーグ(PWHL)は、シアトルの新チーム名を「Seattle Torrent(シアトル・トレント)」と正式に発表しました。チームは2025–26シーズンからリーグに参戦し、シアトル・センターにある Climate Pledge Arena(クライメット・プレッジ・アリーナ)でホームゲームを開催します。

米連邦航空局(FAA)、運航制限の対象となる空港を発表

米連邦航空局(FAA)は6日、連邦政府閉鎖により航空管制官などの連邦職員が無給の状態が続いていることを理由に運航容量を10%削減する空港を発表しました。シアトル・タコマ国際空港も含まれています。詳細は下記でご覧ください。

連邦判事、SNAP給付の全額支給を命令 11月7日までに実施を指示

連邦政府閉鎖が続くなか、11月6日、ロードアイランド州の連邦地裁判事は農務省(USDA)に対し、低所得者向け食料支援制度「SNAP(補足的栄養支援プログラム)」の11月分給付を全額支給するよう命じました。政府は財源不足を理由に、約65%のみを支給する計画を示していましたが、判事は「行政上の都合ではなく、人命がかかっている」として、関税収入からなる別基金(Section 32)を活用し、11月7日までに全額給付を完了するよう指示しています。

SNAPは全米で約4,200万人(約8人に1人)、特に1,600万人近くの子どもを含む低所得世帯を支える制度で、今回の支給遅延や削減が深刻な影響を及ぼしています。

バーンズ&ノーブル、シアトル中心部に再出店へ―2026年4月オープン予定

米大手書店チェーン Barnes & Noble(バーンズ&ノーブル) が、シアトル中心部への再出店を計画していることがわかりました。

  • シアトルタイムズによると、場所は520 Pike Street(2024年までアウトドアブランド「The North Face」の店舗があったビル)。
  • オープンは2026年4月の予定
  • バーンズ&ノーブルは、CEOジェームズ・ドーント氏のもとで「地域に根ざした書店」への転換を進め、全米で再出店を加速しています。
    Business Insider などによると、各店舗が地元の読者や作家を反映した品揃えを行い、カフェやイベントを通じて交流の場を創出。オンラインでは得られない体験を重視し、2025年には60店舗以上の新規・再出店を計画。書店が再び「街の第三の場所」となる流れを牽引しています。

米連邦航空局(FAA)、全米40空港で運航制限 政府閉鎖の長期化が影響

米連邦航空局(FAA)は5日、連邦政府閉鎖により航空管制官などの連邦職員が無給の状態が続いていることを理由に、全米40の主要空港で運航容量を10%削減すると発表しました。

  • ブライアン・ベッドフォードFAA長官ショーン・ダフィー運輸長官は記者会見で、「職員の疲労と人員不足が安全運航を脅かす状況にある」と説明。
  • 連邦政府の閉鎖は10月1日から続いており、米国史上最長記録を更新しています。
  • 航空管制官約1万3,000人無給で勤務を続けており、各地で欠勤や疲労が増加しています。
  • この措置は11月7日午前から施行され、1日あたり数千便の減便につながる見通し。
  • 対象となる空港のリストは11月6日に発表予定
  • 早期の政府予算成立による閉鎖解除が唯一の根本的な解決策であり、運航制限は一時的措置と位置づけられています。

2025年11月4日(火)全米各地で地方選挙(General Election)投開票日

2025年11月4日(火)は、全米各地で地方選挙(General Election)の投開票日です。

  • 各州や自治体で知事、市長、州議会議員、郡・市の役職者、裁判官などが選ばれる。
  • 一部の地域では教育委員会や税制、住宅、治安に関する住民投票(Ballot Measures)も実施。
  • 選挙結果は今夜から翌日にかけて順次発表される見込み。
  • 主要都市では、治安・住宅費・気候対策・教育などが主な争点となっている。
  • 一部の州では、今回の結果が2026年中間選挙(Midterm Election)や2028年大統領選(Presidential Election)の政治的流れを占う指標とみられている。
  • ワシントン州ではシアトル市長選挙の投開票が行われる。
  • 次の中間選挙(Midterm Election)への影響が大きい重要な選挙として、ニューヨーク市長選挙、カリフォルニア州改選区画提案、ニュージャージー州知事選挙、バージニア州知事選挙が特に注目されています。
  • 次の中間選挙は2026年11月3日が投開票日。

シアトル・サウンダーズ、プレーオフ第2戦に勝利 シリーズ戦績1勝1敗

シアトル・サウンダーズは4日、本拠地ルーメン・フィールドで行われたMLSカップ・プレーオフ1回戦(3試合制)の第2戦でミネソタ・ユナイテッドを4対2で破り、シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻しました。

  • シリーズ決着となる第3戦はミネソタ州セントポールで11月8日午後1時(太平洋時間)にキックオフ。
  • このシリーズの勝者は、サンディエゴFC対ポートランド・ティンバーズの勝者とウェスタン・カンファレンス準決勝で対戦します。

リステリア汚染の最新情報 18州で27人が感染、25人が入院、6人が死亡

調理済みパスタを供給している Nate’s Fine Foods は、リステリア菌が検出されたことを受けて、一部のパスタ製品の自主回収を拡大しました。

  • FDA の発表によると、問題の製品は一般消費者に直接販売されていませんが、現在までに発表されたリコール対象には、2025年6月から10月にかけての賞味期限や販売日の製品で、Sprouts Farmers Market、Giant Eagle、Kroger、Trader Joe’s、Albertsons、WalmartのMarketside のブランド、Home Chef などの冷蔵または冷凍コーナーで販売された加熱調理用ミールです。
  • リステリアは重篤な食中毒を引き起こす可能性があります(主な症状は FDA 公式サイト参照)。
  • 10月30日時点で新たに3州で7人の感染と2人の死亡が報告され、これまでに18州で計27人の感染者が確認されました。情報が確認できている26人のうち25人が入院し、6人が死亡さらに、感染した妊婦の胎児死亡が1件発生しています。

CDCおよび各州は、患者が回収対象製品を食べたか、あるいは他の食品もリステリアに汚染されている可能性があるかを調査中です。冷蔵庫や冷凍庫に回収対象食品が残っていないか確認し、残っていれば廃棄するか購入した添付に返品するよう強く注意喚起しています。FDAは今後も連邦および州当局、関連企業と協力し、新たな情報が入り次第、随時更新を行うとしています。

詳細は FDA の公式発表をご覧ください。

シアトル・マリナーズのカル・ラレーとダン・ウィルソンがBBWAA年間賞の最終候補に選出|MVP・最優秀監督賞に注目

全米野球記者協会(BBWAA)が2025年の各賞の最終候補を発表し、シアトル・マリナーズからは監督ダン・ウィルソンが最優秀監督賞(Manager of the Year)部門、捕手カル・ラレーがア・リーグMVP部門の最終候補に選出されました。

  • ウィルソン監督は2024年8月の就任後、初のフルシーズンで2001年以来24年ぶりとなるア・リーグ西地区優勝へ導きました。受賞すれば、ルー・ピネラ(1995・2001)以来、球団史上2人目の快挙です。
  • 最優秀監督賞は11月11日(火)午後4時(PT)に発表されます。
  • ラレーは今季、メジャーリーグ全体で本塁打王に輝き、スイッチヒッターの捕手として史上初の60本塁打を記録。攻守にわたりチームを支え、MVP投票トップ3入りは2001年に新人王とMVPを同時受賞したイチローさん以来の快挙です。MVP の結果発表は11月13日(木)午後4時(PT)予定。

詳細はマリナーズのニュースリリースでご覧ください。

トランプ政権、SNAPを部分的に再開すると発表

  • 10月1日から続いている連邦政府の閉鎖(Federal government shutdown)の影響で、アメリカの補足的栄養支援プログラム「SNAP」が11月1日から停止される予定となっていました。
  • しかし10月末に連邦裁判所が「非常用資金(contingency fund)」を活用して給付を継続するよう命じる判断を下したことを受け、トランプ政権は46億5,000万ドルを拠出し、給付の約50%分をカバーすると発表。
  • ただし、州政府が資金を受け取り、各家庭に再配布するまでには数週間から数カ月かかる見通しとされています。
  • 政権はこの裁判所命令に対して控訴する意向を示しているとも報じられており、状況は依然として流動的です。

SNAP 停止に対するワシントン州政府の対策

ワシントン州では約90万人がSNAP(州では「Basic Food」)を利用しています。ボブ・ファーガソン知事は、連邦給付が遅延した場合に備えて州のフードバンクを支援するため毎週220万ドルを拠出する緊急対策を発表しました。

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