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食料品が無料でもらえる、シアトルの「フード・パントリー」や「フード・バンク」

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米国では物価の高騰が続いています。食料品も例外ではなく、2021年にワシントン州でフードバンクを利用した人は100万人にのぼり、10人に一人は常に食べ物に困っている状態にあることがわかっています(NW Harvest)。米国農務省(USDA) によると、2021年は米国の世帯の89.8%が十分な食料を確保できている状態にありましたが、残りの10.2%(1350万世帯)は、「健康な生活を送るのに必要な食糧へのアクセスが十分にない」(フード・インセキュリティ)状態にありました。2000年にフード・インセキュリティの状態にあった世帯は1380万世帯、2019年は1370万世帯であったことから、状態は改善されていないことがわかります。

ここでは、登録せずに利用できるプログラムと、登録して利用するプログラムの両方をまとめました。

もくじ

登録せずに利用できるフードバンク(food bank)

フードバンクとは、寄付された大量の食品などを大きな倉庫に保管し、食料が必要な人に配給する非営利団体です。場所や日時などは公式サイトで確認できます。中には、ドライブスルー式、移動型になっているところもあります。

  • Norhwest Harvest
    ワシントン州全域に展開している唯一の非営利フードバンク・ディストリビューター。375のフードバンク、食事プログラム、およびハイ・ニードの学校のネットワークを通じて、毎月約200万食を提供しています。
  • Second Harvest
    ワシントン州東部とアイダホ州北部の26郡で毎月200万ポンド以上の食料を無料配布している非営利団体。250以上のフードバンクや給食センターとのパートナーシップにより、毎週55,000人に食事を提供しています。
  • Feeding America
    フードバンク、パントリー、食事プログラムを持つ、米国最大の国内飢餓救済組織。国内のほぼすべての地域、子ども1200万人と高齢者700万人を含む4000万人にサービスを提供しています。

登録せずに利用できるフード・パントリー

フード・パントリーとは、フードバンクなどから支給された食料を配給する場所で、フードバンクより小規模です。下記のサイトでも、各地にあるフード・パントリーを探して見つけることができます。

また、主な大学では、教職員や学生に無料で食料品を提供するフード・パントリーを運営しています。

登録が必要な食糧援助プログラム

SNAP Food Benefits 『スナップ』(旧フード・スタンプ)

低所得者用の補助栄養補助プログラム。月々の受給額は、家族構成と月収に応じて決定されます。配給食品の指定もなく、デビットカードのようなカードでもらうことができます。ワシントン州では Basic Food in Washington と呼ばれ、野菜や果物、肉や魚、乳製品やパン、シリアルやドリンクなどの援助を受けることができます。詳細は公式サイト参照。

女性と乳幼児のための食料配給プログラム『ウィック』(WIC Program for Women and Infants)

低所得の女性と乳幼児のための食料配給プログラム。妊娠中から産後6週間までの女性、母乳育児をしている母親(生後1歳まで)、母乳育児をしていない母親(子どもが生後6か月まで)、5歳以下の子どもが対象です。毎月50ドルほどを小切手で受け取り、指定された食品の購入に充てることができます。WIC の申し込み手続きはすべて無料で、供給金は所得に含まれません。詳細は公式サイト参照。

学齢期の子どもの支援プログラム

合法移民のための食料配給プログラム 『State Food Assistance Program(FAP)』

SNAP Food Benefits 『スナップ』(旧フード・スタンプ)の受給資格のない合法移民が対象のプログラム。2020年3月からオンライン、または電話で申し込むようになっています。詳細は公式サイト参照。

シアトル地域で食料がもらえる場所(地図)

こちらのインタラクティブな地図で、シアトル地域で食料がもらえる場所を見つけることができます。なお、この地図は5月と9月にしか更新されないため、最新情報はそれぞれの場所に直接確認することをお勧めします。

アメリカにはさまざまな食料援助プログラムがあり、外国人や留学生も、もちろん利用できます。これから仕事や勉強で渡米する人、そのご家族の方々も、「米国では物価が高く、何でも日本の3倍はする」と考えて予算を組むことをおすすめします。

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