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シアトルの注目ニュース&話題:2025年5月19日(月)〜5月22日(金)

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メモリアル・デーの週末のシアトル・タコマ国際空港利用者数は100万人の予想

今月26日(月)はメモリアル・デーの祝日にあたることから、3連休で国内旅行をする人が増える見込みです。シアトル・タコマ国際空港だけでも利用者数は100万人に達する見込み。必要書類を確認して持参し、時間に余裕を持って行動することが求められます。

今月7日からは国内旅行でも REAL ID に準拠した身分証明書が必要です。米国永住権保持者なら永住権やパスポートなど、永住権保持者ではない外国人ならパスポートなどが必要です。

2025年のシーズン最初のザトウクジラの赤ちゃん サリッシュ・シーで目撃

2025年のシーズン最初のザトウクジラ(humpback whale)の赤ちゃんが、「ビッグママ」という愛称で呼ばれる母クジラともにカナダとアメリカの国境付近のサリッシュ・シーで確認されました。Pacific Whale Watch Association によると、ビッグママは30年にわたり少なくとも8頭の子どもを出産し、地域のザトウクジラの回復に貢献してきた存在です。この赤ちゃんは生後4~5か月と見られています。ザトウクジラは冬にハワイなどで出産し、春に北上してサリッシュ・シーで餌を食べることで知られています。

大規模な予算法案 One Big Beautiful Bill の影響は

22日に米下院で可決された大規模な予算法案 One Big Beautiful Bill では、今後10年間でメディケイド(低所得者向け公的医療保険)に対し約6980億ドル、低所得者向けの食料支援プログラムであるSNAP(Supplemental Nutrition Assistance Program)に対し2670億ドルの削減が提案されています。Market Watch は、「この法案により1400万人のアメリカ人が医療保険を失い、さらに300万世帯が食料支援を受けられなくなる可能性がある」との非営利の監視団体 Accountable.USによる分析を報じています。特に低所得世帯、高齢者、障がい者、地方住民に深刻な影響が及ぶことが懸念されるほか、医療機関の閉鎖、介護施設の運営困難、精神医療サービスの縮小なども予想されます。Washington State Standard によると、ワシントン州では少なくとも19万4000人がメディケイドの対象外となり、向こう4年間で40億ドル規模のメディケイドの州財源の減少も見込まれています。この法案に対しては全米の多くの州や医療団体が反発しており、現在、上院での審議が予定されており、最終的な成立にはさらなる議論が必要とされています。

ワシントン州で銃購入に許可証と実射訓練が義務化へ|2027年施行の新しい銃規制法とは

ワシントン州のボブ・ファーガソン州知事は20日、州内で銃を購入する際に州発行の許可証を義務付ける下院法案1163号(House Bill 1163)に署名しました。この法律が2027年5月1日に施行されると、銃の購入を希望する場合、指紋提出と厳格な身元調査に加え、過去5年以内に修了した実射訓練を含む認定銃器安全講習を受講し、必要経費を支払って許可証を取得することが必要になります。申請費用は約95ドルで、指紋取得には別途費用がかかります。許可証の発行はワシントン州警察が担当し、州発行の身分証明書を持っている場合は30日以内、持っていない場合は60日以内に発行されることになります。

これにより、銃販売業者は許可証の確認なしに銃を販売できなくなり、すべての銃器の譲渡情報(ライフルやショットガンも含む)は州の免許局に報告・記録されます。さらに、州は毎年、許可証保持者の適格性を確認するチェックを行います。

支持者は銃による自殺や犯罪の抑止効果を期待していますが、反対派は「合衆国憲法修正第2条の権利を侵害する」と主張しており、法的な争いが予想されます。この法律の施行には、2025年6月30日までに必要な予算が確保されることが条件です。

ワシントン州、4年間・90億ドルの増税を含む780億ドルの2025-2027年度予算成立

ワシントン州のボブ・ファーガソン州知事は20日、2025–27年度の州予算(総額780億ドル)に署名しました。これは、前回よりも支出を80億ドル近く増やす一方で、今後4年間で約90億ドルの増税を実施する内容で、州の財政赤字と人件費増大への対応を目的としています。知事就任当初、ファーガソン氏は「支出に厳しい姿勢で臨む」と公言し、富裕層への新たな課税案(いわゆる「富裕税」)を拒否していましたが、今回、民主党多数の州議会がまとめた予算案に最終的に同調し、幅広い増税措置を含む予算を承認しました。

アメリカ帰国時に拘束されたフィリピン系永住権保持者の事例

シアトルタイムズは19日付の記事で、シアトル・タコマ国際空港で母国フィリピンを訪問して帰国した永住権保持者が拘束されたと報じました。記事には、この男性が拘束されたのは、20年以上前に若い頃に関与した非暴力的な前科(すでに解決済み)が原因と考えているという、フィリピン系移民とその家族を支援するコミュニティ団体「Tanggol Migrante Network WA」の主催者による見解が掲載されています。男性は12歳の時に家族と米国に移住し、これまでも何度もフィリピンを訪れていましたが、追加審査で一時的に足止めされたことはあっても、米国税関・国境警備局に20分以上拘束されたことは一度もなかったとのことです。

2025年に入り、フィリピン系のアメリカ永住権保持者が入国時に拘束される事例が相次いでいます。今年2月には、非暴力的な前科があったとされるフィリピン系女性がサンフランシスコ国際空港で拘束され、ワシントン州タコマ市のNWDC(ノースウェスト拘留センター)に収容されました。The Stand の報道によれば、地域社会による支援や抗議活動が行われた結果、この女性は4月30日に釈放されました。また同月、フィリピンから帰国したUW Medicineの研究技師である64歳のフィリピン系女性が、シアトル・タコマ国際空港で拘束されました。2001年の横領罪による前科が原因とされており、現在もタコマ市内のICE(移民・関税執行局)施設に収容されたままです。

マイクロソフト、年次開発者会議「Microsoft Build 2025」でAIやクラウドに関する多数の新機能を発表

マイクロソフトは19日、シアトル・ダウンタウンのコンベンション・センターで4日間にわたる年次開発者会議「Microsoft Build 2025」を開幕し、AIやクラウド関連の多数の新機能を発表しました。AI分野では、企業が自社データを活用して、Microsoft 365 Copilotをカスタマイズできる新機能が発表されました。これにより、業務に特化したAIエージェントの作成が可能になります。また、複数のAIエージェントが連携して複雑なタスクを遂行するマルチエージェントオーケストレーション機能も追加されました。さらに、イーロン・マスク氏のAI企業xAIと提携し、Grok 3およびGrok 3 miniモデルをAzure AI Foundryで提供開始。OpenAIやMetaのモデルと並ぶ選択肢となります。開発者向けには、AI機能を強化した「SQL Server 2025(プレビュー)」や、Windows上でAIモデルを選定・最適化できる新プラットフォーム「Windows AI Foundry」も発表されました。詳細は同社の公式サイトでご覧ください。シアトル・タイムズによると、マイクロソフトはイスラエルに対してAzureクラウドサービスやAI製品を提供しており、活動家や一部社員がこれに反対する圧力を強めています。このイベントの初日にも抗議活動者らが会場に集まり、1人が逮捕されました。

パイオニア・スクエア発砲事件 シアトル警察が情報提供を呼びかけ

17日午前1時過ぎにシアトルのパイオニア・スクエアで3人が死亡、1人が重傷を負った発砲事件について、シアトル警察のショーン・バーンズ警察署長は19日に記者会見を行い、現場から走り去るのが目撃された黒色のテスラ車の行方に関する情報提供を呼びかけました。なお、この車両のドライバーは現時点では容疑者とは見なされておらず、シアトル警察は車両に搭載されているドライブレコーダーの映像が上書きされる前に、記録されている映像を確認したいと考えているとのことです。事件に関する情報の提供は、シアトル警察の暴力犯罪専用情報ライン(206-233-5000)、または Crime Stoppers(1-800-222-TIPS) まで。Crime Stoppersでは匿名で情報提供が可能です。記者会見の様子はシアトル警察の公式サイトで視聴できます。

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