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ユース・シアター・ノースウエスト (YTN) :演劇「禎子物語」

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ユース・シアター・ノースウエスト (YTN) :演劇「禎子物語」

5月30日(金) 6月7日(土)

ユース・シアター・ノースウエストのエグゼクティブ・アーティスティック・ディレクターの交野みみ氏が書き下ろした、「禎子物語」の公演。2001年に二幕物の戯曲として YTNで初演された脚本を「合唱朗読」スタイルの一幕劇として制作して上演します。広島で被爆した佐々木禎子さんは、当時は健康であったものの、終戦から10年後に突然白血病を発症。闘病中、治ることを祈って千三百羽以上の折り鶴を折りましたが、12歳で他界しました。出演者はナレーションと台詞で、その禎子さんの物語を語ります。





出演者8人のう ち、3人は日本語が堪能で、2人は実用的な日本語を身につけていることから、禎子さんの母国語である日本語をより多く盛り込むように脚本を手直ししました。



公演情報

5月30日(金)、5月31日(土)、6月6日(金)、6月7日(土)午後7時開演

「禎子物語」は、10歳以上のお子さんにおすすめの作品ですが、原爆投下時の広島の状況や原爆症の症状、友人の死など、重く深いテーマが含まれているため、鑑賞にはご配慮ください。

キャスト

出演するのは、シアトル、ベルビュー、レドモンド、イサクア、サマミッシュ、カークランド出身の11歳から18歳のアジア系の若手俳優8名です。

チケット

17ドル〜35ドル
※5月31日の公演は、支払える金額を支払うことができます。
前売りチケットは5月12日よりYouthTheatre.orgにて販売中。



会場

Youth Theatre Northwest

4400 86th Avenue SE
Mercer Island, Washington 98040 United States
+ Google マップ
(206) 232-4145
会場 のウェブサイトを表示する

この公演に込めた想い

脚本・演出を手がけた交野みみ氏はこう語ります。



「禎子さんが広く知られるようになったのは、1955年に彼女が亡くなった後、同級生たちが中心となって記念碑を建てたことがきっかけです。これは、禎子さんを偲ぶとともに、広島の子どもたち全員に向けたメッセージを伝えるためでした」



その後、1977年に出版されたエレノア・コアの著書『サダコと千羽鶴』によって、禎子さんの名前が世界に知られるようになります。



交野氏は続けます。



「2001年にこの戯曲を書く際、私は広島を訪れて広範囲にリサーチを行い、戯曲の原作者エレノア・コアの著書や、禎子さんのご家族、同級生たちへのインタビューなどを読み込みました。そして、できる限り彼らの言葉をそのまま使うよう心がけました。私が特に関心を持ったのは、彼女が亡くなった後の出来事です。禎子さんの友人たちが、どのように力を合わせ、日本中の子どもたちの協力を得て活動を実現したのか。これは、戦争や原爆が子どもたちにもたらした影響だけでなく、自身も被爆者である子どもたちが成し遂げたことや、彼らの回復力と生命力を伝える、大切な物語だと思います」



「リハーサルの際、俳優たちはまず折り鶴を折ることから始め、最後も折り鶴で締めくくります。これは、鶴を折ることで物語の世界に集中し、また、重いテーマを抱え込まないよう、心の整理をつけるためです」



初めての読み合わせを終えた出演者たちは、「禎子の物語が世界に伝わっていくというメッセージは本当に素晴らしい」「禎子を失った友人たちの悲しみや罪悪感の描写に、リアリティを感じた」「最後の場面はとても悲しいが、丁寧に表現されていると思う」などといった感想を述べたとのこと。



今回の「禎子物語」は、交野氏にとってユース・シアター・ノースウエストのエグゼクティブ・アーティスティック・ディレクターとして最後のプロジェクトとなります。



「いろいろな意味で、この作品を最後にできるのはふさわしいことだと思っています。YTNでの26年間を締めくくる、私からこのコミュニティへの贈り物です」と語る交野氏。6月末に退任後は、自身の会社「座・トランス・パシフィック・プロダクションズ」を立ち上げ、より多くの異文化プロジェクトに取り組む予定です。



ユース・シアター・ノースウエスト(YTN)とは

1984年に創設されたユース・シアター・ノースウエスト(YTN)は、演劇、教育、上演の機会を通じて、子どもや若者の知的・芸術的・人間的成長を促すことを目的とした団体です。劇団であると同時に教育機関として、3歳から18歳を対象にした演劇クラスや創造的なワークショップ、アウトリーチ活動を提供しています。ピュージェット・サウンド地域の学生や学校・図書館へのプログラムも展開中です。

「禎子物語」は、YTNの40周年記念シーズンの締めくくりを飾る作品。2025–2026年シーズンは、サマーストック作品『The Descendants』と『Almost Anything Goes Cabaret』で幕を開けます。

ジャングルシティでは、各種イベントに関するご質問にはお答えいたしかねますのでご了承ください。ご質問などは、各イベントの主催者または問い合わせ先まで直接ご連絡ください。

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