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紅葉を楽しめるワシントン州のスポット10選

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シアトルで紅葉を楽しむ

ウェナチー・リバー

秋の風物詩「紅葉狩り」。「エバーグリーン(常緑)」のニックネームを持つワシントン州ですが、気温が下がり日照時間が短くなると紅葉する木々もあり、この地域ならではの秋の色合いを作り出します。身近な紅葉を愛でながら散歩やピクニックをしたり、秋色に様変わりした山へ足を伸ばしたり、楽しみ方はさまざま。一年に一度の情景を、お見逃しなく。

紅葉は例年9月中旬から10月初旬に北部や標高の高いエリアから始まります。その時期は天候や樹木の種類によって変わるので、紅葉状況を確認の上、お出かけください。ワシントン州各地のライブカメラ画像サイトもぜひ。

日本庭園
クボタ・ガーデン(シアトル)

シアトルで紅葉を楽しむ

クボタ・ガーデン

Kubota Garden(9717 55th Avenue South, Seattle)
www.kubotagarden.org
Twitter: @KubotaGarden
広さ20エーカーを誇る窪田ガーデンは、1907年に高知県高岡郡からシアトルに移住し、1923年に Kubota Gardening Company を設立した窪田藤太郎氏が開園した日本庭園。独学で造園業を学び成功した窪田氏は、米国北西部の美を日本のやり方で表現しようと、1927年にレーニア・ビーチ沿いの5エーカーの土地を購入し、現在の庭園の基礎を作り上げました。窪田一家は第2次世界大戦中のアイダホ州ミニドカ強制収容所での4年間にわたる収容を生き延び、戦後に造園を再開。日本政府はその功績を認め、窪田氏に勲五等瑞宝章を授与しました。その後、窪田ガーデンはシアトル市の歴史的建造物に指定され、1987年からシアトル市が管理し、年間を通じて無料で一般に公開されています。この日本庭園に石垣を造るプロジェクトを実現させた彫刻家・児嶋健太郎さんのエッセイもぜひ。

樹木ウォーキングツアー
アッパー・クイーン・アン(シアトル)

www.seattle.gov/trees/treewalks.htm
シアトルの高級住宅街の一つ、クイーン・アンは、いろいろな種類の樹木があちこちに植えられている美しい街。アメリカ・スズカケノキ(Sycamore)やアカハダメグスリノキ(Paperbark maple)など紅葉する樹木も多く、ビゲロー・アベニュー(Bigelow Avenue)は栗拾いスポットとしても知られる。ウェブサイトからクイーン・アンのウォーキング・マップを入手して、樹木名を学びながら散歩、歩き疲れたら近隣のおしゃれなカフェで休憩できる。

湖畔の紅葉
スワード・パーク(サウス・シアトル)

Seward Park(5900 Lake Washington Blvd. South, Seattle)
www.seattle.gov/parks/find/parks/seward-park
インスタグラム: @seattleparksandrec
レイク・ワシントン南西部、湖に突き出るようなスワード・パーク。2.4マイルの周遊路には落葉樹が連なり、紅葉した木々と湖越しに見えるシアトルの街は絶好のビューポイントでもある。散歩、自転車、ピクニックにも最適。ビーチやプレイグラウンドもあるので、親子連れにもおすすめ。公園に向かう自動車道、レイク・ワシントン・ブルーバード(Lake Washington Blvd South)の街路樹の紅葉も要チェック。

写真撮影
マイクロソフト・キャンパス(レドモンド)

Microsoft Campus(157th Avenue NE &NE 36th Street, Redmond)
「移りゆく季節の一瞬を切り取りたい」。そんな時は、特別に足を伸ばさなくても身近な撮影スポットをじっくり見直したい。マイクロソフトの本社、レドモンド・キャンパスにあるサッカー場(157th Ave. NE & NE36th St., Redmond)周辺は、まっすぐ並んだ街路樹、様々な色の紅葉、光の差し込み具合と、絶妙な撮影条件が揃っている。NE 36th Street添いは赤く紅葉した街路樹が、サッカー場の東と南側には黄色く染まる樹木があり、道路上の色づいた落ち葉もいい構図が狙える。駐車もできるオーバーレイク・トランジット・センター(15590 NE 36th Street, Redmond)から徒歩数分。

アーバンハイク
ポイント・ディファイアンス・パーク(タコマ)

Point Defiance Park(5400 North Pearl Street, Tacoma)
www.metroparkstacoma.org/point-defiance-park/
タコマ市内にありながら760エーカーの広さを誇るアーバンパーク「ポイント・ディファイアンス」。評判のいい動物園と水族館で知られるが、街の一角とは思えない深い森林に閑散としたトレイルが張り巡り自然探索ができるのも魅力。紅葉の時期はきのこ狩りも楽しめる。入口近くの日本庭園ではイロハモミジが鮮やかに色づき、公園奥は老成林の深緑とカエデ(vine maples)の紅葉のコントラストが。土日の午前中は、公園内周遊路「ファイブマイル・ドライブ」が歩行者専用となる。

ガーデン・ミュージアム
ブローデル・リザーブ(ベインブリッジ・アイランド)

Bloedel Reserve(7571 N.E. Dolphin Drive, Bainbridge Island)
bloedelreserve.org
ベインブリッジ・アイランドの北端にある、全米でも有数の美しい庭園。150エーカーもの広さの敷地を、入園者は美術館で鑑賞するように静かに歩く。園内にある日本庭園は、自然への畏敬の念など日本庭園のコンセプトを西洋スタイルで表現したユニークなもの。自然保護や東洋思想の影響を受けたブローデル夫妻が、1950年代に作り始め、当時の夫妻の邸宅が現在はビジター・センターとなっている。入場は火曜から日曜の午前10時から夕方4時。一般入場料は17ドル、子供割引あり、4歳以下は無料。

親子ハイキング
ロードヒル・リージョナル・パーク(スノホミッシュ)

Lord Hill Regional Park(12921 150th Street SE, Snohomish)
snohomishcountywa.gov/200/Parks-Recreation-Tourism
モンロー市の近く、スノホミッシュ・リバー添いに広がる1400エーカーの森林。秋色に染まる森林に、トレイルが網の目のように広がっている。メインのトレイルからビーバー・レイク・ループ(Beaver Lake Loop)やパイプライン(Pipeline)に抜ける3~6マイルのコースがおすすめ。クマやボブキャットなど、思わぬところでワイルドライフに出会うこともあるので、楽しみながら十分に注意しよう。

紅葉の名所(周遊ドライブ/自転車)
フッドカナル・ループ(オリンピック半島)

Hood Canal Loop
www.myscenicdrives.com/drives/washington/hood-canal-loop
Hood Canal Ranger District (360) 765-2200
オリンピック半島の紅葉名所といえば、ハイウェイ101沿い。ヒロハカエデ(Big-leaf maple)の大きな葉がグラデーションとなった紅葉を楽しむなら、124マイルの周遊ドライブがおすすめ。シアトルのウォーターフロントからワシントン州フェリーでブレマートン(Bremerton)に渡り、ベルフェア(Belfair)に向かって南下。バードウォッチングの名所でもあるセーラー湿地(Theler Wetlands)を探検し、秋のイベントを行なっているハンター・ファームズ(Hunter Farms)をチェック。その後、フッドカナル沿いにハイウェイ101を北上しながら紅葉を愛で、フッドカナル・ブリッジ(Hood Canal Bridge)を渡って、キングストン(Kingston)かベインブリッジ(Bainbridge)からワシントン州フェリーでシアトルに戻る。フッドカナル・ブリッジ周辺の周遊ルートは自転車コースとしても人気。

紅葉の名所ドライブ
ハイウェイ2とレブンワース(セントラル・カスケード)

シアトルで紅葉を楽しむ

レブンワース ©Yoshiki Nakamura

Highway 2 & Leavenworth
この地域の紅葉スポットとして有名なのが、スティーブン・パス(Stevens Pass)からレブンワース(Leavenworth)までのハイウェイ2沿い。山の斜面のツタカエデ(vine maples)が、紅葉により斑点模様となる。カスケード山脈のど真ん中にあるレイク・ウェナチー(Lake Wenatchee)では、湖面に映る紅葉が絶好の写真撮影スポットとなるので、ぜひ足を伸ばしてみたい。また、ドイツ村レブンワースでは秋にビールの祭典「オクトーバーフェスト」が行われる。

カラマツ・ハイキング
カットスロート・パス(ノース・カスケード)

シアトルで紅葉を楽しむ

Cutthroat Pass on the Pacific Crest Trail, a 2600-mile National Scenic Trail following the Sierra and Cascade crests from the Mexican to the Canadian border.

Cutthroat Pass via the Pacific Crest Trail
www.wta.org/go-hiking/hikes/cutthroat-pass-via-pacific-crest-trail
North Cascade National Park Visitor Center (206) 386-4495
ハイウェイ20沿いのワシントン・パス(Washington Pass)エリアは、自生のカラマツ(Larch)が豊富。針葉樹でありながら落葉するカラマツは、秋になると鮮やかな黄金色に染まり、太陽の光に反射して輝く。ハイキング・ルートは、アメリカを縦走するパシフィック・クレスト・トレイルの一部で、もっとも美しいエリアとも言われるほど。北限の山頂に連立するカラマツ、ワシントン州の秋の山の風景をぜひ。往復10マイル、高低差2000フィート。

更新:2021年10月 更新:2023年4月 文:渡辺菜穂子/編集部

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