MENU

アワビ (漢字名:鮑、分類:古腹足目ミミガイ科、英名:Abalone) (1)

©︎
  • URLをコピーしました!

アワビ(鮑)は耳貝科に属する巻貝で、日本では北海道、本州日本海側、太平洋岸(青森以南)などが主な産地です。美しい海に生息し、刺身、酒蒸し、すし種、中華料理など幅広く利用されています

アワビは水深60メートルより浅い澄んだ海、潮通しの良い岩礁域に多く見られます。内湾や内海にはほとんど生息しません。その分布はワカメと似ており、アワビはワカメ、アラメ、カジメなどの褐藻類を食べて育ちます。

殻の表面には「呼水孔(こすいこう)」と呼ばれる穴が4~5個並び、殻の内側は真珠のような光沢を持っています。この特徴がアワビを見分けるポイントの一つになります。

アワビは市場に年中出回っていますが、旬は盛夏(7月~8月)とされます。ただし、地域ごとに解禁時期(漁期)が異なり、またアワビの種類によって旬も異なるため、必ずしも夏だけが旬とは限りません。

目次

アワビの種類と見分け方

日本でよく知られるアワビは以下の5種類です。それぞれの見た目や食感の違いを理解しておくと、購入や調理の際に役立ちます。

マダカアワビ(真高鮑)

  • 殻高が高く、呼水孔壁が大きく盛り上がっている。
  • 肉のへりに黒い斑点がはっきり見える。
  • 収縮が少なく、歩留まりがよい(可食部が多い)。
  • アワビの中でも高級品とされる。

メガイアワビ(眼高鮑)

  • 殻は平たく、呼水孔の盛り上がりも低め。
  • 黒斑は薄く、目立たない。
  • 身が締まりやすいが、早く軟らかくなりやすい傾向がある。

クロアワビ(黒鮑)

  • 別名「アオ貝」。
  • 殻が厚く、肉質も厚めでしっかりとした硬さがある。

エゾアワビ(蝦夷鮑)

  • 殻が薄く、内臓(ワタ)が大きくて厚みがある。
  • 北海道など冷たい海域に多い。

トコブシ(常節)

  • 小ぶりで楕円形、殻が低く平たい。
  • 呼水孔の数が多い。
  • アワビに比べて小型だが、味は引けを取らない。

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

  • URLをコピーしました!
目次