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シアトル留学生カフェ探訪 第60回 『Anchored Ship Coffee Bar』

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みなさん、こんにちは!小百合です。

真美さんのご紹介の通り、先月 DECA というアメリカの学生ビジネス・コンペティションの全国大会でフロリダ州に行ってきました。私はインターナショナル・マーケティング部門に参加したのですが、ある会社について与えられたシナリオを元に1時間でマーケティングプランを練り、審査員とビジネスミーティングのロールプレイをしながら10分のプレゼンテーションをするというもの。大会前に練習をたくさんしたことが結果に繋がり、トップ10に入ることができました。

DECA は何よりも私の英語でのコミュニケーション力を伸ばしてくれたところ。留学中に何らかの結果を残すことができたのはとても嬉しく、今回の経験は自信に大きく繋がりました。また、一緒に大会に臨んでくれたパートナーや練習に付き合ってくださった先生、そして応援してくれた周りの人々がいたからこそこの結果を出すことができたと思うので、とても感謝しています。

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』第60回のスタートです。

Anchored Ship Coffee Bar

5月のテーマは「インスタ映えのするカフェ」ですが、私が今回ご紹介するのは、『Anchored Ship Coffee Bar』。シアトル市内のバラードという地域にあります。

実は留学生活4年目にして初めて訪れた地域なのですが、とても穏やかで、バーや古い建物も多く、歩いてるだけで楽しい気分になります。

Anchored Ship Coffee Bar

カフェに入ると、目の前に注文カウンターがあります。この日は午後2時頃に伺ったのですが、お客さんが次々と来店し、とても賑わっていました。

Anchored Ship Coffee Bar

店内を奥に進むと目の前に広がるのが、こちらのスペース。入口とはデザインがガラリと変わり、壁のカラフルなアートが印象的。どこか一箇所だけでなく、いろいろな角度から楽しめるインテリアが、今回のテーマで私が同店を選んだ理由でもあります。

席に座ってなぜか自分もアーティストのような気分になってしまったところで、我に返って注文カウンターへ。

Anchored Ship Coffee Bar

私が注文したのは、「Cortado(コルタード)」という小さなショットグラスにエスプレッソとミルクが1:1で入っているドリンク。食べ物を迷っている間に出来上がってしまい、写真を撮るまでに少し時間がかかってしまいました。

豆の種類を聞いたところ、こちらのコルタードにはノースカロライナ州にある 『Counter Culture Coffee』 というロースターが焙煎しているコロンビア産の豆を使用されたそうで、一口飲むと、わずかな苦味があるものの、フルーティーな味わいが強いという印象。ミルクの優しい味がほんのりします。

Anchored Ship Coffee Bar

ドリンクと一緒に注文したのが、こちらのガーリック・マスタード・プレッツェル。サイドのマスタードに漬けて食べるスタイルが、私にはとても新鮮でした。塩の効いているプレッツェルと、辛すぎず且つまろやかなマスタードが絶妙な組み合わせで、ついつい手が進んでしまいます。

こちらが、美味しいコルタードとプレッツェルをお勧めして下さったバリスタのキーナンさん。

Anchored Ship Coffee Bar

笑顔がとても素敵で優しい印象のキーナンさんは、喜んでいろいろなことをお話しして下さいました。

同店の歴史はなんと1980年代まで遡り、始めは 『Two Vice’s Café』 というコーヒーとタバコを販売するお店だったそう。現在ではなかなか見ない組み合わせだと言うと、「2004年に公開された白黒映画の、『Coffee & Cigarettes』という映画を観てみたらいいよ」と勧められました。

会話が段々と盛り上がり、キーナンさん自身の話題へ。旅と音楽と写真が好きだそうで、現在バリスタである傍らプロの写真家を目指しているそう。特に風景の写真にこだわりがあり、バラードにも数多く残る古い建物や街並みも好みの一つとのことなので、私の出身地である石川県の金沢も歴史溢れる街だと言うと、ぜひ行ってみたいと言ってくれました。

Anchored Ship Coffee Bar

続いてコーヒー豆について。先程ご紹介した 『Counter Culture Coffee』 は同店が使っている唯一のロースター。2年程前まではローカルのロースターの豆を使っていたそうですが、同社のライトな味わいが気に入ってこちらに変更したそうです。ちなみに私が飲んだコルタードに使われた「Nuevo Amanecer」という豆は、同店では非売品だとのことでした。

Anchored Ship Coffee Bar

こちらのペイストリーは、シアトルの 『Street Treats』 と 『Salmonberry Goods』 というベーカリーから仕入れているそう。「焼きたての新鮮さをなるべく残すため、生地の状態で運ばれて来たものを店のオーブンで焼くんだ」と言って、キーナンさんはキャッシャーのすぐそばにあるオーブンを見せてくれました。

Anchored Ship Coffee Bar

最後に、今回のテーマであるインスタ映えに関連付けて店内のデザインについて伺ってみました。同店の内装は、オーナーであるシーラさんがすべて手がけており、彼女は同じくバラードにある 『Plover Organic』 というホームグッズの会社の創業者でもあるそうです。

Ploverのデザインは「Coloful and Playful (カラフルで遊び心のある)」というテーマで作られており、アイデアはヴィンテージ生地、そしてなんと古代日本の花瓶の模様からも来ているとか。そう言われてみて改めて店内のデザインを見ると、確かにどことなく「和」を感じられる気もします。少し意外な所で日本との繋がりが見つかると、なんだか嬉しくなりますね。

Anchored Ship Coffee Bar

おまけですが、1階の奥のスペースの他にも、2階にとても小さなもう一つの空間があります。1階とはまた少し違った雰囲気で、ヴィンテージ感のある緑色の椅子がとても可愛いく、思わず「欲しい」と呟いてしまいました。カフェのブログをやっていながら私は普段カフェで写真を撮ることがあまりなく、撮る時はなぜか少し恥ずかしい気持ちになって1〜2枚を秒速で撮って終わる事がほとんど。でも、この2階は少し隠れ家のような場所なので、ここなら私でもインスタ用の写真を思う存分撮れそうと思いました(笑)。

みなさんも同店を訪れた際は、コーヒーと一緒に自分のお気に入りのデザインを切り取ってみてはいかがでしょうか。そしてキーナンさんにもし出会ったら、ぜひバラードについて聞いてみて下さい。美味しいレストランなどにとても詳しく、たくさん教えてくれますよ。

Thank you for a good time and coffee!

次は、最近シアトルから車で1時間半ほど北にあるスカジット・バレーのチューリップ・フェスティバルに行って春を楽しんで来た彩乃さんです!

Anchored Ship Coffee Bar
【住所】5308 Ballard Avenue NW, Seattle(地図
【席数】店内約25席 / テラス席2席
【公式サイト】なし
【Wi-Fi】あり
【電源】席によってはあり

辻小百合

辻小百合(Sayuri Tsuji)
ベルビュー・カレッジに正規生として2016年春から留学中。現在は同大学でデジタルマーケティングの学士号を取得するため、授業で山ほど出る課題とプレゼンに日々追われる毎日。2019年にやりたいことは、カフェ、古着屋巡りとハリーポッターの本を全巻読むこと。

掲載:2019年5月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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