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アメリカの祝日 ベテランズ・デー(退役軍人の日)とは?2026年の行事と休業状況

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家族、親戚、職場の同僚、近所の人、子どもの友だちの親。アメリカで暮らしていると、身近な誰かが軍務を経験していることは珍しくありません。毎年11月11日の「ベテランズ・デー(Veterans Day:退役軍人の日)」は、そうした人たちへの感謝を示す日です。第一次世界大戦の休戦を起源とし、今では戦時・平時を問わずすべての退役軍人が対象となり、全米で式典やパレードが開かれます。

2026年は11月11日(水)にあたり、シアトル周辺でも各地で行事が予定されています。この記事では、祝日の意味と歴史、2026年に休みになる機関と主な行事、最新の退役軍人データ、メモリアル・デーとの違いをまとめました。

目次

ベテランズ・デー(Veterans Day)とは

バージニア州アーリントン国立墓地
Photo by Carol Colman from Pixabay

1918年11月11日午前11時、ドイツとの休戦協定が発効し、第一次世界大戦の主な戦闘が終わりました。「11月11日11時」という日付と時刻には、この瞬間の記憶が込められています。

翌1919年、ウッドロウ・ウィルソン大統領が「Armistice Day(休戦記念日)」を宣言。1926年に米国議会が毎年の記念日とする決議を採択し、1938年には連邦祝日になりました。

その後、第二次世界大戦と朝鮮戦争を経て、1954年にドワイト・D・アイゼンハワー大統領が、戦時・平時を問わず国に奉仕したすべての人を称える日として、名称を「Veterans Day」に改めています。

1968年の法律で一時は10月の第4月曜日に移されましたが、のちに11月11日に戻されました。多くの祝日が「月曜日」に固定されるなか、ベテランズ・デーは曜日に関係なく11月11日に祝われます。

バージニア州アーリントン国立墓地では、毎年、大統領や副大統領が出席する式典が行われます。

2026年のベテランズ・デー:何が休みになる?

2026年のベテランズ・デーは11月11日(水)です。

  • 連邦政府機関:休業。郵便局も休みで、通常の郵便配達はありません
  • 銀行:多くが休業。ATMやオンラインバンキングは通常どおり使えます
  • 株式市場:ニューヨーク証券取引所とナスダックは通常どおり取引
  • 債券市場:休場
  • 学校:休校とする学区・学校が多いです。学区・学校のカレンダーで確かめてください
  • 民間企業・商業施設:多くは通常営業です。退役軍人や現役軍人向けに割引や無料サービスを用意する店もあります

国立公園・州立公園は入園無料に

この日は、国立公園局(NPS)の入園料無料デーです。ただし2026年からは対象が米国居住者に限られています。日本から旅行で訪れる人は、マウント・レーニア国立公園などでも通常どおり入園料が必要です。キャンプや予約などの料金は無料の対象外です。

ワシントン州の州立公園も、11月11日は駐車に必要なディスカバー・パス(Discover Pass)がいりません。州天然資源局(DNR)と州魚類野生生物局(WDFW)が管理する土地も対象です。無料になるのは日帰り利用のみで、宿泊や施設の貸し切りは含まれません。

シアトル周辺の主な行事(2026年)

オーバーンの退役軍人パレード 11月7日(土)

キング郡南部のオーバーン(Auburn)では、1965年から退役軍人パレードが開催されています。61回目となる2026年は、11月7日(土)午前11時にスタート。ルートはダウンタウンのMain Street沿いです。

市によると、例年120を超える団体と4,000人近くが参加し、マーチングバンドや軍用車両、退役軍人の団体が列を作ります。2026年は、退役軍人の日全国委員会と米国退役軍人省から、全米の「リージョナル・サイト(地域拠点)」に選ばれました。当日は朝の地域朝食会や昼食会など、パレードの前後にも行事が組まれています。会場に行けない場合は、地元テレビ局KOMO 4のサイトでパレードのライブ配信をご覧ください。

そのほかの式典

州都オリンピアの州議会議事堂周辺、ピュアラップ、ポート・オーチャードなどで行事が予定されています。

イベントの一覧はワシントン州退役軍人局(WDVA)の公式サイトでご覧ください。

退役軍人:全米とワシントン州のデータ

国勢調査局の「2024年アメリカン・コミュニティ・サーベイ」による全米の主なデータは次のとおりです。

  • 退役軍人人口:約1,570万人(18歳以上の民間人口の5.9%)
  • 女性退役軍人:約170万人(全体の11.1%)
  • 従軍時期:第二次世界大戦 0.4%/朝鮮戦争 2.9%/ベトナム戦争 31.3%/湾岸戦争 25.5%/9.11以降 29.9%
  • 人種・民族構成:白人(非ヒスパニック系)70.9%/黒人またはアフリカ系13.0%/ヒスパニック・ラティーノ系9.2%/アジア系2.2%/アメリカ先住民・アラスカ先住民0.8%/ハワイ先住民・太平洋諸島系0.2%/その他2.8%
  • 年齢構成:75歳以上 29.1%/35歳未満 8.4%

前年(2023年)と比べると、退役軍人人口は約1,580万人から約1,570万人へ、成人人口に占める割合は6.1%から5.9%へ減少しています。一方で、75歳以上の割合は27.9%から29.1%へ、9.11以降に従軍した人の割合は28.0%から29.9%へ上がっています。第二次世界大戦やベトナム戦争の世代が少なくなり、より若い世代へと入れ替わりつつある様子がうかがえます。女性の割合も10.9%から11.1%に増えました。

ワシントン州退役軍人局によると、州内に暮らす退役軍人の人口は約49万4,000人(2025年9月30日時点)。シアトル近郊にはルイス・マコード統合基地(タコマ近郊)やキットサップ海軍基地などがあり、現役軍人も5万6,000人にのぼります。

Veterans Day と Memorial Day との違い

どちらも軍に関わる祝日ですが、目的がはっきり分かれています。

・メモリアル・デー(5月の最終月曜日):任務中に命を落とした軍人を追悼する日
・ベテランズ・デー(11月11日):戦時・平時を問わず、名誉をもって軍務を果たしたすべての人に感謝する日

米国退役軍人省は、ベテランズ・デーを主に存命の退役軍人へ感謝を伝える日と位置づけています。退役軍人に「Thank you for your service.」と声をかける場面をよく見かけるのも、この日ならではです。

ちなみに英語の正式表記は「Veterans Day」で、アポストロフィは付けません。退役軍人省は、退役軍人の「もの」である日ではなく、すべての退役軍人を称える日だから、と説明しています。

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