今月8日に日本の青森県沖で発生した地震については、アメリカでもすぐに報じられました。その後も地震が続いているとのことですが、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早く日常が戻ることを願っております。
一方で、ここワシントン州でも、12月に入ってから太平洋から大量の水分を運んでくる「大気の川(atmospheric river)」の影響で大雨が降り、各地の様子がニュースで伝えられています。全米ニュースや日本語ニュースでも取り上げられているので、他州にお住まいの方や日本にいる方の目にも触れたかもしれません。
ワシントン州は日本の半分近い面積があるため、状況は地域によって大きく異なります。シアトル市内は「よくある冬の雨」という状況ですが、山間部では倒木や土砂崩れによる通行止めが発生していますし、シアトルから東へ1時間ほどの低地では道路が冠水して孤立している地域があると報じられています。
また、シアトルから車で1〜2時間の範囲にある州北部の農業・酪農地帯は川の増水で冠水が広がり、10万人に避難命令が出されるなど、非常に大きな被害が出ています。洪水が多い地域とはいえ、今年は過去最高水位を超えた箇所もあるとのことで、深刻な状況です。
こうした中、州知事は連邦政府に支援を要請し、今日、国土安全保障省(DHS)から援助を行うとの回答があったと発表しました。被害が大きい地域にできるだけ早く支援が届くといいのですが。その他の詳細はこちらでご覧ください。
先ほど聴いていた NPR では、地球温暖化の影響により今後こうした大雨の頻度や激しさが増える可能性を指摘する気象学者のコメントが紹介されていました。以前から言われていることですが、今回の状況が特別なものではなく「これから増えるかもしれない現象」と考えなくてはならないんですよね。
来週も雨の日が続く予報ですが、どうぞ皆さま、安全に気をつけながら穏やかな週をお過ごしください。


