MENU

相談「シェアハウスで人間不信に陥っています」

  • URLをコピーしました!

ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

日本人オーナーの家に2人の留学生達と同居しています。これまでの同居人達は誰一人としてルールを守ったことがなく、それでも私はルールを守って生活してきました。先日、現在の同居人達にあまりにもひどいマナーの悪さを指摘すると、逆に私が罵倒され、彼らはまったく話を聞きませんでした。オーナーに相談すると、「あなたが同居人達に親切に振る舞いすぎた」などと私を非難しました。現在ひどい人間不信に陥っています。人間不信を克服するためにお力をお貸しください。

回答:あなたは日本人オーナーにも気を遣い、2人の留学生にも気を遣い、ルールに沿って暮らしてきたのに、誰もあなたの努力も遠慮や気遣いも認めず、逆にオーナーにそういう言い方をされたのでは、とても腹が立つ上、人間不信になっても仕方がない出来事ですよね。確かに「正しいこと」をしているあなたからすると、ルールを守らない留学生も、ルールを作っておきながらそれを維持しないオーナーも間違っています。しかし、正しいことをしてきたあなたが悪者になってしまうのはどうしてでしょうか。

協調性や他人に迷惑をかけないこと、規則を守ることなど、集団の秩序が重んじられる日本に対し、アメリカは自由・自立・個人の権利など、集団よりも個人の幸せが重要視します。そしてアメリカの「個人」は、多国籍のさまざまな人種がそれぞれ異なる常識を持っている、「なんでもあり」の状態なのです。あなたは、日本人オーナーの家に来たから日本的な常識でルールに従ったのに、日本人オーナー側は留学生達がルールに従ってくれるより、留学生同士で問題を起こさないことを望んでいるようで、それが彼らの常識となっています。一方、他の留学生の方は、ルールに従うことよりも、自分達が居心地よければ良いと考えているようです。結局、この家のルールは、あってないようなものなのです。だからといって、ルールを守ってきたあなたが間違っているのではありません。この家はあなたが平和に暮らせる環境ではなかったということなのです。

あなたにできることは、あなたが気持ち良く暮らせる環境を探すことです。海外に暮らす上でこのような問題は多く、人間不信に陥ったり、自分の考えや決断を疑うようになるのは決して珍しくありません。でも、合わないものに無理矢理自分を合わそうとする必要はアメリカにはありません。ここは、自分に合う環境を探し作って行く所です。リースには期限があります。同じ場所にずっと住むことはなく、他に住む場所はいくらでもあります。引越しも簡単にできます。少しでもいい環境に自分を置かなければ、せっかく留学してきたのに勉強にも集中できず、やる気もなくなってしまったら、意味がないと思いませんか?「ここは合わないから」と出て行く勇気と、自分に合う場所を探す努力によって、アメリカでのあなたらしい生活を見つけることができます。いくつものシェアハウスやアパートを自分の足で探し、自分の目で見ること、何人ものルームメイトをインタビューしてその人の価値観や常識をちゃんと見極めること、勉強ができる環境かどうかを判断すること、そうやって見つけた自分のお城やルームメイトは、あなたに自信を与え、今回の人間不信を過去の良い経験としてくれるでしょう。

掲載:2004年3月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ