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第6回「いろいろなところに着物でお出かけ 洗える着物で手間要らず」 翔華・ラデンさん

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翔華・ラデンさん

家族とのお出かけも着物で。

翔華・ラデンさん
茨城県出身。和裁の職業訓練校を卒業後、呉服店に就職し着物コーディネーターとして勤務。アメリカ人の夫の転職を機にシアトルに移住後、Kimono Art で着物スタイリストとして活動中。2児の母。

私が着物と出会ったのは高校卒業してからになります。進路に迷っていた私は先生の勧めで企業の合同説明会に参加し、その時に和裁の職業訓練校と出会いました。話を聞くうちにどんどん興味が沸き、家に帰って「ここに入りたい!」と両親に話したことを今でも覚えています。

ですが、着物も七五三の時に着たことがあったぐらいの素人で、「和裁」という言葉もその日に知ったくらいです。周りからもとても驚かれました。

入学後、まずは着物の衿や袖といった名称を覚えることから始まり、運針の練習をしながら自分の肌着を縫いました。ただ縫うことを覚えるのではなく、着物の歴史、染色、織、着付け、お茶や美容の授業を受けていくうちに、今まで興味がなかった着物が好きになっていました。

卒業後、授業で大好きになった着付けの道に進みたくなり、地元の歴史ある呉服店に就職しました。販売員、着物コーディネーターとして働き始め、私の20代は着物一色。そんな時、アメリカ人の男性と出会い、結婚し、アメリカに引越してきました。

そして、友人に誘われて行ったベルビュー・カレッジの秋祭りで着付けの実演をしている人を見つけ、「これだ!」と思い、声をかけさせていただいたのが、着物の着付けや写真撮影をしている Kimono Art の香山真理子さんでした。この出会いのおかげで私はシアトルでも着物に関わることができています。

翔華・ラデンさん

Kimono Art のオーナー、香山真理子さんと
パイク・プレース・マーケットにて

アメリカだと、着物を着ているだけで注目を集めますし、会場が華やかになりますよね!それは、古着の着物でも、洗える着物でも、高価な絹の着物でも同じです。シアトルには着物を着て行ける場所は無限にあります。特に観光名所のパイク・プレース・マーケットでも着物は写真映えしますし、着物を着ているだけで気分がまったく変わりますよ。

アジア関係のイベント以外では、シアトルで開催されるコミック・コンベンションや、ゲームのイベントなども着物を着て参加するとさらに楽しいです。クラフトフェアやアートフェアなども着物で行ってみたいですね。

雨が多いシアトルで着物を着るのは心配になるかもしれませんが、今は自宅で洗える着物が手に入りやすく、値段もリーズナブルで、デザインも豊富です。私は雨の日でも気軽に着ますし、万が一汚しても洗えるので、日本で働いてる時からよく着ていました。今は2人のやんちゃな男の子の子育て中ですが、着物でも問題ありません。

また、よく心配されるお着物のお手入れなのですが、シアトルは湿気が少ないのでそんなに心配はしていません。汚さないように気を付けることは必要なので、着物を着ると普段はガサツな私でも、とても丁寧になり、動きや仕草がきれいになる気がします。

着物のコーディネートは無限です。半衿や帯あげなどの小物はJoann などのクラフトストアで揃えコーディネートして楽しんでいます。季節に合わせてハロウィンやクリスマスコーディネートにしたりすると、周りの人たちも見て楽しめますね。みんなで着物を楽しみましょう!

掲載:2018年4月



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