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第4回 兵庫県と米国・ワシントン州との学生交流 -国際人とは何かを学ぶ学生たち-

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姉妹都市交流による高校生・中学生の相互派遣
- 約30年~40年続く学生相互派遣 -

神戸市とシアトル市をはじめ、兵庫県の10の市町とワシントン州の12の市が姉妹都市提携を結んで交流を行っています。その取り組みの中で、特に、中学生と高校生の相互派遣が活発に行われています。これは、お互いにホームステイをしながら学校訪問や文化体験を行うもので、例として、3市の交流についてご紹介します。約30年から40年にわたって、こうした学生の相互の交流が続いていることは、両地域の行政と市民ボランティアの方々の努力と連携の賜物だと思います。

(1)ワラワラ市と篠山市(1972年提携)

今年の3月24日から4月4日まで、姉妹都市である篠山市とワラワラ市の交流事業として、篠山市の高校生11名がワラワラ市を訪問しホームステイをしながら交流を行いました。

クミンズ市長を表敬訪問

クミンズ市長を表敬訪問

3月25日のクミンズ市長への表敬訪問など、姉妹都市委員会の会長のキーツご夫妻が約20年にわたって、ワラワラ市側の交流の要として尽力しておられました。クミンズ市長は教師から市長になられ、篠山市の高校生と意見交換を行うなど、温かく迎えてくださいました。

キーツ会長の話では、姉妹都市交流にはワラワラ市からの直接の支援はありませんが、公園の建物の管理(会場使用の手続きなど)が姉妹都市委員会に任されており、その収益を姉妹都市交流に役立てているとのことです。

篠山市においても、ワラワラ市と同様、市民組織である姉妹都市委員会が1972年に設置され、42年を迎えた今でも、高校生の交換留学を柱に、着実に交流が行われています。今年の10月には、ワラワラ市の高校生が篠山市を訪問する予定です。

(2)オリンピア市と加東市(1981年提携)

浴衣を着て花火大会に参加

浴衣を着て花火大会に参加

7月31日から8月9日まで、ワシントン州の州都のオリンピア市の高校生16人が加東市を訪問しました。オリンピア市では オリンピア・加東姉妹都市委員会のミラー会長を中心に姉妹都市委員会のメンバーがボランティアとして交流活動を積極的に支えられています。

1981年の姉妹都市提携と同時に市民交流団の派遣がスタートし、学生の派遣事業は1988年から27年間、相互派遣として毎年実施しています。 訪問団は、加東市国際交流協会のアレンジにより、ホームステイをしながら、市長を表敬訪問したほか、県立社高校での部活動(剣道・柔道・書道・美術など)を体験するとともに、保育園で児童との交流、また、盆踊りの指導を受けた後、浴衣を着て同市花火大会に参加するなど、多くの市民と交流しながら日本文化を学びました。

また、訪問団は兵庫教育大学で学生と交流するとともに、県立広域防災センターを訪問し、日本の防災について学ぶとともに、地震体験装置や火災時の煙からの避難訓練なども体験。最終日には涙しながらホストファミリーと別れを惜しみ、「必ず日本に帰ってきます」という言葉も聞かれました。

  

(3)レントン市と西脇市(1969年提携)

西脇市とレントン市は1969年に姉妹都市提携を結び、今年で45周年を迎えました。また、中学生の相互交流は今年で28回目を迎え、今年秋のレントン市の中学生の西脇市への訪問は27回目を迎えます。8月16日から26日まで、西脇市から中学生14名が、レントン市の中学生の家庭にホームステイをしながら、レントン市長・教育長への表敬訪問、学校訪問、シアトル市内観光など、レントン市の中学生と一緒に活動しました。

ロー市長を表敬訪問し、生徒が英語で代表あいさつ

ロー市長を表敬訪問し、生徒が英語で代表あいさつ

レントン市側でこの活動を支えているレントン市・西脇市姉妹都市委員会のリシャート会長が交流のスタートからずっと支援されています。

お昼の食事も両市の子供たちがそれぞれのホームステイ先で準備されたものを一緒に食べている姿に、レントン市民の家庭の温かさを感じました。

ロー市長は、2011年4月に西脇市を訪問されたことがあり、「西脇市は美しい街であり、素晴らしい人たちがいる」と話されるなど、今年10月18日からの片山市長を代表とする姉妹提携45周年記念西脇市市民親善訪問団のレントン市訪問を楽しみにされています。

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