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第4回 兵庫県と米国・ワシントン州との学生交流 -国際人とは何かを学ぶ学生たち-

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国際交流における学生交流の意味

(1) 市民が支える米国の国際交流

日本での地方自治体の姉妹都市交流は行政中心に準備が進められますが、米国ではボランティアを主体とする姉妹都市委員会を中心に進められます。昨年の兵庫県・ワシントン州姉妹提携50周年記念事業においても、予算も寄付集めが基本であるなど、全く違った進め方に最初は戸惑いましたが、最終的には、感動と笑顔あふれるすばらしい記念事業となり、市民が支える米国の国際交流の進め方について多くのことを学びました。

兵庫県とワシントン州の姉妹都市交流をベースとした学生交流を見ても、ワシントン州では市民ボランティアが中心となった姉妹都市委員会が、イベントなどでの寄付集めによる予算を基本に、市民ボランティアが協力し、兵庫県からの学生の受け入れやワシントン州からの学生の派遣を行っています。

また、学校間交流では、県立伊丹高校の秋田校長先生が話されているように、アメリカの学生の渡航経費は、家族からの支援ではなく、自分たちで寄付を募る活動やアルバイトをして準備をしています。

(2) 国際人とは何かを学ぶ学生たち

インターネットが発達して、世界の情報を簡単に入手できるようになりましたが、留学をして「国際人」とは何かとの考え方が変わったと話してくれた兵庫県立大学の本田祥恵さんのように、勇気を持って一歩踏み出した学生は、米国・ワシントン州で貴重な経験をしています。

兵庫県の各市の代表としてワシントン州を訪問した高校生・中学生や、学校の代表として、ニューヨークの高校を訪問した高校生は、これまでに学んだ英語が通じるか心配をしながら到着します。しかし、その後、素朴な人の優しさに触れ、日本とアメリカの違いを学び、お互いを思いやることの大切さと、日本の良さを知ってもっと日本のことを学ばなければと感じ、国際人は何かということを学んでいます。

こうした地域間の国際交流は、多くの関係者に支えられながら、兵庫県の若者に、海外の同世代の若者との交流と、世界の中での日本そして郷土の文化、歴史に関心を持つきっかけをつくり、その経験がその若者の成長に役立っていると考えています。

当事務所では、今後とも、こうした兵庫県と米国・ワシントン州との教育交流を支援していきます。

掲載:2014年10月

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