2026年7月、シアトルのダウンタウンを訪れた人の数が過去最多を更新しました。ダウンタウン・シアトル協会(DSA)が発表したところによると、来訪者数は370万人を超え、コロナ禍前の2019年7月と比べても112%の水準まで回復しています。前年同月比でも5ポイント増となり、パンデミック後の回復が着実に進んでいることを示す結果になりました。押し上げ要因の一つとされているのが、6月から7月にかけてシアトルでも試合が行われたFIFAワールドカップです。
過去最多を記録した来訪者数

DSAの発表では、2026年7月の来訪者数は370万人台に達し、これまでの記録を更新しました。
押し上げ要因の一つとされている FIFAワールドカップは、シアトルでも6日間だけで、300万人以上がダウンタウンを訪れました。前年の同じ6日間と比べても17%多い数字です。
その中でも人出が多かったのは、米国代表の試合があった日でした。オーストラリア戦、ベルギー戦とも、それぞれ50万人を超える人がダウンタウンに集まったと報告されています。試合のチケットを持っていなかった人も、ダウンタウンのファンゾーンやパブリックビューイング会場に足を運んでいたことを考えると、街全体がお祭りムードに包まれた1か月だったと言えそうです。
なお、今回のデータは携帯電話の位置情報データをもとにしたもので、国内からの来訪者のみを対象としており、海外からの旅行者は含まれていません。つまり、実際の来訪者数はさらに多い可能性があります。
ウォーターフロントやライトレールも活況

地元住民の動きにも変化が見られます。ダウンタウンから半径10マイル(約16km)以内に住む人によるウォーターフロントへの訪問は、7月だけで35万1284件にのぼりました。これは2019年8月に記録していたこれまでの最多記録を上回る数字です。
あわせてライトレールの利用者数も伸びており、公共交通機関を使ってダウンタウンを訪れる人が増えている様子がうかがえます。
オフィス回復はまだ道半ば

一方で、平日昼間に出勤して働く人たちのの通行量は、2019年比でおよそ6割にとどまっているとされています。
来訪者数の記録更新が街全体の完全な回復を意味するわけではありません。買い物や観光で訪れる人は増えている一方、コロナ禍後もリモート勤務を継続する企業もあることから、働き方そのものが変化していることにも引き続き注目です。
つまり、休日や夜の賑わいと、平日昼間のビジネス街としての顔とでは、回復のスピードに差があるということです。今後、秋以降のイベントや季節の催しが、ダウンタウンの人出にどう影響していくか、引き続き注目されます。


