2026年6月から7月にかけて、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国で開催されるFIFAワールドカップ2026™。この世界最大級のサッカーイベントを支える公式ボランティアプログラムの募集がついに始まりました。大会史上最大規模となる約65,000人のボランティアは、スタジアムやファンフェスティバル、空港、ホテルなど、各地の会場運営や来場者サポートに配置されます。英語を中心に多言語スキルを活かせるチャンスがあり、未経験者も歓迎。スポーツの現場で得られる貴重な経験と国際交流の機会を手にできる、まさに “一生に一度” のプログラムです。
目次
開催都市は3カ国・16都市
2026年のFIFAワールドカップの試合開催地は、3カ国・16都市。そして、「西」「中央」「東」の3つに分けられています。
地域 | 開催都市 |
---|---|
西(West) | バンクーバー(カナダ) シアトル(アメリカ) サンフランシスコ(アメリカ) ロサンゼルス(アメリカ) |
中央(Central) | グアダラハラ(メキシコ) メキシコシティ(メキシコ) モンテレイ(メキシコ) ヒューストン(アメリカ) ダラス(アメリカ) カンザスシティ(アメリカ) |
東(East) | トロント(カナダ) アトランタ(アメリカ) マイアミ(アメリカ) ボストン(アメリカ) フィラデルフィア(アメリカ) ニューヨーク / ニュージャージー(アメリカ) |
シアトルも開催都市の一つ

シアトル・サウンダーズFC、シアトル・レインFC、NFLシアトル・シーホークスの本拠地
シアトル在住者にとって注目すべきは、シアトルも開催都市のひとつとして選ばれていること。ルーメン・フィールド(Lumen Field)で、グループステージ4試合、ラウンド32、ラウンド16の試合が開催されます。
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FIFAワールドカップ2026™ ボランティア募集要項まとめ
FIFA 公式サイトに基づき、ボランティア募集要項をまとめました。ボランティアのため、給与の支給や宿泊・渡航・食事の費用の提供はありません。また、国外から来る場合、入国・滞在条件を満たす必要があります。ボランティアを希望する方は、条件を詳細まで確認することをお勧めします。
募集概要
- 募集人数: 約65,000人。FIFAにとって最大規模のボランティアプログラムとなる見込み
- 対応エリア: カナダ、メキシコ、アメリカの16都市。スタジアム、市内中心、空港、宿泊施設など
- 報酬・給付:給与支給なし ※宿泊費・渡航費は自己負担
応募スケジュール
- 事前登録(Volunteer Community登録):2025年5月~8月
- 応募受付期間:2025年8月~9月
- トライアウト(Volunteer Team Tryouts):2025年10月~12月もしくは1月まで実施予定
- 役割(ロール)の提示・身元調査:2025年12月~2026年2月
- トレーニング:2026年3月~5月(都市によっては4月~研修開始)
- 大会期間:2026年6月11日~7月19日
応募条件・資格
- 年齢:18歳以上(年齢の上限はなし)
- 言語能力:英語必須(メキシコではスペイン語、カナダではフランス語が望ましく、追加言語があると有利)
- 法的・入国要件:開催国の入国・滞在条件を満たす必要あり ※FIFAによるビザ取得等の支援なし
- 背景チェック:応募後、トライアウトを通じて選ばれた場合に実施
ボランティア内容・コミットメント
- シフト数:大会期間中に「最低8シフト」の勤務が求められます。シフト1回あたり6~8時間程度
- 活動地域例(都市別):
- ヒューストンでは7試合に対応し、空港、ホテル、ファンフェス、スタジアムでの案内等で5500人以上のボランティアを募集
- その他、カンザスシティでは9シフト(8時間/回)、4日以上は勤務しないスケジュール
ボランティア特典
- 公式ボランティアユニフォーム一式
- シフト中の食事・飲料
- ボランティア証明書、記念品・リワードアイテム、スキル研修機会
応募方法
- 公式応募ページ:「fifaworldcup.com/volunteers」より応募(「Apply Today!」)
- 応募プロセス:
- Volunteer Community へ登録
- fifaworldcup.com/volunteers より応募(「Apply Today!」)(ホスト都市選択・10ページ程度)
- オンライン評価
- トライアウト招待
- トライアウト合格
- シフト選定
- トレーニング
- ボランティア認証書+ユニフォーム授与
- 大会参加
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
募集人数 | 約65,000人 |
言語要件 | 英語必須、加えてスペイン語・フランス語などが望ましい |
年齢条件 | 18歳以上 |
シフト数 | 最低8シフト(1シフト約6–8時間) |
特典 | ユニフォーム、食事、証明書、記念品、研修、交流など |
応募期間 | 2025年8月〜9月 |
トライアウト期間 | 2025年10月〜12月/1月 |
トレーニング | 2026年3〜5月 |
大会期間 | 2026年6月11日~7月19日 |
海外からの入国条件
- 有効な渡航書類が必要
- 開催国(アメリカ・カナダ・メキシコ)の入国要件を満たすパスポートが必要です。
- 各国の入国日からの有効期間や残存有効期間(通常6か月以上)に注意。
- ビザやESTA・eTAの取得
- アメリカ会場で活動する場合 → ESTAまたはビザ(B-1/B-2など)が必要。
- カナダ会場で活動する場合 → eTA(電子渡航認証)またはビザが必要。
- メキシコ会場で活動する場合 → 一部国籍はビザ免除、該当しない場合は観光ビザ等が必要。
- 就労ビザは不要
- ボランティア活動は無償のため、多くの場合は観光ビザや短期滞在認証で入国可能。ただし入国審査官の判断によるため、FIFAからの公式招待状や参加証明書を持参することが推奨されています。
- 渡航・滞在にかかる費用は自己負担
- ビザ申請・取得、渡航費・宿泊費・食費などは自己負担です。
- FIFAは必要な証明書(活動証明等)は発行しますが、渡航手続き自体は各自で行う必要があります。
- その他条件
- 18歳以上であること(大会開始時点)。
- 各開催国の法律に基づく入国・滞在資格を満たすこと。
- 背景調査(Background Check)を通過すること。
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滞在に関する条件・注意点
- 宿泊費は自己負担
- FIFAや開催都市から宿泊の提供はありません。
- 大会期間はホテルや短期賃貸の需要が急増するため、早めの予約が推奨されます。
- 滞在先の条件
- シフトがある会場やトレーニング会場まで簡単にアクセスできる距離に確保する必要があります。
- 朝早い集合や夜遅い解散もあるため、公共交通が利用できない時間帯は徒歩圏内または送迎手段を確保できる場所が望ましいです。
- 長期滞在の可能性
- 最低8シフト勤務が求められるため、大会期間やトレーニング日程に応じて数週間〜1か月以上滞在するケースもあります。
- 海外から参加する場合は、ボランティア活動期間全体をカバーできる滞在先を確保する必要があります。
- 推奨される宿泊形態
- ホテルやモーテル
- 短期アパートメント・Airbnb
- 学生寮(大学と提携する場合あり。ただし詳細は不明)
- 家族や友人宅(ホストファミリー形式も可)
- 費用目安(参考:米国都市の平均宿泊費)
- 都市部:1泊150〜300ドル
- 中規模都市:1泊100〜200ドル
※FIFAは費用補助を行いません。