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2025年版 残留農薬に注意!米国環境保護NPOが発表する「ダーティ・ダズン」ランキング

Photo by Nathan on Unsplash
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健康を考えるとき、私たちが毎日食べる野菜や果物の安全性は無視できません。特に気になるのが「残留農薬」(pesticide residues)。その指標として注目されるのが、米国の環境保護団体 EWG(Environmental Working Group) が毎年発表する「Dirty Dozen(ダーティ・ダズン)」と「Clean Fifteen(クリーン・フィフティーン)」です。

2025年版では評価方法が見直され、順位に大きな変化がありました。

目次

2025年版の主なポイント

  • ほうれん草が1位に浮上(前年まで9年連続1位だった「いちご」を抜く)
  • ブラックベリー(10位)とジャガイモ(12位)が初登場
  • 評価方法に農薬の毒性が加わり、リスク指標がより精緻に
  • USDAFDAの公式調査では基準内が大半とされつつも、EWGは「複合曝露」を考慮した消費者ガイドとして発表

ダーティ・ダズン(残留農薬が多い12品目)

  1. ほうれん草 ※2024年の2位から1位に浮上
  2. いちご ※2024年まで連続9年1位
  3. ケール/コラード/マスタードグリーン
  4. ぶどう ※皮ごと食べる点に注意
  5. もも
  6. さくらんぼ
  7. ネクタリン
  8. なし
  9. りんご
  10. ブラックベリー(新規)
  11. ブルーベリー
  12. ジャガイモ(新規)※発芽防止剤の影響

詳細は EWG.org の公式サイトでご覧ください。

クリーン・フィフティーン(残留農薬が少ない15品目)

  1. パイナップル
  2. スイートコーン(生・冷凍)※GMO作物あり
  3. アボカド
  4. パパイヤ ※GMO作物あり
  5. たまねぎ
  6. グリーンピース(冷凍)
  7. アスパラガス
  8. キャベツ
  9. すいか
  10. カリフラワー
  11. バナナ ※2025年からランクイン
  12. マンゴー
  13. にんじん
  14. きのこ
  15. キウイ

中間リスト(16〜35位)※ Middle of the List 2025

「ダーティ・ダズン」と「クリーン・フィフティーン」の間に入るグループです。

ブロッコリー、カンタロープ、サツマイモ、なす、オレンジ、ラズベリー、ミニトマト、プラム、セロリ、きゅうり などが入っています。

なぜ2025年に評価方法が変わったのか?

従来の評価は「検出率・検出数・濃度」が中心でしたが、2025年からは「毒性」(toxicity)が追加されました。
この変更によって、

  • ブラックベリー:初めての大規模データ公開で順位が上昇
  • ジャガイモ:貯蔵時に使われる発芽防止剤の影響で高リスクに

といった新しい動きが出ています。

実生活でできる工夫

  • 流水でよく洗う/ブラシでこする(石けん・洗剤は不可)
  • 外葉の除去・皮むきで残留を軽減
  • 有機栽培の購入を優先(特にダーティ・ダズン)
  • 冷凍有機野菜・果物も有効な選択肢
  • 野菜や果物を多様に食べること自体の健康効果は大

知っておくと良い英語

  • 残留農薬:pesticide residues
  • 農薬:pesticide
  • 有機農産物:organic produce
  • 慣行栽培:conventional farming
  • 許容量(基準値):tolerance level / maximum residue limit(MRL)
  • 毒性:toxicity
  • 複合曝露:cumulative exposure
  • 発芽防止剤:sprout inhibitor
  • 洗浄(流水で洗う):rinsing / washing under running water
  • 皮をむく:peeling
  • 外葉を取り除く:removing outer leaves

まとめ

2025年版「ダーティ・ダズン」では、ほうれん草が首位となり、ブラックベリー・ジャガイモが初登場しました。
一方で、政府の基準ではほとんどの食品が「安全」とされています。

このランキングについての詳細はニュースリリースで確認できます。

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