ワシントン州のジェイ・インスリー知事は13日、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム州知事、オレゴン州のケイト・ブラウン州知事と共同声明を出し、同居していない家族との交流、他の州や国への必要不可欠でない移動(non-essential travel)は避けることを奨励する移動自粛勧告を出しました。
必要不可欠の移動には、仕事や学業のための旅行、重要なインフラの支援、経済活動にかかわるサービスやサプライチェーン、医療などが含まれます。
また、他州や外国から帰宅・訪問する人には、到着から14日間にわたり自主隔離することが求められます。
「この2週間でCOVID-19の感染者数は倍増している。これは私たちの州は3月と同じように危険な状態にする」とインスリー知事。
「旅行を制限したり減らしたりすることは、感染病のさらなる広がりを抑える一つの方法だ。西海岸各地で人命を守るためのこの取り組みで、カリフォルニア州やオレゴン州と協力できることを嬉しく思う」
カリフォルニア州のニューサム知事は、「カリフォルニア州はCOVID-19感染者が100万人を超えるという深刻な状態に達したが、ウイルスの勢いは衰えを見せていない」と述べ、「症例の増加は、医療システムにプレッシャーを与え、高齢者、生活に不可欠な労働者、カリフォルニア州の弱者の命を脅かしている。旅行はCOVID-19をまん延させるリスクを増大させるので、私たちは皆、ウイルスを寄せ付けないようにし、命を救うために、この時期に一緒に努力を増やさなければならない」と、理解と協力を呼びかけました。
また、オレゴン州のブラウン知事は、「COVID-19は州境で止まらない。西部の病院は収容能力の限界に達していることから、旅行者がウイルスを持ち帰らないように対策を講じなければならない」と述べています。
「旅行に行く必要がなければ、行くべきではない。感謝祭が近づき、特に難しいだろう。しかし、家族の安全を守る最善の方法は、家の近くにいることだ」
アメリカでは新型コロナウイルスの感染者・入院者・死者が全体的に増加しており、ジョンズ・ホプキンズ大学の集計で、11月11日だけで今年5月以来最多の1,893人が死亡したことがわかりました。
