シアトルの建物が2025年「全米建築賞(American Institute of Architects: AIA)」受賞

ワシントン州フェリーターミナル「Colman Dock(コールマンドック)」
©︎Visit Seattle/David Newman
シアトルの複数の建物が、全米で最も権威ある建築賞のひとつである2025年の American Institute of Architects(AIA)の AIA Architecture Award 2025 で高く評価されました。なかでも、ワシントン州フェリーのターミナル「Colman Dock(コールマンドック)」は、設計を手がけたシアトルの建築事務所NBBJが公共性、部族文化への敬意、多様な交通手段を統合した設計が高く評価され、現代建築部門において全米の優れた建築のひとつに選出されました。
さらに、持続可能な建築に与えられる最高賞「COTE Top Ten」に次の3つが選ばれました。
- The Bush School New Upper School(設計:Mithun):全米初のSalmon Safe認証校舎で、アメリカ西部最大のパッシブハウス認証キャンパス
- Wagner Education Center(Center for Wooden Boats内、設計:Olson Kundig):手動で換気を調整できる設計が特徴
- Founders Hall(University of Washington Foster School of Business、設計:LMN Architects):ワシントン大学で初のマスティンバー構造を採用し、低炭素かつ協働的な空間づくりが評価
さらに、UW Medicine の Center for Behavioral Health and Learning(設計:SRG + CannonDesign)も、医療施設部門でAIA Healthcare Design Awardを受賞しています。
シアトル・センターに2026 FIFAワールドカップまでのカウントダウンクロックが登場
2026年に開幕するFIFAワールドカップに向けて、ちょうど残り1年となる2025年6月11日、シアトル・センターにカウントダウンクロックが設置されました。場所はMuseum of Pop Culture(MoPOP)横で、訪れた人はカウントダウンを背景に記念撮影ができます。

全米の主要都市のインフレ率 ワースト1位はボストン シアトルは18位
パーソナルファイナンスサイト WalletHub は、全米23の主要都市圏(MSA)を対象に、消費者物価指数(CPI)をもとにインフレの短期(2か月前)および長期(1年前)での変化を比較しました。最もインフレが深刻な都市はボストンで、次いでセントルイス、ボルチモア、サンディエゴ、デンバーと続きます。シアトル〜タコマ〜ベルビュー都市圏は全米18位。
アメリカ各地でICEと連邦政府への抗議活動が拡大 ー 移民税関執行局(ICE)による強制捜査・連邦政府による州兵動員に市民の反発広がる
カリフォルニア州ロサンゼルスで、移民税関執行局(ICE)による強制捜査や移民の拘束、さらに連邦政府による州兵の動員をめぐって、市民による抗議活動が続いています。特に、6月14日(土)には全米同時抗議行動「NO KINGS(王はいらない)」が予定されており、シアトル市内でもデモが実施される予定です。また、ICEによる移民拘束・強制捜査などに対する抗議活動が、シアトル市庁舎前や連邦裁判所周辺、連邦ビル Henry M. Jackson Federal Buildingなどで継続的に展開されています。詳細は下記でご覧ください。

キング郡メトロ、全バスに運転士用安全パーティション設置へ

キング郡メトロは、約1,400台のすべての路線バスに運転士用の安全パーティションを設置する方針を発表しました。ニュースリリースによると、新たに導入される89台の新型バスにはすでにパーティションが搭載されており、残る約1,300台には今後順次、強化された大型のパーティションを後付けで設置する計画です。現在、4種類のパーティションをテスト中で、2025年中に設置作業が始まり、2026年までに全車両での導入が完了する見込み。
この安全対策は、運転士の声を受けたもので、近年の乗客数増加や安全性の向上を背景に進められています。メトロの利用者数は平日で1日あたり30万人に上りますが、2023年から2024年にかけては運転士への暴力行為が56%減少し、2025年の第1四半期にはさらに20%の減少が見られました。安全パーティションの導入は、24時間清掃、メンタルヘルス専門家、警備員の増員などと並ぶ包括的な安全強化策の一環です。
ワシントン州でも卵のリコール
CDCとFDAは、サルモネラ感染の多州にわたる集団発生を調査中です。原因とされるのはAugust Egg Companyの「有機卵」および「ケージフリーのブラウンエッグ」で、工場コードはP-6562またはCA5330。ワシントン州を含む9州のWalmartなどで販売され、賞味期限が2025年3月4日~6月19日の商品が対象です。6月6日までに79人が感染し、21人が入院。ワシントン州内でもリスクがあるため、該当卵は食べずに廃棄または返却し、接触した器具は消毒を。高熱や激しい下痢、脱水症状がある場合はすぐに医療機関へ。詳細は CDC の公式サイト参照。
カリフォルニア州での労働組合委員長拘束に対し、シアトルでも抗議活動
シアトル・タイムズによると、9日朝、約300人の移民擁護者と労働組合関係者がシアトル市庁舎まで行進し、ロサンゼルスでICE(移民税関執行局)の強制捜査に抗議して逮捕された全米サービス従業員労働組合(SEIU)カリフォルニア支部の会長デビッド・ウエルタ氏の釈放を求めました。拘束の様子を捉えた映像で、同氏は週末の抗議活動で捜査官の車両を妨害したとして地面に押さえつけられている様子が映されています。その後、ウエルタ氏は5万ドルの保釈金で保釈されました。シアトルでの抗議活動は全米サービス従業員労働組合(SEIU)775の事務所(3rd Avenue & Columbia Street)から市庁舎まで平和的に行われました。SEIUは非市民に対して、報復的な強制送還を避けるため抗議への参加を控えるよう呼びかけています。