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シアトルの注目ニュース&話題:2025年2月17日(月)〜21日(金)

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ワシントン州公教育監督官「K-12の学校はDEI対応変更の必要なし」

ワシントン州のクリス・レイクダル州公教育監督官は、トランプ政権が提示した人種に基づく施策の終了指示に対し、学校は対応を変える必要はないと述べました。「多様性、公平性、包括性(DEI)の概念が教育システムの重要な要素であり、公教育は市民権そのものである」。米教育省は、人種を考慮した奨学金、入学・雇用慣行、卒業式などを中止しない場合、連邦助成金を失うリスクがあると警告する書簡を送信しています

シアトル・タイムズによると、ワシントン州のK-12の教育資金の7%は米教育省からの助成金で、その大部分は連邦議会が設定した資金配分の公式に基づいて割り当てられており、今後も保護される見込み。残りは競争型の助成金です。

ワシントン州では、1998年以降、公教育における人種、性別、肌の色、民族、出身国に基づく差別や優遇措置が禁止されています。2024-2025年度の州内のK-12(キンダーガーテンから高校まで)生徒数は約110万4000人で、そのうち白人は47.7%、ヒスパニック(26.6%)、アジア系(9.1%)、複数人種(9.1%)、黒人/アフリカ系アメリカ人(4.8%)、ハワイ・太平洋諸島出身者(1.5%)、アメリカ先住民/アラスカ先住民(1.2%)となっています。(詳細はOSPI公式サイト参照)

連邦職員の解雇増加 ワシントン州でも失業手当申請者が増加

ワシントン州雇用保障局が21日に発表したところによると、トランプ政権による連邦職員の解雇が増加するにあたり、連邦職員からの失業手当申請が増加しており、2月18日(火)だけで63件の申請がありました。2025年に入ってから現在までに、650人の連邦職員が失業手当を申請しており、昨年同時期の479人を上回っています。また、1月20日以降の失業手当申請者は2月18日時点で362人で、特に2月13日から18日までの5日間では156件の申請があったとのことです。

国立公園局と森林局での大量解雇、ワシントン州にも影響

トランプ政権が「効率」「節約」が目的と主張する連邦職員の大量解雇は、さまざまな方面に影響を及ぼしています。米国森林局(U.S. Forest Service)が全米で約3,400人を解雇したことにより、ワシントン州では山火事を防止するための作業やトレイルの維持管理が滞っていると AXIOS が報じました。マウント・ベーカー・スノコルミー国有林内のデニー・クリークやフランクリン滝のトレイルヘッドも閉鎖されています。また、国立公園局(NPS)でも全米で約1,000人が解雇されたことにより、マウント・レーニア国立公園、ノース・カスケード国立公園、オリンピック国立公園で人員削減があり、今後の入園にかかる待ち時間の増加やサービスの低下が懸念されています。観光業への影響も大きく、Forbes は「地域経済や6400億ドル規模のアウトドアレクリエーション産業にも悪影響が予想される」と報じています。現時点で、治安維持や消防士など、公共の安全に関わる職種は今回の削減の対象外となっていますが、The Spoksman-Review は、サポートスタッフの減少により、これらの自然地域の全体的な管理や安全性に対する懸念が高まっており、重要なサービスの遅れや、公衆衛生や治安へのリスク増大など、長期的な影響をもたらすと予想されていると指摘しています。

インフルエンザの死亡者が増加 昨秋からワシントン州で143人が死亡

アメリカのインフルエンザの流行期は通常、10月から4月頃とされています。ワシントン州保健局の発表によると、今シーズンは今年2月8日までにインフルエンザ関連で死亡した人はワシントン州全体で143人となりました。年齢別では65歳以上の高齢者の死亡者が107人と、特に多くなっています。また、郡保健局の2月15日までのデータで、州内最多の人口を有するキング郡で38人、隣接するスノホミッシュ郡で15人が死亡しています。スノホミッシュ保健局は、ワクチン接種、体調不良時の自宅待機、症状がある場合や脆弱な人の周囲ではマスク着用を推奨しています。ワクチン接種は重症化するリスクを減らす効果的な手段です。毎年10月頃にはインフルエンザの予防接種の呼びかけが始まります。子どもの予防接種スケジュールについては、下記をご覧ください。

日本人・日系アメリカ人の強制収容を可能にした大統領令9066号の発令から2月19日で83年

第2次世界大戦中に日本人・日系アメリカ人強制収容を実行させた大統領令9066号の発令から、2025年2月19日で83年となりました。日本によるハワイの真珠湾攻撃から約2ヵ月後の1942年2月19日、フランクリン・D・ルーズベルト大統領は大統領令9066号(Executive Order 9066)に署名し、国家の安全保障にとって「脅威」とみなされるすべての人物の強制退去を可能にしました。これにより、当時ワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州・アリゾナ州に住んでいた約12万人の日本人とその子孫の日系アメリカ人が、自然環境の厳しい内陸部10カ所に作られた収容所に強制収容されました。収容された人のうち約3分の1は日本から移住した日本人(一世)、約3分の2はアメリカ生まれのアメリカ人(二世や三世)でした。

ワシントン州ハヤック近くで M3.2の地震

18日午前9時54分、ワシントン州ハヤックの南南西約25kmでマグニチュード3.2の地震が発生しました。PNSN によると、震源の深さは8.82km(5.38 miles)。 ワシントン州で観測されている地震の一覧はこちら

シアトルのブルース・ハレル市長、施政方針演説で公共安全対策やインフラ整備の効果を強調 連邦政府の政策には懸念を表明

シアトルのブルース・ハレル市長は、18日に施政方針演説を行い、公共安全対策の効果が見られることを強調しました。シアトル警察の採用者数が退職者を上回り、ダウンタウンでは暴力犯罪が14%減少し、3rd Avenue では20%の減少が見込まれるなど、犯罪発生率の低下が見られます。また、ホームレスのテントやRVの数が減少しており、薬物対策としては対応チームが1,400件以上の通報に対応し、過量摂取のケースが25.1%減少しました。インフラ整備では、ウエスト・シアトルおよびバラードへのライトレール計画の加速を発表。新たにウォーターフロント・市民プロジェクト・サウンドトランジット事務所を設置し、設計や都市計画の調整を強化する計画です。また、パイク・プレイス・マーケットの歩行者優先化も計画されています。かねてから住宅不足が指摘されている点においては、供給の迅速化を目指し、許認可プロセスの効率化を進める方針を示しました。ハレル市長は連邦政府の政策への懸念を表明し、州政府や地方自治体のパートナーと連携し、連邦政府の措置に対して迅速かつ適切に対応できるよう調整を進めています。また、市長令を発令し、シアトル警察(SPD)および市職員が州法および市の法律を遵守し、移民の状況に関わらずすべての住民に奉仕することを明確にしました。シアトル市は違法な連邦資金の差し止めをめぐる訴訟に参加しています。施政方針演説の全文はこちら

タクウィラ市を走行中のバス車内で発砲 二人が負傷 バス運転手労働組合が安全対策の強化を要求

17日午後4時半ごろ、シアトル・タコマ国際空港から数マイルのタクウィラ市を走行中だったキング郡メトロのバス車内で発報があり、二人が負傷しました。シアトル・タイムズによると容疑者は現場から逃走し、見つかっていません。KIRO7によると、18日午前に労働組合の指導者らと地域住民がシアトル市議会の運輸委員会に出席し、安全対策の強化を求めました。昨年12月にはシアトル市内でキング郡メトロのバス運転手を刺殺した疑いで容疑者の男が逮捕され、起訴されました。

シアトルの連邦職員、大規模な人員削減に抗議デモ

シアトル地域の数百人の連邦職員が、Presidents’ Day にあたる2月17日に抗議デモを実施しました。これは、トランプ政権による連邦職員の大量削減に対して、全米の首都や主要都市で実施された抗議と連動しています。KOMO News などによると、ワシントン州での抗議デモは、シアトルのカル・アンダーソン・パークや連邦ビル、オリンピアのワシントン州議会議事堂で行われました。

これらの大規模な人員削減は、トランプ政権の連邦政府の縮小戦略の一環として実施されていますが、経験と専門知識を持つ職員の解雇が国家安全保障などに及ぼす影響が懸念されます。

シアトル・ストーム、ジュエル・ロイドをトレード オフシーズンの大改革へ

シアトル・ストームは、スターガードのジュエル・ロイドを Las Vegas Aces(ラスベガス・エーシズ)にトレードし、Los Angeles Sparks(ロサンゼルス・スパークス)からセンターのリ・ユエルーと2025年WNBAドラフトの全体2位指名権を獲得しました。SB Nation によると、シアトル・ストームはチームの再建を進めています。

ワシントン州議会、新たな州旗デザインを検討—ジョージ・ワシントンの肖像を削除へ?

ワシントン州議会では、州旗のデザインを変更し、初代大統領ジョージ・ワシントンの肖像を削除する案を盛り込んだ法案「HB1938」が提出されました。KIRO7NBC によると、現行の州旗は「デザインが複雑すぎる」「ワシントン州独自の個性を反映していない」との批判があり、変更を求める声が高まっています。法案は2月18日に州議会の「州政府および部族関係委員会」で公聴会が開かれる予定です。

ワシントン州旗

ワシントン州務長官室によると、ワシントン州旗は1889年にオリンピアの宝石商チャールズ・タルコット(Charles Talcott)によって最初にデザインされました。現在、州旗に使用されている州章では、ジョージ・ワシントンの肖像が青い背景に描かれ、金色のリングで囲まれ、そのリングには黒い文字が記されています。

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