「公園とかビーチでお酒を飲んではいけないんですか?」ー シアトルに来たばかりの方から、こんな質問を受けることがあります。観光で訪れた方も、移住したばかりの方も、日本と同じ感覚で行動するとトラブルになることがあります。
ワシントン州の飲酒に関する基本的なルールを紹介します。短期滞在の方も、長期在住の方も、渡航前にひとつ確認しておくと安心です。個別の状況については、必要に応じて専門家にご確認ください。
アメリカでの飲酒は21歳から
日本では飲酒は20歳以上と決まっていますが、アメリカでは21歳からお酒が飲めます。これはワシントン州だけでなく、全50州に共通する基準です。
お酒を購入する際は、レストランでもスーパーマーケットでも写真付きの身分証の提示を求められることがあります。観光中の方は日本のパスポートを携帯しておくと対応しやすいです。
21歳の誕生日前日はまだ購入できません。日付の認識を誤らないよう注意しましょう。
公共の場での飲酒は禁止|公園・ビーチ・路上
ワシントン州では、公園・ビーチ・路上など公共の場所での飲酒は法律で禁止されています(RCW 66.44.100)。日本では公共の場での飲酒が広く行われていますが、ワシントン州では同じ感覚で行動するとトラブルになる場合があります。
- 公園やビーチ、路上、小売店の前など、公共の場で飲酒する。
- 飲食店で酔い、他の客や店に迷惑な行為をする。
- 酔ってフラフラ歩いたり、道端ですわりこむ・寝る・吐く。
- 酔って迷惑行為をする。
観光中によくあるシーンとして、スーパーマーケットや酒類専門店で買ったお酒を、公園や海沿いで飲もうとするケースがあります。これも公共の場での飲酒にあたります。違反した場合は民事違反(Civil Infraction)として扱われ、罰金が科されることがあります。「飲んでいない、持っていただけ」でも、栓が開いていれば違反対象になる場合があります。
ただし、例外があります。許可証(Banquet Permit)を取得したイベントでは、公共の場でもアルコールが提供できる場合があります。結婚式や企業イベント、フェスティバルのビアガーデンやワインガーデンなどがこれにあたります。
車の中での飲酒·開封済み容器の持ち込みも禁止
車の中でお酒を飲むこと、または封の開いたアルコール容器を車内(トランクを除く)に置くことも禁止されています(RCW 46.61.519)。飲んでいなくても、栓を開けたボトルを助手席に置いていれば違反になる場合があります。
レンタカーを利用する観光客や出張者も同じルールが適用されます。ワイナリーやブルワリーなどを訪問した際に購入したお酒は、トランクに入れて運ぶのが基本です。
飲酒運転は刑事犯罪
アメリカでは、血中アルコール濃度0.08%以上での運転はDUI(Driving Under the Influence)として扱われます。交通違反ではなく刑事犯罪として扱われる点が、日本の制度とは異なります。
逮捕・起訴された場合、ビザや永住権の申請に影響が出る可能性があります。観光客の方も将来の渡航に影響することがあるため、飲んだ後の運転は避けてください。
詳細は「アメリカでの飲酒運転は刑事法違反!逮捕後の流れは?ビザへの影響は?」をご覧ください。個別のケースは専門家にご相談ください。
職場・学校での飲酒にまつわる文化の違い
「昨日飲み過ぎて」という失敗談は、日本では笑い話として受け取られることもあります。一方、アメリカでは、自己管理能力の欠如と見なされることが多く、職場での評価に影響する場合があります。
学生の場合も同様です。二日酔いで登校すると、学校のカウンセラーが介入するケースがあります。文化の違いを意識した行動が、日々の生活をスムーズにします。
ルールを知って、シアトルのお酒の文化を楽しむ
基本的なルールを知っておけば、安心して楽しめます。シアトルには個性豊かなクラフトビールのブルワリーやワイナリーのテイスティングルーム、レストランのドリンクメニューも充実しています。観光の方も在住の方も、安全にお酒の文化を存分に楽しんでください。


