ホッキガイの正式名称はウバガイですが、東北や北海道ではホッキといい、市場ではホッキガイと呼ばれています。
大きさは、殻長10cm、殻高8cm、殻幅6cm に達し、黒褐色で、2歳で7cmとなり、市場に出るサイズとなりますが、漁獲されなければ 20 年も生きるともいわれています。
4〜5月の産卵期と需要の少ない夏場に東京の市場に入荷しますが、味の良くなる寒期には東北・北海道の産地で高値で取引されるそうです。
生のむき身は褐色と白色ですが、ゆでるとピンク色に変化します。ゆでた状態で市場に出回るものが刺身となる場合が多いですが、実際は生の状態で食塩水で洗えば、刺身として食べられます。
生およびゆでたものは甘味があり、刺身、すし種の他、バター焼き、塩焼き、ぬた、きゅうりもみなどにも向いています。
宇和島屋・鮮魚部では、カナダ東海岸産で加熱した冷凍品の赤みがかったホッキガイ(surf clam、日本産のものより、やや大きめ)を、甘味のある美味な刺身商材として周年販売しています。
数年前に米国東海岸産の活ホッキガイ(live surf clam)を入荷したこともあります。