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カナダ政府、BC州で緊急地震速報システムの導入を完了 アメリカともデータを共有

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カナダ政府は29日、カナダで最も地震が多い地域の一つであるブリティッシュ・コロンビア州で緊急地震速報システム(Earthquake Early Warning:EEW)の導入を完了したと発表しました。

今年後半には、オンタリオ州東部とケベック州南部でも導入が予定されています。EEWシステムは、マグニチュード5以上、または震度IV以上の地震を検知すると警報を発し、揺れが激しくなる数秒前に “Drop, Cover and Hold On”(机の下などに入り、頭部を守り、机の足などにしっかり捕まる)を実行し、鉄道・交通(特に橋やトンネル)、航空機が対策を取る猶予を与えることが目的です。

USGS(アメリカ地質調査所)によると、カナダとアメリカは、科学技術やアルゴリズム、リアルタイムのデータ、公共安全情報を共有しているので、ブリティッシュ・コロンビア州やアメリカ西海岸の広範囲で強い揺れを引き起こすほどの大きな地震は両国のEEWシステムで検知され、速報が出されます。

ここワシントン州はカナダのブリティッシュ・コロンビア州と隣接しているので、国境付近にいる場合、カナダとアメリカの両国の緊急地震速報システムのいずれか、または両方から複数の警報を受け取る可能性があります。

USGS は、警報がどこから発せられたかに関係なく、すぐに “Drop, Cover and Hold On”「伏せる、覆う、しっかりつかまる」といった保護行動を取ることが大切だと呼びかけています。

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