キング郡議会の副議長であるレーガン・ダン議員は29日、キング郡保安局にヘイトクライムやバイアスクライムを専門とする新しい班を設立する法案をキング郡議会に提出したと発表しました。
プレスリリースによると、ダン氏は、「私たちは、コミュニティで発生している凶悪な暴力行為を止めるために、意味のある行動を取らなければならない」と語りました。
「全国的にも、この地域でも、ヘイトクライムが増加している中、キング郡保安局の副官らによる班を新たに設置することで、ここキング郡でもこれらの被害者が優先的に扱われるようになるだろう」。
キング郡検事局によると、キング郡で報告されたヘイトクライムは2018年の30件から2020年には59件と大幅に増加しています。その一方で、複数の調査によると、ヘイトクライムの多くは報告されていません。
キング郡保安官のミッツィ・G・ヨハンクネヒト氏は、「私たちのコミュニティには、憎しみや人種的偏見が存在する余地はない。ヘイトは、LGBTQやBIPOCの人々に対するいじめ、人種差別、暴言、暴力など、さまざまな形で現れる。この非良心的な憎悪は超党派の問題であり、克服するには私たち全員が協力して立ち向かう必要があることを認識させてくれたダン議員に感謝する」との声明を出しています。
提案によると、憎悪・偏見犯罪捜査班(The Hate and Bias Crime Unit )は、4人のキング郡保安官代理と1人のサポートスタッフで構成され、ヘイトクライムの事例を収集、分析、報告するための標準的なシステムの開発し、被害者やその家族の安全上の懸念、恐怖、苦痛に配慮したポリシーを確立することが任務となります。
また、保安官事務所がヘイトクライムの被害者に報告を促すためのコミュニティ参画計画(community engagement plan)を作成することも含まれます。
ヘイトクライムとは、ワシントン州法では、被害者の人種、肌の色、宗教、家系、出身国、性別、性的指向、性別表現やアイデンティティ、障害などを理由に、意図的に人やプロパティを脅かしたり傷つけたりすることと定義されています。
新しい班を設置することはヘイトクライムの急増を止めるのに十分かと KING5 に問われたダン氏は、「十分だとは思わないが、手始めにはなると思う」「ヘイトクライムとは、必ずしも人種に基づく犯罪だけではなく、性的指向に基づく犯罪もあり、あらゆる形のヘイトが存在するため、関係者を幅広く集めて、本気で取り組む必要がある」と答えています。
この班が設置され始動されるためには、キング郡の指導者らが法案を承認し、必要な資金を配分する必要があります。