イチロー選手の背番号「51」、マリナーズの永久欠番に 銅像建立も発表

シアトル・マリナーズは8月9日、本拠地 T-Mobile Park での試合前にイチロー選手の背番号「51」を永久欠番として正式に認定する式典を行いました。これは、イチロー氏がアジア人初の米国野球殿堂(National Baseball Hall of Fame)入りを果たしたことを受けてのものです。
この栄誉により、イチロー選手はケン・グリフィーJr.(#24)、エドガー・マルティネス(#11)らと並び、マリナーズにおいて背番号が永久に使用されない選手の一人となりました。また、マリナーズは来年、本拠地の外にイチロー氏の銅像を建立する計画を発表しました。

ドラッグストア大手ライトエイド(Rite Aid)、ワシントン州・オレゴン州で新たに11店舗閉鎖
ドラッグストア大手ライトエイド(Rite Aid)の経営破綻に伴う閉店がさらに拡大しています。8月9日(金)に米連邦破産裁判所が、CVS Pharmacyなど複数企業への資産売却契約を承認したことを受け、同日、ライトエイドはワシントン州とオレゴン州の計11店舗を閉鎖する方針を発表しました。閉店する店舗については下記の記事でご覧ください。

トランプ大統領、大学に人種・性別別の入学データ提出を義務付ける覚書に署名
8月7日、トランプ大統領は、連邦政府から財政援助を受けている大学やカレッジは、出願者、合格者、在校生について、人種と性別別の詳細な入学データを米国教育省に提出することが義務付ける大統領覚書(presidential memorandum)に署名しました。

ワシントン州フェリーの運賃が10月1日から値上げ
ワシントン州交通委員会は、ワシントン州フェリーの運賃を10月1日から3%引き上げ、来年5月1日にさらに3%引き上げることを承認しました。また、来年からすべての路線で夏季シーズンサーチャージを35%に引き上げ、試験的に、来年5月から複数回乗車券の有効期限を現在の90日から120日に延長することを決定しました。

ワシントン州でマラリアの地域感染か? ピアス郡で初の感染例を調査中
最近渡航歴のないピアス郡東部の女性が8月2日にマラリア(malaria)と診断され、州内初の地域感染の可能性が浮上。タコマ・ピアス郡保健局は、ワシントン州保健局とCDCが感染源を調査しています。米国内のマラリアの多くは渡航歴がある人に発症し、今回のような地域感染例は稀であることから、感染経路として渡航者から感染した蚊に刺された可能性があります。同局は、今回の事例は、迅速な対応が可能な公衆衛生体制の重要性を改めて示していると指摘しています。
マラリアは寄生虫が原因で、「ハマダラカ」という蚊(Anopheles mosquitoes)によって媒介される感染症です。主な症状は発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、倦怠感などで、悪化すると嘔吐や下痢を伴うこともあります。潜伏期間は7~30日で、人から人への直接感染はありません。マラリアは処方薬で治療可能ですが、診断・治療が遅れると命に関わることもあることから、早期診断が重要です。アメリカでは年間2,000~2,500例、ワシントン州では20~70例が報告されており、ほぼすべてが渡航関連です。2023年には、全米で20年ぶりに地域感染が10件報告されました。
ワシントン州保健局によると、予防策としては、蚊に刺されないことが最も重要です。EPA認可の虫よけスプレーの使用や長袖の着用、窓やドアに網戸を設置するなどの対策が有効です。水がたまりやすい場所(鳥の水浴び場、バケツ、タイヤなど)を排除し、蚊の繁殖を防ぎましょう。また、マラリア流行地域へ渡航する際は、事前に医療機関に相談し、必要に応じて予防薬の服用も検討しましょう。帰国後に症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
シアトル市長選・予備選挙2025:進歩派が現職ハレル市長をリード
8月5日に開票が始まったシアトル市の予備選挙(primary election)で、シアトル市長選は進歩派のケイティ・ウィルソン氏が現職のブルース・ハレル市長を僅差でリードしており、両者とも11月の本選挙に進む見通しです。KUOW によると、ハレル陣営は「2021年の予備選でも苦戦したが本選で大勝した」と自信を見せ、「市民がハレルの実績やコミットメントを知れば、ウィルソン候補の薄い経歴や急進的な政治姿勢との違いが明らかになる」と述べています。一方ウィルソン氏は「この結果は、シアトル市民がハレル政権の失敗に見切りをつけた証拠」とし、「生活費の高騰やホームレス問題に対して現政権は無策であり、誰もが暮らせる街を目指す私のビジョンが支持された」と主張しています。11月の本選に向け、注目の展開が続きます。集計結果はキング郡公式サイトでご覧ください。
ワシントン州の注目選挙
キング郡(King County)行政長官選では、Girmay Zahilay(キング郡評議会議員)がClaudia Balducci(キング郡評議会議長)をリード。次の執行役は2028年までの3年任期となる特殊な選挙です。その他、タコマ市長選、ミルトン市長選、エベレット市長選、タコマ港委員選挙など、地域の重要ポストでも多くの争いが繰り広げられています。集計結果はキング郡公式サイトでご覧ください。
アラスカ航空、2026年春からシアトル発ロンドン&レイキャビク直行便を新規就航

©︎Alaska Air Group
アラスカ航空は2026年春より、シアトル・タコマ国際空港(SEA)からロンドン・ヒースロー空港(LHR)およびアイスランドのレイキャビク・ケプラヴィーク国際空港(KEF)への直行便を新たに運航開始することを発表しました。チケットの販売は今秋より開始予定です。

シアトル大都市圏の大気の質が悪化 オリンピック半島の山火事の影響続く
オリンピック半島西部で続いているベア・ガルチ火災の影響で、ワシントン州西部の大気の質が悪化しています。8月4日午前の時点ではピュージェット湾周辺のほとんどの観測所やセンサーは「良好(緑)」を示していましたが、その後は再び「中程度(黄色)」に戻っています。ワシントン州によると、火災に最も近い地域を除けば、今後数日間でピュージェット湾周辺の大気質が中程度を悪化することはないと予想され、良好と中程度の間を行き来する見込みです。
今後数日は気温が低めで湿度も高く、火災の活動は最小限に抑えられることが期待されます。特に、8月6日は早朝にワシントン州西部を前線が通過し、全域で一日を通して雨が降る見込みであることから、消火活動に良い影響があることが期待されています。

マイクロソフト、ワシントン州で新たに40人を解雇を決定

マイクロソフトは4日、新たなレイオフを州政府に報告しました。ワシントン州雇用保障局(Employment Security Department, ESD)による企業人員整理に関する告知(WARN)によると、ワシントン州で今回のレイオフの対象となるのは40人(10月3日開始)。シアトル・タイムズによると、これは同社が今年に入って発表した世界規模の人員削減とは別のものです。同社は5月に6,000人超、7月にさらに9,000人の削減を発表していました。ワシントン州内では、これまでに合計3,160人の従業員が今年解雇されており、今回のレイオフもこれに含まれます。解雇のニュースが発表される一方で、同社の2025会計年度第4四半期・6月30日終了)は、売上764億ドル(前年比18%増)、1株当たり利益3.65ドル(24%増)と市場予想を上回りました。今後は最大300億ドルを投じてデータセンター拡充とAI投資を強化する方針で、時価総額は4兆ドルに迫っています。
ワシントン州雇用保障局は、州内の労働者と雇用主を支援するための主要な政府機関です。失業保険、育児・医療休暇制度、職業訓練、雇用統計の提供など、幅広いサービスを提供しています。
アメリカ政府、観光・商用ビザに最大1.5万ドルの保証金 違法滞在取り締まり強化の新プログラム
アメリカ合衆国の国務省は、2025年8月20日から12ヶ月間、特定の国からの入国者に最大15,000ドルの保証金を要求する試験的プログラム(Visa Bond)を開始すると発表しました。このプログラムは、主に不法滞在(オーバーステイ)が多い国からの訪問者に適用され、B-1(ビジネス)およびB-2(観光)ビザ申請者に対して、審査時に保証金を支払わせるというもので、ビザの条件を遵守し、期日内にアメリカを出国した場合に返金されることが前提です。また、指定された空港(ボストン、ニューヨーク、ワシントン D.C.)から出入国する必要があります。
マリナーズ、レンジャーズとのシリーズに勝利!フリオ・ロドリゲスが偉業を達成
シアトル・マリナーズはテキサス・レンジャーズとの4連戦で3勝し、アメリカン・リーグ西地区およびワイルドカードでレンジャーズに2ゲーム差をつけました。さらに、アメリカン・リーグ西地区首位のヒューストン・アストロズがボストン・レッドソックスに3連敗したことで、マリナーズはアストロズに2.5ゲーム差に迫っています。シーズン残りに向けた希望も見えてきました。
マリナーズのフリオ・ロドリゲス(24)は、今季20本目・キャリア100本目のホームランを放ち、デビューから4シーズン連続で「1シーズンで20本以上のホームラン」と「20盗塁」を達成するという、MLB史上初の偉業を成し遂げました。MLB.com によると、ロドリゲスはマリナーズの選手としてキャリア100本目のホームランを達成した17人目の選手。達成に要した542試合は、チーム史上、カル・ラレー(482試合)、アレックス・ロドリゲス(470試合)に次いで、3番目に速いペースでの達成となります。