アパホテル、アメリカ初の直営施設をシアトルで開業 旧ヒルトン・シアトルをリブランドした『Coast Seattle Downtown Hotel by APA』をプレオープン
アパホテルのアメリカ初の直営ホテル『Coast Seattle Coast Seattle Downtown Hotel by APA』が、14日に シアトルのダウンタウンにプレオープンしました。
旧ヒルトン・シアトルを同社の北米展開ブランド 『Coast Hotels by APA』としてリブランドしたもので、 APA Hotel USA, Inc.(本社:デラウェア州)が所有し、 Coast Hotels USA, Inc. が賃借し運営管理します。同ホテルは、グループ全体における米国・第1号所有ホテルとなります。
シアトルのミドルスクール、校内で携帯機器をロックするシステムを導入
シアトルのウォーリングフォードにあるハミルトン・インターナショナル・ミドルスクールは、今年9月に始まる2024-2025年度から、登校してから下校するまでの間、携帯電話やスマートウォッチ、イヤホンをポーチに入れてロックすることを義務付けることになりました。KING5によると、このポーチは Yondr 社が制作したロック機構が付いたキャンバス製で、生徒は登校時に携帯機器を入れてロックして持ち歩き、下校時に開錠ステーションで開錠することができます。
バンプストックの販売所持 ワシントン州では引き続き違法
米国連邦最高裁判所は14日、半自動小銃を機関銃のように連続発砲できるようにする付属品バンプストック(bumpstock:反動吸収装置)の禁止を無効としました。AP 通信によると、バンクストックは2000年代に開発され、2010年に連邦政府が販売を許可しましたが、2017年にラスベガスで起きた無差別銃乱射事件の犯人が使用したことから、2019年に当時のトランプ政権が販売・所持を禁止していました。この事件では60人が死亡し、さらに数百人が負傷しています。なお、連邦最高裁によるこの判断は、州法でバンプストックの販売・所持を禁止しているワシントン州には影響を及ぼしません。
COVID-19の感染拡大
夏の旅行シーズンが始まり、再び COVID-19の感染拡大が始まっています。ワシントン州では、5月末と6月初めに COVID-19が原因での救急(ED)の訪問が約3分の1増加し、入院も増加していることがわかりました。同様の傾向は全米で見られます。こうした状況を受け、キング郡公衆衛生局は「旅行中に病気にならないよう、空港の待合室のような混雑した場所ではマスクを着用してください」と呼びかけています。
アメリカの消費者の食料品への支出に占めるAmazonの割合はわずか2.8%
今年4月、アマゾン(本社:シアトル)はキャッシャーなしで清算ができる技術 『Just Walk Out』のシステムをAmazon Fresh の店舗から撤去すると発表し、一部の店舗を閉鎖したほか、新規店舗の開店を保留し、食料品事業部門で人員削減を行いました。アマゾンの食料品事業部について報じるシアトル・タイムズの記事によると、消費者の食料品への支出比較で、2023年3月から2024年3月までの間、ウォルマートは全体の20%、クローガーはほぼ10%、コストコは8%でしたが、アマゾンはわずか2.8%で、その半分以上はホールフーズでの店舗での購入によるものです。また、アマゾンのオンライン食料品販売は2020年以来年々成長しているものの、昨年はウォルマートは490億ドル、アマゾンは360億ドルでした。アマゾンは、『Just Walk Out』の代わりに、カートについた画面で価格や節約できた額をリアルタイムで確認できる上にキャッシャーを使わないダッシュ・カート(スマートカート)を導入しています。
NOAA、マカー族が長年求めてきた捕鯨の権利授与を決定
NOAA(海洋大気庁)は13日、ワシントン州のマカー族に再びワシントン州沖でコククジラ(gray whales)を捕獲する法的権利を与えることを決定したと発表しました。シアトル・タイムズによると、マカー族は海洋哺乳類保護法の免除が認められ、長年要求してきた権利を手にしたことになります。NOAA の発表によると、マカー族はこの免除により10年間で最大25頭のコククジラの捕獲が許可され、早くて今年の秋に捕鯨を再開できる可能性があります。なお、マカー族は捕鯨のたびに申請を行い、その過程の一環として、NOAAはコククジラの個体数を確認し、公的な意見募集期間を設ける必要があります。
バクテリアによる水質汚染でシアトルの一部のビーチが閉鎖
バクテリアによる水質汚染が確認されたことから、シアトル公園&レクリエーション局がレイク・ワシントン沿いの複数のビーチを閉鎖しています。また、海に面したバラードのゴールデン・ガーデンズ・パークにも、同様の理由で警告が出されています。ビーチに出かける前に、キング郡の公式サイトで最新情報を確認する必要があります。
アマゾン、手頃な価格の住宅開発に14億ドルの追加投資を決定
アマゾン(本社:シアトル)は、同社従業員が多く集中しているピュージェット・サウンド地域、バージニア州アーリントン、テネシー州ナッシュビルで、新たに14,000戸の手頃な価格の住宅を開発・維持するため、14億ドルを追加投資することを決定したと発表しました。同社は2021年に5年間で2万戸の手頃な価格の住宅を開発することを目指して20億ドルの住宅公平基金 Housing Equity Fund を立ち上げましたが、3年間で22億ドルを提供して2万1,000戸以上の手頃な価格の住宅の開発に成功。今回の追加投資で、合計36億ドル、合計35,000戸の手頃な価格の住宅ユニットを支援することを目標としています。シアトル・タイムズはこの件について「ピュージェット・サウンド地域にはアマゾンの本社があり、同社や他のテック企業は手頃な価格の住宅プロジェクト支援に取り組んでいるが、従業員の給与が高額であることが、生活費の急騰に寄与しているとの批判も受けている」とも報じています。
ワシントン大学のカウス学長、来年6月の退任を発表
2015年からワシントン州最大の公立大学であるワシントン大学の学長を務めてきたアナ・マリ・カウス氏が、2回目の任期5年が終了する来年6月をもって退任すると発表しました。カウス学長は1986年にワシントン大学の心理学の教授となり、2015年に第33代学長に就任。来年6月以降は再び教員のポジションに戻る予定とのことです。発表全文はワシントン大学の公式サイトに掲載されています
航空機が誤って滑走路で衝突する事故を防ぐ技術が運用テストへ
航空機が誤って滑走路で衝突する事故を防ぐ技術が運用テスト中です。このニュースは、6月11日付のシアトル・タイムズの一面に掲載されました。この重要なプロジェクトを率いるのは、Honeywell社の航空エンジニア・石原康雄さん。以前にジャングルシティで留学生によるインタビューシリーズにも登場してくださった方です。シアトル・タイムズの記事には、石原さんの写真も掲載されています。
全米の賃料の中央値、前年比0.8%増 シアトルは全米9位
Redfin が16日に発表したレポートによると、5月の全米の賃貸料の中央値は前年同月から0.8%上昇して$1,653となり、2022年10月以来の最高額を記録しました。賃貸料の中央値は11ヶ月連続の減少を経て、4月・5月と2ヶ月連続の増加(4月には前年比0.9%の増加)となっています。月次ベースでも0.5%上昇しました。全米の大都市で最も賃料が高いのはカリフォルニア州サンノゼの$3275。シアトルは$2090で全米9位、前年同月から5.9%下落しています。詳細は Redfin の公式サイトでご覧ください。
ジェームズ・ビアード賞、ワシントン州の受賞者なし
「アメリカの料理界のアカデミー賞」といわれるジェームズ・ビアード賞の受賞者が11日にシカゴで発表され、今年もワシントン州の受賞者はいませんでした。しかし、日本出身のシェフが三人も受賞するという史上初の結果となりました。
・Emerging Chef 部門 ワシントンD.C. Perry’s Masako Morishita さん
・Outstanding Pastry Chef or Baker部門 メイン州ポートランド Norimoto Bakery Atsuko Fujimoto さん
・Best Chef: Great Lakes部門(IL, IN, MI, OH)ミシガン州クローソン Sozai Hajime Sato さん
Sozai の佐藤はじめさんは、ウエスト・シアトルにある『益子』の創業オーナーです。今年の受賞者一覧はこちら。
スタートアップエコシステムの世界ランキング シアトルは世界10位から世界20位に急落
Startup Genome が毎年発表する世界のスタートアップのエコシステムについての報告書The Global Startup Ecosystem Report 2024(GSER 2024)で、シアトルは世界の主要スタートアップ地域のランキングで昨年から10位後退し、20位にランクを下げました。詳細は以下の記事でご覧ください。
Trader Joe’s がシアトルのグリーンウッドに出店許可を申請
食料品店の Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ)がシアトルのグリーンウッドに再開発されたアパートの1階に新しい店舗を開設するための許可を申請したと、KING5が報じました。現時点で、オープン日程は発表されていません。この店舗スペースはもともとセーフウェイが入っていましたが、2018年6月に閉店しています。トレーダー・ジョーズは全米に591店舗(2024年5月28日現在)、シアトル市内に5店舗、ショアラインに1店舗、ベルビューに2店舗、カークランドに1店舗、ビュリエンに1店舗を展開しています。