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シアトルの注目ニュース&話題:2025年3月10日(月)〜14日(金)

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目次

カナダからワシントン州への訪問者数が減少 関税と併合発言の影響で

1月20日に始動したトランプ政権による、カナダからの輸入品に対する関税や、カナダを「アメリカの51番目の州」にする可能性を示唆する発言が、カナダ国内での反米感情を煽っていることが連日報じられています。Forbes によると、カナダ国家統計局の発表で、2月に陸路で米国に渡航したカナダ人は前年同月比23%減少し、空路で米国に渡航したカナダ人は同2.4%減少したことがわかりました。また、カナダの主要旅行代理店であるフライトセンターは、米国へのレジャー予約が40%減少したと報告しています。AP によると、米国旅行協会は、カナダからの訪問者数が10%減少した場合、全米で21億ドルの収益損失と14,000人の雇用喪失が生じる可能性があると予測しています。カナダと隣接しているワシントン州にとっても他人事ではなく、シアトル・タイムズによると、カナダのブリティッシュ・コロンビア州からワシントン州へ南下するカナダのライセンスプレート(ナンバープレート)を付けた車の通過数が、2025年2月は前年同月比で29%減少しました。

オリンピック国立公園のホー温帯雨林への道路封鎖:道路修復の遅れと連邦支援の重要性

ワシントン州のオリンピック国立公園のホー温帯雨林(Hoh Rain Forest)は、大雨の影響でホー・リバーが溢れてジェファーソン郡のアッパー・ホー・ロード(Upper Hoh Road)を遮断したため、2024年12月20日からアクセスできなくなっています。この道路は世界遺産に指定されているホー温帯雨林のビジターセンター、キャンプ場、ピクニックエリア、トレイルヘッドへにアクセスする唯一の道路で、観光業や地元経済、特にワシントン州フォークス市への影響が大きいことから、3月13日、ボブ・ファーガソン知事は、ワシントン州の予備費から62万3,000ドルを割り当てて修復を進め、5月までに再開できるようにすることを発表しました。しかし、KUOW によると、災害宣言が出されていないため、連邦政府からの援助は確保されていないことから、ワシントン州の緊急対応当局は2024年11月に西ワシントンを襲った爆弾低気圧に関する災害宣言を拡大し、ジェファーソン郡を含めるための作業を進めています。

血中アルコール濃度引き下げ法案、ワシントン州で今期も成立せず

ワシントン州では、飲酒運転が交通事故による死亡の主な原因となっています。Washington Traffic Safety Commission(WTSC)によると、2023年に交通事故で死亡した人は1990年以来最多の810人で、そのうち半数以上が飲酒運転が原因でした。対策として、血中アルコール濃度(BAC)の法定限度を0.08%から0.05%に引き下げる法案(上院法案5067)がジョン・ローヴィック上院議員によってワシントン州議会に再提出されましたが、今期も成立しませんでした。成立していれば、2026年7月1日に施行され、ユタ州に続いて、0.05%のBAC制限を設ける州になるはずでした。

ワシントン州、教育省の大幅縮小に反対する訴訟に参加

ワシントン州を含む21の民主党州の司法長官が、トランプ政権による米教育省の大幅な人員削減に対し、違法かつ違憲であるとして連邦裁判所に提訴する訴訟に参加しました。 APAXIOS などによると、この削減により、K-12教育への資金提供や支援が大幅に遅延または失われる可能性が指摘されています。また、ワシントン州のK-12教育資金の約7%は連邦政府からの助成金に依存しており、その多くは連邦議会が設定した資金配分の公式に基づいて割り当てられています。

ワシントン州弁護士会、法曹界の独立を守る声明を承認 ― 大統領令に深刻な懸念を表明

ワシントン州弁護士会(WSBA)の理事会は12日、特定の弁護士や法律事務所をその法的代理活動を理由に標的とする2つの大統領令に対し、深刻な懸念を表明する声明を承認しました。WSBAは、このような措置が法曹界の独立性を脅かし、民主主義の根幹を揺るがすものであると強調し、「弁護士は政府からの報復を恐れることなく依頼人を代理できる自由を持つべきであり、それがすべての人にとっての司法アクセスを確保するために不可欠である」と述べています。この立場は、政府による裁判所や法曹界の弱体化を拒否するアメリカ弁護士会(ABA)の見解とも一致しています。

連邦裁判所、解雇された試用期間中の連邦職員の復職を命令 トランプ政権による解雇は違法と判断

カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所のウィリアム・H・アルサップ判事は13日、米国人事管理局(OPM)およびその代理局長チャールズ・エゼルを相手取った仮差し止め命令を認め、OPMには試用期間中の連邦職員を解雇する権限がなく、その解雇は違法であると判断しました。この訴訟に参加したワシントン州のニック・ブラウン司法長官の発表によると、裁判所は、退役軍人省、農務省、内務省、エネルギー省、国防総省、財務省(Departments of Veterans Affairs、Agriculture、Defense、Energy、Interior、Treasury)に対し、試用期間中の職員の解雇を停止して復職させ、OPMがどの職員を解雇すべきかについて連邦機関に指示を与えることを禁止しました。さらに、各機関は裁判所に対し、命令遵守の報告書を提出する必要があるほか、解雇された職員が利用可能な行政手続きが実際に存在するのか、あるいは控訴審査委員会や特別顧問局の職員の解雇によってその手続きが事実上破壊されたのかを判断するための証言録取(デポジション)および追加の弁論を命じました。ブラウン司法長官はニュースリリースで、「本日の命令は、復職する職員と法の支配にとっての勝利だが、この訴訟はまだ終わりではない」と述べました。「法を無視する大統領による被害の確認はまだ続いている。大統領は今もなお、ワシントン州民に必要な政府機能を妨害するために、新たな方法で憲法違反を繰り返している」。今後、裁判所は、仮差し止め命令の対象に他の連邦政府機関を含めるかどうかを検討することができます。

カスケード山脈に冬季気象警報・注意報

ナショナル・ウェザー・サービス(NWS)が、ワシントン州のノース・カスケード山脈西部の斜面およびノース・セントラル・カスケード山脈の斜面および峠に対し、冬季気象注意報(winter storm advisory)を14日午前5時まで出しています。対象地域は、ハミルトン、デミング、ダーリントン、インデックス、スカイコミッシュ、マウントベーカー・スキーエリア、コンクリート、スティーブンズ・パス、スノコルミー・パス、メープルフォールズ、バーリング、ニューハレム、ライマン)降雪量は最大5インチ(約13cm)、一時的に雪が強く降る時もあり、最大風速40マイル/時(約64km/h)の突風が発生する可能性あり。岳峠付近では、雪や圧雪、氷、シャーベット状の路面が発生し、走行が困難になる可能性もあるそうです。

また、ワシントン州南部のカスケード山脈には、14日午前5時まで冬季気象注意報(winter storm advisory)、14日午後2時から16日午後11時まで冬季気象警報(winter storm warning)が出されています。対象地域は、セント・ヘレンズ山、インディアン・ヘブン・ウィルダネス、ラーチ・マウンテンを含み、14日午前5時までの予想降雪量は4~8インチ(約10~20cm)で、14日午後2時からは大雪が予想され、総積雪量は2~3フィート(約60~90cm)、風速は最大35マイル/時(約56km/h)に達する見込みです。

最新の道路情報・チェーン規制について
ワシントン州の道路情報: wsdot.com/travel/real-time/map を確認すること
オレゴン州の道路情報: 511に電話、www.tripcheck.com を確認すること

シアトル市長選挙 現職のハレル氏が再選出馬を表明

シアトルのブルース・ハレル市長が正式に再選を目指すことを発表しました。ハレル市長は、治安改善、住宅問題、経済発展を中心に実績を強調し、約15年ぶりに2期目を狙います。現時点で、シアトル交通利用者組合共同創設者のケイティ・ウィルソン氏(労働者支援を訴える)、サステナブル・シアトルのリーダーの一人で俳優・活動家のライ・アームストロング氏(住宅投資強化を主張)、キャピトル・ヒルの小企業経営者で活動家のレイチェル・サベージ氏(薬物・精神医療政策の見直しを提案)、テントシティ3在住でホームレス問題に取り組むジョー・モロイ氏なども、出馬表明をしています。立候補の締め切りは5月のため、今後さらに増える可能性があります。予備選は8月5日、本選は11月4日に行われます。

イギリスからの観光客を勾留 ビザ免除プログラム違反の疑いで

アメリカの家庭にホームステイして家事を手伝う代わりに宿泊場所を提供してもらっていたというイギリスからの女性観光客が逮捕され、タコマのノースウェスト収容センターに拘留されていると KUOW や BBC などが報じました。BBCは、レベッカ(ベッキー)・バークさん(28)は、ロンドンを拠点に活動しているコミックアーティストで、1月初旬にニューヨークから入国し、その後、オレゴン州ポートランドでホストファミリーの家で宿泊の対価として家事を手伝っていたと報じています。そして、2月下旬にシアトルへ移動し、同月28日にカナダへの入国を試みましたが、カナダの入国審査官がレベッカさんがアメリカ滞在中に行っていた「宿泊と引き換えの家事手伝い」が労働に該当するとして入国を拒否し、引き返したレベッカさんは米国移民税関執行局(ICE)に逮捕されました。米国税関国境警備局(CBP)の広報担当者は、「ビザ免除プログラムで米国を訪れる者は、いかなる報酬のためにも労働することは認められていません。これには、宿泊や食事と引き換えの労働も含まれます」と説明しています。

レベッカさんがホストファミリーを見つけるのに利用したのは Workaway というウェブサイトだったそう。KUOWの記事にもありますが、このウェブサイトでアメリカの受け入れ先リストにアクセスすると、「If you are NOT a US CITIZEN and are planning to visit to work, volunteer or study, YOU WILL NEED THE CORRECT VISA. To find out more information you need to contact the embassy in your home country BEFORE travelling.」という注意書きがポップアップで表示されます。「アメリカ合衆国の市民でない場合、仕事、ボランティア活動、または留学を目的として訪れる場合は、適切なビザが必要です。渡航前に、必ず母国の大使館に連絡し、詳細な情報を確認してください」という意味ですが、カナダのリストでも、カナダ市民でない人に適切なビザの取得を求める注意書きが表示されました。

日本人にも馴染み深いビザ免除プログラム(VWP)ですが、これからこのプログラムで渡米する予定の方は、改めて下記のコラムをご一読ください。

ワシントン州司法長官事務所、シアトルの法律事務所を支持するアミカスブリーフ提出に参加

ワシントン州のニック・ブラウン司法長官は12日、21州の司法長官とともに、シアトルの法律事務所パーキンス・コーイを支持するアミカスブリーフ(法廷助言書)をコロンビア特別区連邦地方裁判所に提出しました。司法長官室の発表によると、同法律事務所が特定の依頼人を代理し、大統領が好まない立場を取ったことにより、トランプ大統領に標的とされています。大統領が3月6日に発令した大統領令に添付された説明資料には、ホワイトハウスが「パーキンス・コーイがトランプ政権に対して訴訟を起こしてきたことを容認しない」と明記されていたことについて、司法長官らは「特定の弁護士や特定の見解が法廷に達すること自体を阻もうとする試み」であると主張しています。ブラウン司法長官は「大統領の違法な命令は、明らかにパーキンス・コーイを威圧し、大統領が気に入らない案件や依頼人を扱ったことに対する報復を意図している」と述べました。

このアミカスブリーフでは、パーキンス・コーイ法律事務所と州政府がこれまで法廷で対立する立場にあったことを認めつつ、政治的背景に関わらず、依頼人が適切に代理されることが重要であり、それによって裁判官、陪審員、裁判制度が公正で合理的な判断を下せると主張しています。

シアトル・シーホークス、QB サム・ダーノルドと契約

シアトル・タイムズは、シアトル・シーホークスがフリーエージェント市場で最高のQBとされるサム・ダーノルドと契約したと報じました。ダーノルドは昨シーズン、ミネソタ・バイキングスを14勝3敗に導き、パス獲得ヤード(4,319ヤード)でNFL5位、パサーレーティング(102.5)で6位を記録。プロボウルにも選出され、NFL MVP投票で10位に入るなど、リーグ屈指の成績を残しています。しかし、NFL.com のボビー・コーナック記者は、ダーノルドがシーホークス2年目のヘッドコーチであるマイク・マクドナルドの下で大きく変化している攻撃陣に加わることになるが、「ここ数年ずっと課題となっている攻撃ラインが改善されなければ、ダーノルドは前任者のように自ら補う方法を見つける必要がある」と指摘しています。

銃の購入に許可証と取り扱い訓練を義務付ける法案 ワシントン州上院へ

ワシントン州で銃を購入する際に許可証と取り扱いの訓練を受けるセーフティ・コースの修了(a permit and the completion of a safety course)を義務付ける提案が下院を通過し、上院へ送付されたとシアトル・タイムズが報じています。下院法案1163は、銃の購入にはワシントン州警備隊を通じて5年間有効な許可証を取得、申請時の指紋提出、過去5年以内に銃器安全コースを修了したことを証明する証明書提出を義務付けるものです。The Spokesman-Review によると、この法案の支持者はワシントン州の治安を強化できると主張していますが、これに反対する議員は「許可証に料金がかかることは、憲法上の銃所持権を侵害する」と主張しています。現時点で、ワシントン州警備隊による運営予算は約1,370万ドルと見積もられていますが、許可証の費用は法案に明記されていません。

シアトルのテスラの倉庫でサイバートラック4台が焼失 

3月9日午後11時13分頃、シアトルのソードー地区にあるテスラ社の保管用駐車場で火災が発生し、4台のテスラ・サイバートラックが被害を受けました。AP 通信KING 5 などによると、被害を受けた車両が駐車されていたのは、シアトルの 4th Avenue South と South Spokane Street 付近の駐車場です。火は10日午前1時には消し止められ、この火災による負傷者はおらず、これらの車両以外への被害も報告されていません。現在、シアトル消防局が出火原因を調査中です。AP 通信は、テスラとそのCEOであるイーロン・マスク氏をめぐる緊張の高まりについて触れ、最近では、オレゴン州のテスラ販売店で発砲事件が発生したほか、コロラド州の販売店では火炎瓶による破壊行為が発生したと報じています。

デトロイトの金融テクノロジーグループ Rocket Companies、シアトルの Redfin Corporation を買収

金融テクノロジーグループ(本社:デトロイト)の Rocket Companies がシアトルで創業した不動産リスティングサイト、Redfin Corporation を17.5億ドルで買収する契約を結びました。GeekWire が報じました。シアトル・タイムズによると、Rocket は Redfin の株式を全株式取引で12.50ドルで買い取るとの声明を発表。レッドフィンの株は金曜日に5.82ドルで取引を終え、シアトルに本社を構える同社の時価総額は約7.36億ドルとなっています。Redfin のCEOグレン・ケルマン氏は続投する予定。シアトル・タイムズによると、昨年、Redfin は1億6480万ドルの損失を計上し、先月は450人の従業員を解雇すると発表しましたが、この買収によって、赤字や解雇、業績不振の事業部門の分社化を経た後、経営を維持するのに役立つと見込まれています。

米国中小企業庁(SBA)、サンクチュアリ・シティの地域事務所を移転する計画を発表

米国中小企業庁(SBA)は、シアトルを含む6つのサンクチュアリ・シティ(Sanctuary City)にある地域事務所を移転する計画を発表しました。サンクチュアリ・シティとは、移民の法的地位に関係なく、連邦移民当局との協力を制限する政策を採用している都市のことで、AP 通信によると、アトランタ、ボストン、シカゴ、デンバー、ニューヨークシティ、シアトルが対象となっており、移転先の詳細は未発表ですが、より費用効果が高く、アクセスしやすい場所への移転が予定されています。また、SBA は融資が申請できるのは米国市民のみとし、外国籍の住民の所有する企業は申請できないように条件を変更します。 これらの変更は、トランプ大統領の「開かれた国境の税金による助成金の廃止」という行政命令に基づき、移民政策に関する厳格な方針を反映しています。

ワシントン州、アダムズ郡に違法な連邦移民執行停止を要求

ワシントン州のニック・ブラウン司法長官は10日、アダムズ郡保安官事務所が連邦移民当局と協力し、移民というステータスだけを理由に人々を拘束し、連邦捜査官が拘束中の人々を尋問することに協力し、州民の個人情報を数百人単位で定期的に移民当局に提供していたとして、アダムス郡を告訴しました。ワシントン州法は、連邦当局が連邦移民法を執行することを妨げるものではありませんが、2019年に制定された「Keep Washington Working Act」に基づき、州の法執行機関、郡の保安官、地元警察署が連邦移民法の執行に協力することを禁止しています。スポケーン郡上級裁判所に提出された訴訟では、ワシントン州政府はアダムズ郡保安官事務所にワシントン州法に従うよう求めています。発表全文はこちら

シアトルのウォーターフロントに新しいバイクレーンが完成

©︎SDOT

ウォーターフロントの公園沿いに、パイオニア・スクエアとベルタウンを結ぶ1.2マイル((約1.9キロ)の自転車道(bike lane)が完成し、3月8日にオープンしました

さらに、今年の夏にはこの自転車道が0.6マイル((約0.9キロ)延長されるほか、2026年にはオリンピック彫刻公園とピア62の間のアラスカン・ウェイ東側に新しい自転車道が完成する予定です。シアトルのウォーターフロントは、アラスカン・ウェイ高架橋の撤去に始まり、大規模な再開発が進んでおり、昨年にはパイク・プレース・マーケットとウォーターフロントを結ぶオーバールック・ウォークも完成しました。

この自転車道には、スアクワミッシュ部族とマクルシュート部族との協力のもと、この地域の先住民の文化を反映した新しいアート作品が設置されています。このアートを手がけたのはシアトル出身でロサンゼルス在住のオスカー・トゥアゾン氏で、22組のダグラス・ファーの柱と梁、6本の柱でサリッシュの伝統的な家の柱を現代的に表現したものです。

シアトル・シーホークス、主力3選手を放出 オフェンスの再編成を実施

シアトル・シーホークスは、大幅なチーム編成を行いました。対象となったのは、QBジーノ・スミス、WRタイラー・ロケット、WR DKメトカーフの三人。NFL.com によると、シーホークスは、QBジーノ・スミスをラスベガス・レイダースへトレードし、レイダースは2025年の3巡目指名権をシアトルに提供することになります。2022年からシアトルで復活に成功し、在籍期間中に2度のプロボウル選出を果たしたスミスは、レイダースの新監督に就任した元シーホークスのピート・キャロルと再び組むことになります。また、ベテランのワイドレシーバー(WR)タイラー・ロケットは、シーホークス在籍10年を経て放出されました。さらに、シーホークスで6シーズンを過ごしたワイドレシーバー(WR)DKメトカーフはトレードを要請し、ピッツバーグ・スティーラーズに移籍して5年1億5千万ドルの契約を結びました。シアトルタイムズによると、これにより、DKメトカーフの年俸はNFLのワイドレシーバーとしては4番目となり、シアトルからのトレードを要請した際に示した希望を実現したことになります。

カナダ自由党の党首選挙でマーク・カーニー元カナダ銀行(中央銀行)総裁が当選 次期首相に就任へ 米国への報復関税の継続を表明

カナダの与党・自由党(Liberal Party)の党首選挙が行われ、マーク・カーニー元カナダ銀行(中央銀行)総裁が選出されました。2015年からカナダの首相を務めたジャスティン・トルドー首相(53)は今年1月に辞意を表明しており、正式に辞任した後、カーニー氏が第24代首相に就任します。首都オタワで行われた党員集会で勝利演説を行ったカーニー氏は、米国のトランプ政権による圧力に対抗し、米国からの輸入品に対する報復関税を継続することを表明しました。

以下は、カーニー氏がトランプ政権について演説で言及した部分です。演説全文はこちら

There’s someone who’s trying to weaken our economy. Donald Trump. Donald Trump has put unjustified tariffs on what we build, on what we sell, on how we earn a living. He’s attacking Canadian workers, families, and businesses. We can’t let him succeed and we won’t. I’m proud of the response of Canadians who are making their voices heard and their wallets felt. I’m grateful for how Canadian provinces are stepping up to the fight. Because when we’re united, we are Canada Strong. The Canadian government is rightly retaliating with our own tariffs that will have maximum impact in the United States and minimum impact here in Canada. My government will keep our tariffs on until the Americans show us respect … And make credible, reliable commitments to free and fair trade. In the meantime, we will ensure that all proceeds from our tariffs will be used to protect our workers.

The Americans want our resources, our water, our land, our country. Think about that for a moment. If they succeed, they will destroy our way of life. In America, healthcare is a big business. In Canada, it’s a right. America is a melting pot. Canada is a mosaic. America does not recognize differences. It does not recognize the First Nations. And there will never be rights to the French language. The joy of living, culture, and the French language are part of our identity. We must protect them; we must promote them. We will never, ever, trade them for any trade deal!

America is not Canada. And Canada never, ever, will be part of America in any way, shape, or form. We didn’t ask for this fight, but Canadians are always ready when someone else drops the gloves. So, Americans should make no mistake… In trade, as in hockey, Canada will win. But this victory will not be easy. We are facing the most significant crisis of our lives. We will have to do extraordinary things … together. We will have to build things we never imagined, at a pace we never thought possible. And above all, we must put people before money. We must unite, to build the strongest, fairest, and freest country in the world.

「私たちの経済を弱体化させようとしている者がいる。ドナルド・トランプだ。トランプは、私たちが作るもの、売るもの、そして生計を立てる手段に対して不当な関税を課している。彼はカナダの労働者、家族、企業を攻撃している。私たちは思い通りにさせるわけにはいかないし、決して思い通りにさせない。私は、声を上げ、消費行動で意思を示しているカナダ国民の反応を誇りに思う。私は、この戦いに立ち上がったカナダの各州に感謝している。なぜなら、私たちが団結するとき、カナダはより強くなるからだ。カナダ政府は当然の報復措置として、最大限アメリカに影響を与え、国内への影響を最小限に抑える関税を導入している。私の政権は、アメリカがカナダに敬意を示し、自由で公正な貿易への確かな約束を交わすまで、この関税を維持する。その間、関税による収益はすべて、カナダの労働者を守るために使われる」

「アメリカは私たちの資源、水、土地、そしてこの国を求めている。少し考えてみてほしい。もし彼らの思い通りになれば、私たちの生活様式は破壊される。アメリカでは医療が巨大ビジネスだが、カナダでは医療は権利だ。アメリカは「るつぼ」(melting pot)だが、カナダは「モザイク」(mosaic)だ。アメリカは多様性を認めない。先住民の権利も認めない。フランス語の権利が保障されることも決してない。生きる喜び、文化、そしてフランス語は、私たちのアイデンティティの一部だ。私たちはそれを守り、推進していかなければならない。どんな貿易協定とも引き換えにすることは、決してない!」

「アメリカはカナダではない。カナダがアメリカの一部になることは、いかなる形でも決してない。私たちはこの戦いを望んだわけではない。しかし、カナダ人は常に、相手が先にグローブを投げ捨てた(戦いを挑んできた)ときには戦う準備ができている。だから、アメリカ人は誤解してはならない。貿易においても、ホッケーと同じように、カナダは勝つ。だが、この勝利は容易なものではない。私たちは今、人生で最も重大な危機に直面している。私たちは、想像もしなかったものを築き、これまで考えられなかった速度で前進しなければならない。そして何よりも、金より人々を優先しなければならない。私たちは団結し、世界で最も強く、公正で、自由な国を築くのだ」

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