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パイオニア・スクエア|シアトル発祥の地を歩く歴史散策エリア

©︎Rachael Jones
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パイオニア・スクエア(Pioneer Square) は、シアトルのダウンタウン南端に広がる歴史地区で、「シアトル発祥の地」として知られています。近代的なビルが立ち並ぶ中心部から少し歩くだけで、19世紀の面影が色濃く残るレンガ造りの街並みや、ネイティブ・アメリカンの文化を感じられるアートが迎えてくれます。地元の人にとっては落ち着いた散策エリアとして、観光客にとってはユニークな歴史体験ができるスポットとして人気です。

目次

パイオニア・スクエアの歴史

この地にはもともと先住民が暮らしていましたが、1852年に入植した白人が最初の町づくりを始めた場所でもあります。そのため、「first neighborhood of Seattle(シアトル最初のネイバーフッド)」とも呼ばれます。

1889年のシアトル大火では、当時の建物のほとんどが消失。しかしその後、レンガ造りや石造りの耐火構造をもつ建物が次々と建てられ、現在も多く残されています。

酋長シアトル(Chief Seattle)の胸像

パイオニア・スクエアの中心「パイオニア・プレース」(Yesler Way と 1st Avenue の角にある小さな三角形の形をした場所)には、次のような見どころがあります:

  • 酋長シアトル(Chief Seattle)の胸像
    シアトルの市名の由来となった先住民のリーダー。
  • 18メートルのトーテムポール
    先住民族の文化を象徴する作品。
  • 1909年建設のパーゴラ(Pergola)
    元トロリーの待合所で、美しい鉄細工が印象的です。

19世紀後半の地下の歴史を体感「アンダーグラウンド・ツアー」

19世紀後半に白人が入植して開発が始まった頃の建築や生活を見るには、アンダーグラウンド・ツアー(Underground Tour) がおすすめです。パイオニア・スクエアの人気アクティビティで、大火後に3メートルかさ上げされた現在の街の下に残されている「かつての一階部分」をガイドと一緒に歩きます。19世紀末の生活や街の構造をリアルに体感できます。

チケットは「Doc Maynard’s Public House」で購入可能。シアトルの成り立ちや火災の影響など、ユニークな都市再建の歴史を学びたい方におすすめです。

火事が大火災となってしまったのは、当時のパイオニア・スクエアは海抜が低く、満潮時には道路が浸水する問題があり、水圧が低くて消火栓が役に立たなかったことが理由とされています。

ランドマークのスミス・タワー

Photo by Bruce W on Unsplash

スミス・タワー(Smith Tower) は、1914年に建てられたシアトル最初の超高層ビル。その尖塔のある美しいシルエットは、今もパイオニア・スクエアのランドマークです。展望台からは、マウント・レーニアやエリオット湾の景色が一望でき、バーでドリンクを楽しみながらゆったりとした時間を過ごせます。

毎月第1木曜日はアートウォーク

パイオニア・スクエア・アート・ウォークは、毎月第1木曜日に開催される人気イベント。多くのギャラリーが夜間営業し、新作アートの展示や作家との交流が気軽に楽しめます。入場無料で、美術に詳しくなくても楽しめる雰囲気が魅力です。

ギャラリーというと高価な美術品を扱っているせいか、なんとなく敷居が高いように思うかもしれませんが、ギャラリーのスタッフはとてもフレンドリーで、美術品に関する知識や経験も豊富。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと作品を楽しんでみてください。

パイオニア・スクエアへのアクセス

リトル・サイゴン経由でキャピトル・ヒルとパイオニア・スクエアを結ぶストリートカー

パイオニア・スクエアは、ダウンタウンから徒歩圏内ライトレールのパイオニア・スクエア駅が最寄り駅で、バスやストリートカーでもアクセス可能です。また、キャピトル・ヒルとファースト・ヒルからパイオニア・スクエアまでストリートカーも運行しています。

オクシデンタル・スクエアにあるトーテムポール

歴史、文化、アートが交差するパイオニア・スクエアは、シアトル観光の定番スポットです。ただし、治安が悪い箇所があるので、早朝や夜間の独り歩きはお勧めできません。

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