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ワシントン州の花火規制と安全に楽しむためのポイント

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夏の風物詩といえば、やっぱり花火。ですが、アメリカでは花火の販売や使用に関して州や地域ごとに厳しいルールが定められており、自由に楽しめるとは限りません。

ワシントン州でも、特に人口の多い地域では花火に関する法律がここ数年でさらに強化されています。毎年発生する花火による大けがや死亡事故、火災などのリスクがあるからです。

この記事では、ワシントン州における花火の使用ルールを中心に、合法的に楽しむ方法注意点、そして地域住民やペットなど周囲への配慮についてわかりやすく解説します。

目次

ワシントン州の花火事情

花火の販売が許可されている日時

ワシントン州消防監督局(State Fire Marshal’s Office)が、2025年の花火の販売および使用が合法とされる具体的な日時を発表しました。

花火の販売は2025年6月28日(土)正午に開始され、独立記念日の翌日の7月5日(土)午後9時に終了します。

花火を使用してもいい時間帯は、さらに細かく決められています。詳細はワシントン州警備隊の公式サイトでご覧ください。

なお、地元自治体によってはさらに制限や完全禁止される場合があるため、必ず事前にお住まいの市区町村の規定を確認してください。

詳細はワシントン州警備隊の公式サイトでご覧ください。

花火が許可されている地域

花火をする場合、次のことを確認する必要があります。

国立公園、ワシントン州の管理下にある州立公園やビーチなどでは、花火は全面的に禁止されています。

花火が買える場所

ワシントン州では、一般向けの花火の販売を州法で規制しています。ブラウザで “fireworks store near me” などと検索すると、最寄りの販売所が見つかります。

合法な花火と違法な花火

花火にもいろいろな種類がありますが、ワシントン州では合法でないものもあります。合法でないものを購入・所持・使用しないよう、ワシントン州警備隊の公式サイトで確認してください

ただし、ワシントン州の法律で違法(illegal)とされる花火も、ネイティブ・アメリカンの居留地では購入・所持・使用が許可されています。

花火をする時に注意すること

前述のように花火ができる場所も日時も限られていますが、合法的に花火をする時も注意が必要です。「花火の音のおかげで、赤ちゃんが泣き止まなくて困った」「狭い裏庭で打ち上げ花火をして、花火が隣家の屋根や庭に飛び、火災になった」「住宅街で打ち上げ花火をして、落ちてきた花火の破片でケガをした」といったこともあります。また、シアトルの夏は日が長く、独立記念日のあたりは午後9時を過ぎないと暗くなりません。そうすると、花火をする時間が午後9時以降となり、睡眠妨害にもなりかねません。

  • 合法的な花火(legal fireworks)のみ購入し、違法な花火(illegal fireworks)は購入しない。
  • 花火に火をつけるときは、近くに容器に入れた水を用意する。
  • ペットは室内に入れる。
  • 花火には大人が点火すること。子どもには点火させない。
  • 手持ちの花火に火をつけたり、室内で使用したりしない。
  • 一度に点火する花火は一つのみにする。
  • 花火を楽しんだ後は、花火の破片やゴミ、灰を片付け、使用済みの花火は水に浸す。
  • マッチやライターは子供の手の届かないところに置いておく。
  • 騒音や臭い、幼い子供や動物は花火の音を怖がる場合もある。
  • 灰、煙、火薬の臭いは、人によっては喘息の発作の原因にもなりえる。
  • 花火で事故や火事が発生したら、911に通報する。

花火が原因の事故の統計

アメリカ合衆国消費者製品安全委員会(CPSC)が2024年6月に発表した『2023年 花火年次報告書』(2023年における花火関連の死亡、緊急治療室での治療を要した負傷、および取り締まり)を簡単にまとめました。

  • 2023年に職業と無関係の花火に関係する死亡件数は8件。
  • 花火に関連するケガによる米国の病院での救急治療件数は推定9700件。
  • 負傷者の人種別では、白人(推定傷害5700件)、黒人(推定傷害1000件)、「その他」の人種(推定傷害700件)。被害者の人種が不明な花火関連傷害は2300件。
  • 人口に占める民族別では、ヒスパニックは推定総傷害700件、非ヒスパニックは推定傷害6600件。被害者の民族性が不明な推定花火関連傷害は2400件。
  • 2023年6月16日から2023年7月16日までの1ヶ月間の特別調査期間中に米国の病院救急科で治療された花火関連傷害は推定6400件(2023年の推定花火関連傷害の66%)。67%は男性、33%は女性。
  • 最も多いのは25歳〜44歳、15歳未満で、それぞれ全体の31%を占めている。65歳以上の高齢者はわずか5%。
  • 救急で治療を受けた年齢は15歳から19歳が最も高く、5歳から9歳は2番目に多い。
  • 救急で治療された負傷は、爆竹(firecrackers)によるものは800件、スパークラー(sparklers)よるものは700件。
  • 最も怪我が多い部位は手と指(推定35%)、次いで頭、顔、耳(推定22%)、目(推定19%)、胴体/その他の部位(推定11%)、脚(推定8%)、腕(推定5%)。
  • 救急科で治療された傷害の推定42%は火傷。火傷は手と指、頭、顔、耳、腕、脚の部位で最も一般的。
  • 被害者の約74%は救急で治療を受けて退院しました。推定18%の患者は入院するか、他の病院に移送。

ちなみに、花火は英語で “fireworks” と言います。単数形ではなく、複数形であることにご注意ください。

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