アメリカで生活を始める場合、住まいとしてまず考えられるのはアパート(apartment)です。自分にとって居心地の良い場所で生活することは、日々を安定した状態で送るための基本。この記事では、シアトル市が公開している「アパートを借りたい人のための情報」にあるアパート探しに必要なことや注意点などをご紹介します。
アパートを見つけるためのステップ
一般的に、家賃は「納税後の収入に家賃が占める割合は30%以下にするべき」と言われます。シアトルでは家賃の上限は決められていませんが、家賃を10%以上引き上げる場合、家主は少なくとも60日前に通達する必要があります。
シアトルのアパートの家賃の中央値は、2024年9月18日時点で月額2195ドル(Zillow 参照)。今年4月の1995ドルから200ドル上昇しています。
シアトルはネイバーフッドによって雰囲気や交通の便が変わります。通学や通勤の方法や所要時間も考えながら、いくつかのネイバーフッドを見てみましょう。その際、アパートの建物などに「For rent」のサインがあれば見てみるのがおすすめです。
実際に足を運べない場合は、Apartments.com、PadMapper、Rentcafe、Zillow などでも物件を見ることができます。
Seattle Department of Construction & Inspections でアパート管理会社に対する苦情の記録も見ることができるので、チェックすることをおすすめします。
入居にかかるコストを確認しましょう。
- セキュリティ・デポジット
シアトルでは、引越しの際に入居者が支払う必要のある費用(move-in cost)の上限が決まっています。手数料(fee)は返金されませんが、デポジットは問題がなければ全額が返金されます。
返金されない費用(Non-refundable fees):クリーニング費とスクリーニング費。このどちらも1ヶ月の家賃の10%を超えることはできません。スクリーニングに10%以上かかる場合は、家主はそれがシアトルの標準のコストに沿っていればその分を入居者に請求できます。入居したときにクリーニング費を支払った場合、退去する時にまたクリーニング費を支払う必要はありません。
返金される費用:セキュリティ・デポジット
なお、move in cost の合計金額は、1ヶ月の家賃を上回ることはできません。move in cost は分割払いすることができます。
人気のあるアパートはすぐに借りられてしまう傾向にあります。すぐに入居申し込みをするためにも、書類に記入する必要があるかもしれない情報を準備しておきましょう。
(1)現住所・前の住所
(2)雇用情報・収入の証明
(3)入居者全員の名前・誕生年月日
(4)自家用車の情報
(5)リファレンス(個人の推薦状、前の家主など住居に関する推薦状)
(6)ペットの有無などの情報
家主は入居調査の条件と入居を却下する場合の理由をはっきり伝える必要があります。入居希望者は、この調査報告書のコピーをもらうことができます。
なお、家主はすべての入居申込者に同じ質問をし、平等に対応することが義務付けられています。もし、平等な扱いを受けなかったと感じた場合は、Renting in Seattle のヘルプラインに報告します:((206) 684-5700)。
例えば、収入があることを証明できない場合、家主に自分が家賃をきちんと支払えることを何らかの方法で証明しないと、賃貸契約ができないこともあります。
賃貸契約書(rental agreement)に署名する際、賃貸物件の状態を記録したチェックリスト(move-in checklist)をもらいましょう。これを渡さない家主は、セキュリティ・デポジットの支払いを入居者に義務付けることはできません。