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アメリカの祝日『Veterans Day』(ベテランズ・デー:退役軍人の日)

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毎年11月11日は、アメリカの祝日「退役軍人の日(Veterans Day)」

第一次世界大戦の終結を記念して制定され、現在では戦時・平時を問わず国に奉仕した退役軍人を称える日として、全米各地でパレードや式典が行われます。

この記事では、Veterans Dayの意味・歴史・退役軍人の現状・Memorial Dayとの違いをわかりやすく紹介します。

目次

ベテランズ・デー(Veterans Day)とは

バージニア州アーリントン国立墓地
Photo by Carol Colman from Pixabay

1918年11月11日午前11時、第一次世界大戦の主な戦闘がドイツの休戦協定調印とともに終結しました。
この日を記念して、翌年の1919年にウッドロウ・ウィルソン大統領が「Armistice Day(終戦記念日)」を宣言。
1926年には米国議会が毎年の記念日にする決議を採択し、1938年には連邦祝日として制定されました。

その後、第二次世界大戦と朝鮮戦争を経て、1954年に当時のドワイト・D・アイゼンハワー大統領が「戦時中も平時も国に奉仕したすべての人々を称えるため」、祝日の名称を「Veterans Day(退役軍人の日)」に改称しました。

📍バージニア州アーリントン国立墓地では、毎年、大統領や副大統領が出席する式典が行われます。

退役軍人の内訳(2023年データ)

国勢調査によると、2023年の退役軍人に関する主要データは以下の通りです。

項目内容
退役軍人人口1,580万人(18歳以上の民間人口の6.1%
女性退役軍人170万人(全体の10.9%
戦争別従軍経験第二次世界大戦:0.6%/朝鮮戦争:3.5%/ベトナム戦争:33.0%/ペルシャ湾戦争:24.8%/9.11以降:28.0%
人種構成白人(非ヒスパニック系)72.2%/黒人またはアフリカ系12.6%/ヒスパニック・ラティーノ系8.6%/アジア系2.0%/アメリカ先住民・アラスカ先住民0.8%/ハワイ先住民・太平洋諸島系0.2%/その他2.8%
年齢構成75歳以上:27.9%/35歳未満:8.3%

アメリカの退役軍人は高齢化が進む一方で、9.11以降の新しい世代の退役軍人も増加しています。女性やヒスパニック系の割合も年々上昇しており、軍の多様化を反映しています。

2025年のベテランズ・デー

  • 祝日:2025年11月11日(火)
  • 連邦政府機関:休業(郵便局・多くの公的機関)
  • 銀行:多くが休業(ATM・オンラインバンキングは通常通り)
  • 株式市場:開場
  • 学校:休校(各学区・学校に要確認)
  • 商業施設:通常営業。退役軍人・現役軍人向けの特別セールや無料サービスを実施する店もあります。

Veterans Day と Memorial Day との違い

Veterans Day は「感謝の日」Memorial Day は「追悼の日」として、明確に区別されています。

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