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アメリカの夏休みはなぜ長い?学年カレンダーと休暇の仕組みを徹底解説

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「アメリカの夏休みは長い」と聞いたことがある方も多いでしょう。では、実際にアメリカの学校の学年(スクールイヤー)はいつ始まり、いつ終わるのか? どんな休みがあるのか? 日本とは異なるアメリカの学校カレンダーについて、わかりやすく解説します。

目次

アメリカの学年スケジュール(新学期と学年末)

アメリカの新しい学年(school year)は、8月中旬から9月上旬に始まり翌年の5月下旬から6月中旬ごろに終了します。

日程は州や学区(School District)、さらには学校によっても異なることがあるため、正確なスケジュールは通学している学校や学区の公式カレンダーを確認するのが確実です。

例えば、「アメリカの学校は秋に始まる」と思い込まれていることが多いですが、実際はまだ夏の8月に始まる学校も少なくありません。同じワシントン州でも新学年の始まりは統一されておらず、カスケード山脈の西側のワシントン州西部では8月末〜9月上旬、カスケード山脈の東側のワシントン州東部では8月中旬〜8月末に始まります。

学期中の主な休み(Break・Holiday)

長い夏休みのほかにも、アメリカの学校では学期ごとにさまざまな休暇があります。代表的なものを以下にまとめました。

  • Thanksgiving Break(感謝祭休暇):11月下旬(2〜3日〜1週間程度)
  • Winter Break(冬休み):12月下旬〜1月上旬(約2週間)
  • Mid-Winter Break(中休み):2月または3月に約1週間(ない学区もあり)
  • Spring Break(春休み):3月または4月に約1週間
  • Summer Break(夏休み):5月下旬〜8月下旬、または6月中旬〜9月上旬(6〜12週間)

特に夏休みは、6月から8月いっぱいという長期間になることもあり、日本との違いに驚く方も多いでしょう。同じ州内でも学区ごとに休みの時期がずれることがよくあるため、旅行や帰省の予定を立てる際には注意が必要です。

これに加えて、アメリカの連邦祝日もすべて休みになります。

親が休みを取れないときはどうする?対策いろいろ

幼い子どもがいる家庭では、学校の長期休暇のたびに親が仕事を休むことが難しいのが現実です。そのため、多くの家庭では以下のような対策をとっています。

  • サマーキャンプに参加させる
    日帰り(Day Camp)から宿泊型(Overnight Camp)まであり、スポーツ、アート、自然体験、科学など、さまざまなプログラムが用意されています。
  • チャイルドケア施設やデイケアサービスを活用
    共働き家庭を支える制度が充実しているエリアもあります。
  • 信頼できる家族や友人に預ける
    特に夏休みなどの長期休暇では、祖父母の協力を得る家庭も多く見られます。
  • 職場の子連れ出勤制度を利用(可能な場合)

企業によっては、職場に子どもを連れてくる「ファミリーデー」や在宅勤など柔軟な対応ができるところもあります。

サマーキャンプのメリットとは?

サマーキャンプは単なる託児ではなく、子どもの成長を促す貴重な学びと交流の場でもあります。新しい友達を作ったり、新しいことに挑戦して自信をつけたり、好きなことを見つける体験ができることから、毎年多くの家庭が参加を希望しています。民間のサマーキャンプの参加費は数百ドル以上。地域の学校・市のコミュニティセンター・非営利団体などが運営するプログラムは比較的手頃な価格で利用できます。

まとめ

アメリカの学校は、州・学区・学校によって休暇日程が大きく異なるのが特徴です。夏休みの長さはもちろん、冬休みや春休みのタイミングも異なるため、引っ越しや旅行の計画を立てる前に、必ず通学先の学区公式サイトでカレンダーを確認するようにしましょう。

子育て中の家庭では、学校の休みにどう対応するかが大きな課題となりますが、サマーキャンプや地域資源を活用することで、柔軟に対応するしかありません。

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