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シアトル美術館:ファーム・トゥ・テーブル ー 印象派が描いた「食」と「アート」、そして「アイデンティティ」

The Gleaners, 1887, Le´on Augustin Lhermitte, French, 1844-1925, oil on canvas, 29 1/2 x 37 3/4 in., Philadelphia Museum of Art, The George W. Elkins Collections, 1924, E1974.4.19, Courtesy of the Philadelphia Museum of Art and American Federation of Arts.
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シアトル美術館:ファーム・トゥ・テーブル ー 印象派が描いた「食」と「アート」、そして「アイデンティティ」

2025年10月23日(木) 2026年1月18日(日)

19世紀後半のフランスにおいて「食」が国家のアイデンティティを象徴する存在であると同時に、社会の変化や緊張を映し出す鏡であったことを、印象派の名画を通して紹介する展示会。アメリカ西海岸では唯一、そして巡回展の最終開催地となる特別展です。



1870〜71年の普仏戦争後、フランスは政治的不安定、産業化、帝国主義の進展、社会構造の変化といった大きな転換期にありました。この時代、食の栽培・調理・盛り付け・消費は芸術作品の中心的テーマとなり、豊かな農業と高度な料理文化は国の強さと誇りの象徴とされました。



クロード・モネ、ポール・ゴーギャン、エヴァ・ゴンザレス、ピエール=オーギュスト・ルノワールなど著名な印象派画家による50点以上の作品は、市場、農園、レストラン、食卓など、戦争と復興の時代における人々の暮らしを鮮やかに描き出しています。華やかさの裏にある不安や分断、変わりゆく社会の姿も見えてきます。



美食文化が戦争や国家の危機といかに結びつき、アイデンティティを形成していったのかを学ぶ貴重な機会になるはずです。



シアトル美術館所蔵のモネによる『Fishing Boats at Étreta』も特別出展されます。



食卓で語り合う展示空間

会場には、来場者同士が対話できる「ダイニングテーブル」が設置され、展示テーマに関連した問いかけが用意されています。印象派が描いた「人と食」の世界を、来場者自身が体験し、共有することができる参加型の演出です。

関連イベント・プログラム

展覧会にあわせ、SAMでは多彩なプログラムが開催されます。

  • SAMショップ特設ポップアップ
    地元アーティストのエプロンやフランス輸入のチョコレート、料理本、レシピノートなどを販売。
  • ガイドツアー(土日 13:15〜)
    専門ドーセントによるツアーで、作品背景や時代の魅力を深く学べます(入館料に含む)。
  • SAMトークス(第2木曜夜)
    展覧会テーマや食文化史を専門家が解説。
  • SAMフィルムズ(土曜日上映)
    10月25日〜12月27日、展示に関連した映画シリーズを上映。

会場

Seattle Art Museum

1300 First Avenue
Seattle, ワシントン 98101 米国
+ Google マップ
(206) 654-3100
会場 のウェブサイトを表示する

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