執筆者:川合由佳子さん
1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。
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アメリカに住んでいて恋しくなる日本のことの一つはやっぱり温泉。アメリカの温泉というと、どうもリゾートホテルについている温水プールみたいなものが多いのですが、ワシントン州には自然の中にある、日本人にはたまらない熱々のお湯の温泉がいくつかあります。
今回訪れたのは、スティーブンズ・パスのスキー場近くにある、Scenic Hot Springs。
日にちを決めて、ウェブサイト上にある電話番号に電話をして利用許可証を購入すると、行き方をメールで送ってきてくれます。でも、まるでわざと読みにくいように書いてあるんじゃないかと思うほどわかりにくい内容ですが、冬に行きたい場合は雪で道が埋もれていたりするので、特によーく読むこと。私達はまず最初に車を駐車する場所から迷ってしまい、そこで軽く30分は無駄にしました。
11月半ばに行った時はちょうど大雪が降った後。温泉までの山登りが大変だとは聞いていましたが、そのうえ雪道ハイクになるとは!前途多難。ゲーターと防水ハイクブーツは必須でした。
普段の運動不足を後悔しながら、約1時間半のハードな山登りを終えると、急に目の前に現れる天然露天風呂。木で作られたデッキに囲まれた2つの浴槽は、一つはぬるめでしたが、もう一つは私好みの熱々のお湯。名前のとおり温泉から絶景を見られて、山登りの価値ありです。
アメリカの自然の中にある温泉はたいてい水着は着ても着なくてもいいというところが多いですが、今回は10人中9人が水着を着ていました。もちろん、ここは男女混浴。なので、どちらでもいい場合でもとりあえず水着を持っていくといいかもしれません。
温泉で2時間ほど過ごした後、帰路に着きましたが、帰りの下り坂は冬でも雪のクッションも手伝って、みんなで簡単に降りることができました。
そして、帰り道にはハイウェイ2沿いにある 『Sultan Bakery』 に寄ることも忘れてはいけません。お店の回し者じゃありませんよ(笑)。
Happy Dipping!
注意事項
- 温泉の横に屋根付のトイレがありましたが、トレイルヘッドにはありませんので、シアトルから来る場合はトレイルに入る手前の町 Skykomish でトイレに立ち寄ることをお勧めします。
- また、着替える場所などはないので、女性の方は特に、家から水着を着て行くのがいいでしょう。
- 荷物置き場もないので、自分が温泉に入っている間にカバンや洋服が濡れないよう、冬に行く人は特に、大きなビニール袋を持参するといいでしょう。
- それから忘れがちなのは、グループで行く場合も一足でもいいからサンダルを持参すること。温泉と自分の荷物の間を雪が降っているときに行ったり来たりするのに便利です。
- 春の雪解けの時期に行くと、雪解け水が入って湯温がかなり下がることがあるそうなのでご注意を!
掲載:2014年9月 更新:2019年5月