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『Snow Falling on Cedars(ヒマラヤ杉に降る雪)』ロケ地ガイド|シアトル生まれの作家の名作とベインブリッジ島の風景

ベインブリッジ・アイランド
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『ヒマラヤ杉に降る雪』は、第二次世界大戦中に実施された米国西海岸の日系人強制収容という歴史的事実を背景に描かれた作品。ロケ地となったベインブリッジ・アイランドはいち早く日系人が強制収容された所として知られています。ポート・タウンゼンドやウィッドビー・アイランドは、現在でも観光スポットとして訪れることができます。映画を通じて歴史を学びながら、実際に現地を歩けば、物語の世界と地域の歴史が重なり合う体験となるでしょう。

  • 製作年:1999年
  • 監督:スコット・ヒックス
  • 出演:イーサン・ホーク、工藤夕貴、ジェームズ・クロムウェル、マックス・フォン・シドー、サム・シェパード、リック・ユーン
  • レーティング:PG-13(戦争の映像、強い言葉の一部が含まれるため)
  • 原作:デイヴィッド・グターソン『Snow Falling on Cedars』
目次

あらすじ

1954年、ワシントン州の架空の島「サン・ピエドロ・アイランド」で殺人事件の裁判が開廷します。地元新聞記者イシュマエル(イーサン・ホーク)は、被告で元同級生の日系アメリカ人カズオ(リック・ユーン)の無実を証明する証拠を持ちながらも、カズオの妻ハツエ(工藤夕貴)への断ち切れぬ思いから葛藤します。第二次世界大戦中、ハツエの家族は強制収容所へ送られ、イシュマエルは戦地へ赴くことになり、二人は引き裂かれてしまいました。過去と現在が交錯する中で、人種差別や戦争の記憶が浮かび上がります。

モデルとなった島

現在のベインブリッジ・アイランドには、強制収容を伝える記念碑『二度とないように』がある

劇中のサン・ピエドロ・アイランドは実在せず、シアトル生まれの作家デイヴィッド・グターソンが暮らしたベインブリッジ・アイランド(Bainbridge Island)がモデルとなっています。

撮影ロケ地

ポート・タウンゼンドの街並み
©︎Visit PT

映画はシアトル周辺で撮影され、実際の歴史的背景を感じられる場所が使われています。

  • ポート・タウンゼンド(Port Townsend)
    フェリー乗船シーンに使用されたのは、シアトルからフェリーで訪れることができる歴史ある町ポート・タウンゼンドの船着場です。古い町並みが今も残り、映画の雰囲気を味わえます。
  • ウィッドビー・アイランド(Whidbey Island)
    クープビルにあるフォート・イーベイ州立公園が自然豊かなシーンの撮影に使用されました(395 North Fort Ebey Road, Coupeville, WA)。美しい海岸線が広がり、散策やピクニックにも人気です。
  • カナダ・ブリティッシュコロンビア州
    一部のシーンはカナダ各地でも撮影されました。具体的なロケ地の詳細はわかっていません。
  • カリフォルニア州ロサンゼルス
    スタジオ撮影や追加シーンが行われたとされています。
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