シアトル水族館は、シアトルのウォーターフロントにあり、地元住民にも観光客にも親しまれている観光施設。1977年の開館以来、教育と保護活動に力を入れており、年間約85万人が訪れる人気スポットに成長しました。
2007年には大規模な改修を経て再オープンし、また、2024年8月に新館「オーシャン・パビリオン」がオープンし、さらに注目を集めています。
シアトル水族館は、レオパードシャークの保護活動や、ピントアワビの再導入プロジェクトなど、海洋生物の保全に積極的に取り組んでいます。また、子ども向けのサマーキャンプや学校プログラムも充実しており、地域社会との連携を深めています。
ピア59 & ピア60
入口を彩る大型水槽とダイバーショー

入口の吹き抜け空間「Puget Sound Great Hall」では、12万ガロンの大水槽「Window on Washington Waters」が来場者を迎えます。この水槽は、ワシントン州北西部のネイティブな海域・ニアベイの岩礁を再現したもので、鮭やロックフィッシュ、イソギンチャクなど地元の海の生き物が展示されています。
定期的に行われるダイバーショーでは、ダイバーが水中から魚に餌を与えながら観客と会話し、海洋生物の生態を解説。クリスマスシーズンにはサンタ姿のダイバーも登場し、子どもたちに大人気です。
ピュージェット湾を再現した水中ドーム

1977年の開館当初からある「アンダーウォータードーム」は、当時の技術ではこれが最高だったのかと驚かされる造りになっています。ピュージェット湾は熱帯と違って色合いが地味ですが、地元の魚やサメが泳ぐ様子を眺められ、幼い子どもたちには特に人気があります。ここでもダイバーが魚の餌やりをしながら、観客と対話するというユニークな体験ができます。
知能の高い巨大タコ、ジャイアント・パシフィック・オクトパス

この地域の名物ともいえるのが、北太平洋最大のタコ「ジャイアント・パシフィック・オクトパス」。ピュージェット湾に生息していることで知られ、その賢さとユニークな行動が人気です。不定期に餌やりイベントも開催されます。
鮮やかなサンゴ礁の世界
カリフォルニア州や熱帯地方のサンゴ礁に生息する多彩な魚や海洋生物が展示され、鮮やかな海中の景色を楽しめます。サンゴ礁の生態系や、その保護の重要性について学べるインタラクティブな展示もあり、環境保護の意識が高まります。
シアトル水族館 旧館の別棟
ここからもう一つの建物に移動し、大小さまざまな水鳥、キタオットセイ(Northern Fur Seals)、ゴマフアザラシ(Harbor Seals)、ラッコ(Sea Otter)、カワウソ(River Otter)、鮭の稚魚から成魚などを屋外と屋内の設定で観察してみましょう。
海の哺乳類や水鳥たちも間近に

カリフォルニア・シーライオン(アシカ)とハーバー・シール(アザラシ)も、シアトル水族館の人気者。ガラス越しに遊泳する様子や日光浴する様子を間近で観察できます。特に餌やりの時間になると、アシカやアザラシの俊敏でユーモラスな動きが見られるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
敷地内の別棟では、カリフォルニアアシカやゴマフアザラシ、キタオットセイ、ラッコ、カワウソなどの哺乳類を、屋内外の展示スペースで観察できます。特にアシカとアザラシの餌やりタイムは、迫力ある動きに注目です。
ライフ・オン・ジ・エッジ:触って学ぶ海の世界

「Life on the Edge」では、ヒトデやウニ、ナマコなどを実際に触れる体験ができます。触れることで子どもたちは興味を持ち、海の生態系について楽しく学ぶことができます。
サーモンの生態系をリアルに再現
サーモンのライフサイクルや、産卵のために川を遡上する姿を再現した展示も見どころ。ワシントン州の自然環境や、サーモンを守る取り組みについても理解が深まります。
人気のラッコ展示と保全活動
さらに、シアトル水族館の目玉として、海洋哺乳類展示も見逃せません。ラッコ(sea otter)が特に人気で、遊ぶ姿や食べ物を食べる様子は見ていて飽きません。ラッコが飼育されているプールの中継をオンラインで見られます。シアトル水族館はラッコの保護活動にも力を入れており、彼らが生息地で直面する環境問題についても学べる展示が行われています。公式サイトではラッコのライブ中継も公開中です。
新館「オーシャン・パビリオン」:熱帯海域の神秘を体験

2024年8月にオープンした「Ocean Pavilion」では、インドネシア・フィリピン・マレーシア周辺の海域を再現し、カラフルな熱帯魚やサメなどを展示。新設の大型水槽では、レオパードシャークなどが泳ぎ、都市の真ん中で南国の海を体験できます。

お土産とカフェ
- ギフトショップ: ぬいぐるみ、書籍、アートグラス、ジュエリーなど、海洋テーマのお土産が豊富に揃っています。
- カフェ: 地元の食材を使った料理や、シアトルの景色を楽しめるデッキ席があります。
よくある質問(FAQ)
- Q: 駐車場はありますか? A: 近隣の駐車場を利用できます。詳細は公式サイトのアクセス情報をご確認ください。
- Q: 所要時間はどのくらいですか? A: 平均して1.5~2時間程度ですが、解説を読んだり、ダイバーのショーを見たり、展示をじっくり見たりする場合は3時間以上かかることもあります。
- Q: 食事はできますか? A: 館内のカフェで食事が可能です。また、周辺にもレストランがたくさんあります。
まとめ:海とつながる体験を、シアトル水族館で
シアトル水族館は、ただの観光施設ではなく、地元の海の環境とその保護について、体験を通じて学べる場所。地元の学校から遠足で訪れることもあるほどです。子どもから大人まで楽しめる展示とアクティビティが充実しているので、海の生態系に興味がある人はぜひ訪れてみてください。
