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アーティストの Naoko Morisawa さんが案内する「シアトルのアートなスポット」

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シアトル・センターのパブリック・アート

シアトル・センターのパブリック・アート

シアトルの市内にはさまざまなアートが展示され、美術館や彫刻公園もあります。最近では世界レベルの展示会、世界各地からアーティストやギャラリーが参加する巨大アートイベントも開かれるようになり、これからますますの発展が期待されており、シアトルを拠点に活躍するアーティストも少なくありません。

Seattle Art Fair

【今回の案内人】Naoko Morisawa さん(アーティスト)
横浜出身、多摩美術大学デザイン科卒業。日本では商社の宣伝部に所属しパッケージ・デザインなどを手がけたり、カルチャーセンターで絵のインストラクターを務めた。2004年に北米に移住し、本格的なアート活動を開始。2022年現在、シアトル美術館に隣接する老舗ギャラリー 『Traver Gallery』が作品を取り扱っています。
【公式サイト】 www.naokomorisawa.com

※Naoko Morisawa さんのインタビューはこちら

シアトルならではのアートのイベント

First Thursday Art Walk
毎月第1木曜に開催される First Thursday Art Walk でギャラリーを見て回るのがおすすめです。パイオニア・スクエアの Occidental Avenue は石畳でしっとりとした雰囲気があり、ギャラリーやレストランが軒を並べています。

この First Thursday Art Walk は、普段はちょっと敷居が高めのギャラリーも気軽に訪問できるチャンスです。そしてギャラリーに集う人たちのおしゃれなファッションを見るのも楽しいです。ということで、シアトルに観光で来るならぜひ第1木曜日を挟んで滞在するのがオススメ!

シアトルの老舗アートギャラリー

トレヴァー・ギャラリー(Traver Gallery)。1977年にオープンし、国際的にも有名なデール・チフーリやジュン・カネコの作品などを取り扱っている、米国北西部では老舗のプレミアギャラリー。パイク・プレース・マーケット、シアトル・フォーシーズンズ・ホテルから徒歩5分の距離にあります。シアトル・アートフェア、アート・サンフランシスコ、アート・パームスプリングス、アート・マイアミなどの全米規模のアートフェアにも定期的に参加しています。(ちなみに私の作品もこのギャラリーにあります!)

次に、地元のアーティストのほとんどが足を運ぶ、タシロ・カプラン・ビルディング(Tashiro Kaplan Building)もはずせません。このビルディング全体がギャラリーとスタジオでできていて、老舗のギャラリーもアーティスト個人のスタジオも一斉にオープンします。個人的には、地下1階の Jody Joldersma Studio、2階の Juan Alonso Studio が好きです。気になるアートを見つけたら、スタジオのアーティストに話しかけてみるといいと思います。(「アーティスト、お金はないけど心は豊か・・・?」沢木耕太郎の著書より)日本出身の舞踏家・奥村薫さんのダンスや路上パフォーマンスもありますよ。

パブリック・アートなら

ダウンタウンからちょっと離れたサウス・レイク・ユニオン地域はアマゾン本社があることで知られていますが、その1階のショーウィンドーに Shunpike が設置する地元アーティストの2D や3D の作品展示も見逃せません。ビルのタイプによってウィンドウの広さや高さもまちまちですが、アーティストの作品の見せ方にも工夫が感じられます。

そしてこのアマゾンビルの区画から Mercer Street を挟んだ向かい側に元マイクロソフトパートナー、ポール・アレン氏個人の Pivot Art+Culture があり、氏のコレクションが常設されています。もちろん企画展もあり。今年のシアトル・アート・フェアの最中は村上隆さん率いる KaiKaiKiKi のアートショーが開かれました。

シアトル・センターのパブリック・アート

シアトル・センターのパブリック・アート

スペースニードルや、世界的なガラス作家チフリー美術館のあるシアトル・センターには、シアトル市の企画した新進アーティストによるパブリック・アートが展示されています。アーティスト自ら選んだ場所に設置してあるので、探すのが楽しくもあり見つけづらいことも。木の上からぶら下がっていたり、アレっ?と思うような場所に発見するかもしれません。このパブリック・アートには、風雨に強い素材・安全性・耐久性などが求められます。新しい素材を考えたりしている時にふらりと散策すると、いいアイデアが出るかもしれませんね。とても大きな噴水があり、お天気のいい日には水を見ながらのんびりできます。

アートの道具を買うなら

Blick Art Materials

アート用品を買うのならキャピトル・ヒルのBlick Art Materials が便利です。お店の前にあるギターを弾くジミ・ヘンドリックスの銅像が目印。たいていの画材はここで揃うはずです。オリジナル製品も豊富で、ついつい長居してしまいます。

北欧の雰囲気を味わうなら

バラード
ダウンタウンの北東に位置するお洒落でカジュアルなバラード地域の散策も楽しいです。北欧からの移民が多く移り住んだところで、北欧気分の小物ショップなどが並んでいます。ワンちゃんのお散歩率も高いです。北欧からの移民の歴史を見るなら、Nordic Heritage Museum へ。

アーティストの街なら

Port Townsend(ポート・タウンゼンド)
シアトルから車ごとワシントン州フェリーに乗って、アーティストがたくさん住むポート・タウンゼンドまで足をのばすのもお勧め。ダウンタウンはレンガのビルとかわいい街並みでほっこりとした時間をすごすことができます。中心地に並ぶ North Wind Art Center をはじめとするギャラリーものぞいてみましょう。古い映画ですが、リチャード・ギア主演の『An Office and a Gentleman (邦題: 愛と青春の旅立ち)』 もこの町で撮影されました。

Port Townsend

Port Townsend

掲載:2017年1月 更新:2022年3月

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