アメリカの公立図書館システムでは、図書館カードさえあれば、映画やテレビ番組を無料で見られるサービスがあるのをご存知ですか?
『hoopla』 というオンラインサービスを使うと、映画やテレビ番組に加えて、音楽アルバム、デジタルコミック、グラフィックノベル、漫画を月に15本まで無料で借りることができるのです。
『hoopla』 のカタログには6,000本以上の映画やテレビ番組、300,000本の音楽アルバムがあるそうなので、これからの楽しみが増えそうです!
どんな作品が観られるの?
例えば、映画なら、検索するときにフィルタを「all titles(すべての作品)」「last 12 months(過去12カ月間に公開された作品)」のどれかに設定すれば OK。また、ブラウザの上部にある「KIDS」のフィルタを「ON」にすれば、子ども向けの作品のみ表示されるので安心です。
6,000本以上あるという作品の大半を占めるのは英語ですが、日本語を含む外国語の作品もあります。古い作品もあれば、新しい作品もあります。
どうして無料なの?
公立図書館は税金などで運営されているので、本や雑誌、漫画や DVD などを借りる場合と同じように、『hoopla』 も無料で使えるのです。
納税者にとっては完全に無料ではありませんが、借りるためにお金を払う必要はありません。
ただし、図書館は1回の貸し出しにつき 『hoopla』 に費用を支払う必要があるので、予算の関係上、1人が借りられる本数に「月間15本まで」という制限を設けています。
どうやって使うの?
- 利用する図書館システムが 『hoopla』 を提供しているかどうか、確認しましょう。例えば、シアトル図書館システムやキング郡図書館システムは、hoopla を提供しています。
- 図書館の貸し出しカード(library card)を持っていますか?持ってない場合は、まず図書館に出向き、身分証明書を提示して、図書館のアカウントを作りましょう。
- デスクトップで hoopla の公式サイトにアクセスするか、iOS または Android の端末で hoopla のアプリをダウンロードします。
- hoopla のアカウントを作り、利用する図書館をセレクトします。
- 図書館カードの情報を入力して保存したら、設定完了です。
『hoopla』 公式サイトもアプリもとてもシンプル
『hoopla』 の公式サイトやアプリはとてもシンプルな作りなので、カタログを簡単にナビゲートできます。
Amazon FireStick、Apple TV なども、同じように 『hoopla』 のアプリをダウンロードすれば OK。もちろん、iOS または Android のスマートフォン、iPad、タブレットでも使えます。
アプリで視聴する場合、作品をダウンロードしておくこともできます。いったんダウンロードすると、期間内ならネット接続なしで観ることができます。ウェブ版で視聴する場合はダウンロードできないので、視聴にはネット接続が必要です。
貸し出し期間が終わると自動的に返却されるので、返し忘れることがないのも便利ですね。
マイナス点があるとすれば?
こんなふうにとても便利で無料の 『hoopla』 ですが、いくつか難点も。
- アメリカのすべての公立図書館システムがオファーしているわけではない。
- 月間15本までという制限がある。
- 図書館カードを持っていない場合は、図書館に行ってアカウントを作る必要がある。
月間15本の上限に達すると、「上限に達したので、借りることができません」と表示されます。そんな場合は、作品を表示した時に表示されるハートをクリックして、自分の「Favorites」に入れておきましょう。
いかがでしたか?アメリカの公立図書館はすばらしいですよね。こうしたサービスを活用して節約し、毎日の楽しみを増やしましょう。